TOEICって、何? どんな形式のテスト?

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今回は、初めてTOEIC を受験される方 を対象に「TOEIC って何?」を説明し、「どんな形式のテスト?」といった疑問を解消し、TOEICとはこんな形式でこんな意 図をもって作られたテストだという再認識をしていただければと思います。

「TOEIC」⇒リスニングテスト+リーディ ングテストから構成されているテスト

で、 大学生が就活のエントリーシートに記入したり、企業が求人募集で掲げているスコアは、このテストのスコアを指します。

満点が990 点(リスニング495 点、リーディング495 点)で、スピーキングテスト・ライティングテストは、別枠で希望すれば、受験することができます。

現状の就活では、リスニング・リーディング テストのスコアが、基準になったりします。そのため、各企業が求めているスコアをクリアしていれば、1次審査に通ったり、面接によばれたりで、就職に有利に働いたりもします。

では、具体的にTOEIC の構成とそれぞれのポイントをお話しましょう。

【リスニングテスト】
45分 パート1~パート4 (100 問)

パート1(10 問):写真描写問題。写真を見てその内容について正しく述べてい る英文を選ぶ問題です。出題のポイントは、「動詞」。アナウンスが流れる前に写真をよく見て、人物が登場しているならば「動作」に耳を傾けてください。その際fold/ hold のようにひとつの音が違いが大きく意味を変える単語がよく使われます。

パート2(30 問):3 択問題です。ここでは、「ひとつの単語がいろいろな意味を持っている」「音のよく似た」単語を 聞き分ける能力が試されます。

例えば、

Do I have to switch planes? ( 私は 飛行機を乗り換えなければなりませんか)

(A) Yes, turn on the switch.   

(B)Yes, there is a stopover.  

(C)Yes, the plans have changed.

正解は(B) の「はい、乗り継ぎがありま す。」です。ポイントは、switch に「か える」という意味があるということと planes は、plans に聞こえやすということ です。

パート3(30 問):会話聞取り問題。各会話につき3つの問題設定と解答は4つから選ぶ設問です。会話が流れる前に質問文を読み頭に入れて聞くこと聞きな がら答えが聞こえたらその場で解答用紙 に記入することがポイントです。たくさんの情報が一度に流れそれをうまく仕分 けし正解につなげる能力を試しています。

パート4(30 問):アナウンスやスピーチ問題。質問が3問ありそれぞれに4つの選択肢があります。パート3より使われる語彙が難しくなりますが出題される テーマには傾向があるので慣れておけば スコアアップをはかることができます。 パート4でよく使われる単語の代表選手 は、publicize ,throughout, no later than などです。

【リーディングパート】
75分 パート5~パート7 100 問

ここで大切なのが時間配分。
私の お勧めの時間配分は、 パート5= 25 分、パート6= 10 分、 パート7= 40 分
パート5(40問):
文の空所に適切な語 彙や品詞(文法)を4つの選択肢の中から選ぶ問題。文法問題自体はそんなに難しいものではなくここで問われるのは単語力です。TOEICで使われる単語は、仕事に使える英単語なので努力して学ぶ価 値のあるものなので、1からTOEIC 単語をマスターしてください。また、日本語で意味だけ覚えていても太刀打ちできないものを出題します。

例えば、The gym of the hotel is (exclusively) for its members. (ホテル のジムは会員のみ使えます。) exclusively を辞書で調べると「排他的に」となっていて一語の意味だけ知っていても空欄にいれる単語が見つかりません。

パート6(12 問):
長文穴埋め問題。品詞を選択する文法問題と文の流れが把握 できているかを試す読解問題の組み合わせで、文脈から答えを推測するような接続 詞に関する問題が頻出です。ポイントは、 段落のつながり、関係を問うfurthermore, however, nevertheless, consequently など 「つなぎ言葉」をマスターしておくことです。

パート7(48 問):長文読解問題。テー マは、広告やビジネス文書の形で、社内 文書や取引関係者とのやり取りをemail, memo, agenda(会議スケジュール)など です。パート7は ダブルパッセージ と呼ばれる2つの文章を組み合わせた設問があるのも大きな特徴です。実際の仕事では、たくさんの中からひとつのもの を選ぶという状況には絶えず遭遇するので多くの情報をいかに仕分けして決断を下すかの能力を試すものとして作られました。

 以上それぞれのパートの特徴を簡単に解説しました。次回からそれぞれのパートを詳しく説明します。


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