『社会進歩指数』
カナダは2位、日本は何位?

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カナダは世界第2位で、日本は14位、アメリカは19位
Social Progress Index 社会進歩指標

これは、米国の非営利組織「The Social ProgressImperative 」(社会の進歩を測定)が発表している指標で、2016年度版として130カ国を越える国を対象とした指標が発表されました。

それによると、調査対象133カ国のうち

”カナダの社会の進歩”はフィンランドに続く、世界第2 に選ばれました。

日本の社会の進歩は14位、アメリカは何と19位となっています。

中国は84位、韓国は26位となっています。

”社会の進歩” とは

GDPなどの経済成長の指標を用いずに、社会の進歩を測定していて、国の経済力だけではなく、以下のポイント順に決められていきます。

人間の基本的要求
栄養と基本的医療、飲料水と下水などの整備など

幸福の基盤
基本的な知識へのアクセス、生態系の持続可能性、報道の自由と自殺率など

機会
個人の権利、寛容性と包括性、人生の選択での自由や同性愛者への寛容性など
※分析によれば、LGBTQ (同性愛者等)への理解度が高く、人種差別や暴力が割と低い数字が出ているようです。LGBTQへの理解はTrudeau首相自身から深いですからね。

2014年度の結果は、対象132カ国の上位3国はニュージーランド(1位)、スイス(2位)、アイスランド(3位)で、カナダはここ2年間で順位を上げてきたことになります。日本は2014年、2016年とも14位で、2014年は構成要素ごとにみると、「人間の基本的要求」は3位と高い一方で、「幸福の基盤」が21位、「機会」が14位とやや低い順位でした。

また社会進歩指標と一人当たりGDPの関係を見ると(2016年の図を参照してください)、GDPが低い国々では、GDPが少し大きくなると、社会進歩指数の値は大幅に向上することがわかります。しかしGDPが高い国々ではそうした関係はあまりみられないです。

2014年版の報告書には

「経済成長だけでは、社会進歩の結果を十分に説明することはできない。一人当たりGDPは、ある国の全体的なパフォーマンスを測定するには不十分な測定法だ」

とも書かれています。

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