【NaviTOUR】
『人類学博物館』
~ブリティッシュ・コロンビア大学~の巻

皆様、新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

コラムを書かせて頂くようになってから一年以上経過しました。とても不思議な感覚です。その期間のほとんどをコロナ禍で過ごし、一進一退を繰り返しながら何とかここまで来れた感覚があります。人類の歴史の中では、生命の危機を覚悟せずに旅行が出来、それがこれほど頻繁に行われている時代というのは珍しいのかもしれませんが、その状況に慣れている身としては現在の状態は若干窮屈と言わざるを得ません。

先日バンクーバーの人類学博物館の「繕いワークショップ」に参加しました。消費社会を変遷し、昨今リサイクルや再生可能なものに注目が集まっている中、アップサイクルと言われる、いわば昔の「繕い(mending)」がブームの様です。

今回のワークショップでは、「繕い」の人類学視点を掘り下げたのち、参加者それぞれが、家から持ち寄った穴の開いた服やカバンを持ちより、ひたすらそれを繕いました。

参加者同士で教え合いながら、講師の方のバリエーションを参考にしながら、ひたすら今まで会ったことのない老若男女が修繕をする作業。非常にピースフルであると共に、歴史の中で生まれた共同体の形成を反芻しているかの様で、フィールドワーク的時間でもありました。

今年行われていた東日本大震災の展示、このような一般向けのワークショップ、学校のフィールドトリップ等、人類学博物館は脳内で旅が出来るバンクーバーの推しスポットです。

現在行われている展示「SANKOFA~African Routes, Canadian Roots~」は3月までとなります。アフリカにルーツのあるカナダ人の視点から見た世界観を表現しています。背景など何も解らなくても、展示品からバイタリティがあふれていて、この時世にこの展示があることの偶然を考えさせられます。

一部耐震工事の為、展示のレイアウトも変わっています。充実したミュージアムショップ目的でも良いので、是非、この冬に訪問されてみては如何でしょうか?

毎月最終週の木曜日は夜9時まで開いています。

UBC Museum of Anthropology 

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