『怒り』の感情とその目的

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第45回『怒り』の感情とその目的

 感情は人生のコアとも言えます。 感情を強く感じれば感じるほど、それに対して意味を探し、目的を持ち、行動を起こそうとします。特に、怒りに関しては、状態を前向きに解決していこうとできるか、サバイバル的になるかで方向性が大きく変わってきます。怒鳴ったり、物を投げたり、暴力をふるったりして怒りを表現する人は『サバイバル意識』がとても高い傾向にあります。サバイバルするために、他者を威嚇し、パワーを感じる/ 取り戻すことが目的となっています。表現方法を間違えば、怒りは他者を傷つけるだけでなく、自分をも破壊していくことになり、いい結果につながることはありません。

■怒りをコントロールできない!
   『怒り』は第2の感情と言われていて、その感情は氷山の一角にしか過ぎません。怒りの下に隠れている第一感情には、「恥ずかしい」、「攻撃された」、「疲れた」、「羨ましい」、「不安」、「罪悪感」、「拒否された」、「傷ついた」、「恥を感じる」、「イライラする」、「後悔している」、「さみしい」などの複雑な感情が交差しています。怒りをコントロールできない人の特徴は、大きな感情、怒り、悲しみ、幸せ、孤独などを感じる、一番身近な家族や恋人に対して怒りを感じやすく、自分自身も含め他者の気持ちの汲むことがとても苦手です。言葉通りそのまま受け取ったり、意味をマイナスに受け取る傾向もあります。また、家の中ではイライラしていることが多いが、外ではいい人と見られている場合もよくあります。だからこそ、人に悩みを打ち明けられず、身近な人との関係は良くならないまま、自分の怒りと日々共存せざるを得ません。

■感情にもIQ がある
 気持ちや共感力を汲む力Emotional IQ と言います。『怒り』をコントロールできない人は、このEmotional IQ が低いと言えるでしょう。感情IQ が低くなる大きな理由の1つは、育った家庭環境にあり、親から虐待されていた、親との会話が少なかった、親が感情的あるいは何を考えているかが分からなかったような家庭で育った人は感情のIQ が育たないことがよくあります。

■自分のことは人からしか学べない?
 鏡がなければ自分の顔を知ることができないように、私たちは他者からフィードバックを受けることで自分を発見していきます。人に相談できない人というのは、意外と自分のことを知らず、自信をなかなか持てずに悩んでいます。もしあなたが『怒り』で悩んでいるとしたら、まずは自分自身のことを客観的に 日々の感情、考え、行動、体に感じるセンセーションなどを細かく分析する必要があります。そこから、自己を客観的に見つけ、冷静なフィードバックを受けることで少しずつ自分が何に対して怒りを持ち、どこでパワーを失い、怒りによってそれをどう取り戻そうとしていたかが分かってきます。それが分かれば、落ち着いて気持ちを表現できる方法を見つけていくことが大切になります。
 もし『怒り』の対象になっている人(BC 州で虐待や犯罪などにBC 州で巻き込まれたなどの場合)は、CVAP (Crime Victim Assistant Program) に申し込み、それが承認されれば、私のオフィスで無料でカウンセリングを受けることができますのでご相談くださいね!

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クシマクロビオティック認定インストラクター
http://www.sunnychung.ca


Sunny Chung

大阪府出身。BC州認定心理カウンセラー。 米国ワシントン州シアトル大学で心理学の学士号を取得。シアトルシティー大学院で経営学修士(MBA)取‬得。バンクーバーのアドラー大学院で心理カウンセリング修士課程(MCP)修了。過去10年間アメリカの企業や UBC で人事兼トレーニングマネージャーとして各部署のコミュニケーションを含め、色々‬な人間関係や仕事上での問題解決方法をコーチング。現在は、心理カウンセリングを通し、クライアントのエネルギーを読みな‬がら各自の潜在意識にアクセスし、コアのブロックを外し、人生をリセットするためにどんな「気づき」が今必要なのかを分かりやすく伝えている。‬またホリスティックライフコンサルタントして、マクロビオティック、東洋医学、心理学、脳科学、スピリチュアルなど‬を取り入れた独自のメソッドを確立。各種セミナーでは深い気づきをたっぷりの愛と笑いで与えている‬。

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