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『オーウェルコーナー歴史村』~プリンスエドワード島~の巻


オーウェルコーナー歴史村 ~プリンスエドワード島~の巻

 

 遠い昔、学校の修学旅行で愛知県犬山市の明治村に行った時、ずっと意味がないと思っていた修学旅行にありがちな「微妙に長い滞在時間」をはじめて延長したいと思いました。
 歴史やノスタルジックな事象にその頃から興味が芽生えたのかもしれません。以来、歴史村と言われるところは、どの国でもどの地域でも取りあえず行って見るようになりました。

 今回はカナダにもある数々の歴史村の中でも、一風違うと感じたプリンスエドワード島のオーウェルコーナー歴史村を紹介いたします。

👉オーウェルコーナーはプリンスエドワード島の農業における分岐点ともなった1890年代の歴史を物語る歴史村です。

オーウェルが他と違うと思った一つ目は生きている歴史村という事です。入り口を入ってすぐ左に教会があり、その前には墓地があります。墓地はレプリカではなく、実際に周辺地域の方が利用されています。そして右奥には畑。栽培されたものは一部地元のチャリティに食料として寄付されています。更に歩を進めると、家畜が飼育されている納屋があります。たくさんの種類の動物が仲良く暮らしています。歴史村という名を持ちつつ、人の生活が底にあります。歴史とは日々の生活の積み重ねを過去から遡って振り返ったに過ぎないという事を何気なく教えてくれるのです。

二つ目はかの有名な『赤毛のアン』の時代を彷彿とさせる象徴的な場所であるという事。L.M.モンゴメリが『赤毛のアン』を発表したのは1908年ですが、その時代に比較的近い時期のプリンスエドワード島が再現されているという意味では、この歴史村は物語の世界を実生活に変身させる不思議な力を備えています。実際、日本からの観光客の方が来ると、リクエストを受け、当時の様子に思いを馳せながらピクニックランチを提供することもあるようです。

正直、村の中は近代的なアミューズメント的要素は皆無です。しかしながら、長老派教会、学校、集会所、商店など、北アイルランド、ゲール、英国の影響を受けた敷地内の建物を練り歩くことによって、訪問した人が村に息吹を与え、まるで小説の登場人物が現実と小説、過去と現在を自由に行き来するような不思議な感覚の中に誘われるのです。

【オーウェルコーナー歴史村】
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