『JRパス』販売再開はうれしいが、喜んでばかりはいられない【不都合な発表】

今回利用した JR Pass。外国からの観光客や海外在住者が新幹線などJRの列車・バスが期間内なら何度でも座席指定で利用できるパスです。

 JR Passは海外在住者にとって日本に帰国した際に新幹線などを利用して日本各地を仕事や観光で移動するのにとても便利なパスです。このパスが昨年、今年の3月をもって利用できなくなりますと発表されました。※外国籍の人は引き続き利用できます。

 世界各地に住んでいる海外在住者とって、このパスが利用できる、できないは大きな問題。日本に帰国して、家族旅行をしたり、仕事をしたりするのにこのパスがないと、行動範囲はグッと狭まってしまいます。国際結婚している海外在住者もたくさんおられ、外国籍の配偶者や子供は利用できるが、日本国籍の人は利用でないという事態が発生することになりました。

 そこで「JRパスを考える」在外邦人の会などが中心になって、「署名活動」を繰り広げ、その結果、JR側から本年6月1日から海外在住者の利用が認められました。

まずは「めでたし、めでたし」ですが、ちょっと待ってください。
ここにJRグループから発表された「お知らせ」がありますのでご一読ください。

赤線や赤四角のところに注目です。

【有資格者】
1,海外在住が「10年」以上であるのが条件
2,在外公館で 1 の証明をしてもらって、それを持参すること

【販売・引き換え期間】
販売期間:平成29年6月1日~平成32年12月31日
日本国内での引換期間: 平成29年6月1日~平成33年3月30日

お気づきですよね。10年海外在住でないとJRパスが利用できる資格者にはなれない、ということです。また、平成32年末までしか販売しない、とのことですが、平成32年というよも、2020年と書いた方がわかりやすいですよね。そう、「東京オリンピック」の年です。その年までしか販売しないということです。何か、JR側の思惑が見え隠れしているようですよね。

「東京オリンピック」まで使えれば、いいんじゃない?

とそんなJR側の声が聞こえてきそうです。2021年以降はまたこの問題が出てきます。東京オリンピックの次のメインイベントは「リニア新幹線」です。これに乗ってみたいですよね。

JRパス購入が「~まで」と期間限定にならないように、なんとかこの『期限』を撤廃に持っていきたいものです。

こんな記事も読まれてます。