2018年、$10紙幣の肖像が変わる。

viola
カナダ中央銀行は2018年から新しい$10紙幣に1940年代人種差別と闘った黒人女性人権活動家Viola Desmondビオラ・デズモンド氏 (1914–1965)を起用すると発表しました。
 選考には2万5千人以上の推薦の中から、461名に候補を絞り、選考を進めビオラ・デズモンド氏に決まったとのことです。モルノー財務相によれば「最終選考で1人に絞るのは極めて困難な選択だった」と語っています。

Viola Desmond ビオラ・デズモンド氏 (1914–1965)

デズモンド氏は46年にノバスコシア州ニューグラスゴーの映画館で白人専用席に座り、黒人専用の「バルコニー席との差額1セント」を支払わなかった罪で投獄され、有罪判決を受け、罰金を科された。その後人種差別政策への抗議運動に携わりました。

今後の紙幣の肖像画

カナダ銀行は、今後も紙幣の肖像画を変更する予定をしており、$10紙幣の初代首相のジョン・A・マクドナルド氏と$5紙幣のフランス系カナダ人初の首相、ウィルフリッド・ローリエ氏は高額な紙幣への鞍替えとなり、$50紙幣のウィリアム・ライアン・マッケンジー・キング元首相と$100紙幣のサー・ロバート・ボーデン元首相の肖像は紙幣から姿を消す予定です。

エリザベス女王は$20紙幣に留まることになります。

他国の動き

アメリカでは新$20紙幣の肖像画に奴隷解放運動家の黒人女性、ハリエット・タブマン氏。

イギリスでも19世紀の作家、ジェーン・オースティンの肖像画を新紙幣に使用予定。

ただ、アメリカの場合、トランプ新大統領がもしかして、黒人はダメと言い出すかもしれないですね。


こんな記事も読まれてます。