TOEICって、何? シリーズ第1回目

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 TOEIC は今や就活に欠かせないツール

 TOEIC といえば、今や英語のテストの代名詞的存在となっていますが、Test of English for International Communication の略称で

「英語のコミュニケーション能力を測る世界共通のテスト」

ということをご存知ですか?
Part1 ~ 4 のリスニングパート100 問(所要時間45 分)とPart5 ~ 7 のリーディングパート100 問(所要時間75分)合計200 問で構成されています。

TOEIC は、グローバル化が進む現在、日本の多くの企業で重要視されています。企業活動において英語を使う機会はますます増え、海外展開を急ぐ企業の間で、社員に英語力を身につけさせないと生き残れないという意識が強まり、昇格の要件や新卒者採用の目安として使用しています。外交官や野村證券勤務の方が日本からはるばるTOEIC攻略法を学びに来られることもあります。外務省もTOEIC 受験は、仕事の一環として必須、野村證券では昇進にはTOEICのスコアが必要とのことでした。

咋年は、Able 卒業生2人が、「英語で意思疎通できる力は必須」と強調している「楽天」に新卒採用されました。 全社員の3割が外国籍のため英語を社内公用語化しているようです。2人とも楽天が新入社員に入社時点で求めた 点数の730 点をはるかに超えた900 点以上のスコアを持っています。
このように、就職活動においては高得点は、有利になるということは否めません。
また、

教育現場でも国際的に活躍できる人材の育成に力を入れている今、英語力は必須のスキルです。大学生の就活の際に提出するエントリーシートにもTOEIC のスコアを記入する欄があります。800 点以上をめざして多くの大学生が頑張っています。一般企業だけでなく教員・消防士のような公務員として働いている私の生徒達も、TOEICの高得点を武器に就職活動に臨みました。日本人大学生の平均スコアが450点ということを考えれば、800 点を超えるためには相当な努力が必要…企業側は、学生達のそのひたむきな取り組みを買うのだ

と私は分析します。

TOEIC は英語修得の優良教材  

ところで、TOEIC は、仕事に就くのに必要な資格試験のひとつに過ぎないと多くの人が思っていますが、実はTOEIC は、最高の英語学習の教材です。
例えば、
リスニングパートの表現
“How late are you open?” (閉店時間はいつですか)
“I can’t make it to the party.” (パーティには参加できません)

リーディングパートの語彙
“I have extensive experience in sales.” (私は販売の経験が豊富です)
“He accommodates me.”(彼は私の予定に合わせてくれます)

このように日常会話でもビジネスでも使える表現が満載のTOEICを英語教材として学ばない手はないでしょう。またTOEIC は、英字新聞が読めるレベルの単語力を必要としておりそれをマスターすれば仕事でも使えます。
Part5の語彙の問題では日本語で意味だけ知っていても太刀打ちできないものがたくさん出題されています。
そのようなスキルを期待して企業は、TOEIC 高得点者を採用する傾向があるのです。

TOEIC を日本語で学ぶ意味  

最後に日本語でTOEIC 対策の授業をうけるメリットについてお話します。
TOEIC は、世界最大の非営利テスト開発機関ETS( Educational Testing Service) が開発・制作しており、受験者の大多数が日本人です。この事実に基づき日本人が間違いやすい問題の研究を重ね出題しております
 最初でとりあげた例の「長い経験」は、ほとんどの日本人がlong experience と言います。日本語をそのままあてはめるからです。extensive が正解です。
まつげの「エクステ」は、このextensive が語源だと私は教えています。まつげも経験も長いのは、extensive です。だから母国語が同じ日本人が、日本人のみを対象に授業を行うのが一番効果的なのです。
 このポイントを踏まえ、

「私は日本語ではこういうけれども英語ではこうなりません!」

を力説します。そして日本語で頭にインプットされてもすぐそれが発話として英語が出てこないとコミュニケーション力にはつながらないので、習った表現を是非カナダ人の人達と使って下さいね。


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