一献献上Vol.39
11月・冬の気配

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11月・冬の気配
 11月、霜月に入ると暦上ではすぐ立冬(11月8日)です。短い秋も終わり、冬の気配が立ち始める頃です。11月のバンクーバーは気温もぐっと下がり、年間で最も雨が多い季節でもあります。

感謝祭
 北米では収穫の秋に感謝し、Thananksgiving Day (感謝祭)にお祝いをします。カナダでは10月第2月曜日、米国では11月第4木曜日が祝祭日になります。日本にも新嘗祭と呼ばれる感謝祭があり、宮中祭祀として東京皇居吹上御所で執り行われます。天皇が五穀の新穀を天神地祇にお供えし、自らもこれを食べ、その年の収穫に感謝するのだそうです。これに合わせ、日本全国の神社でも、収穫祭が催されるということです。

JETRO主催試飲会イベント
 JETRO(日本貿易振興機構)主催の試飲会が先月バンクーバーで開催されました。試飲会イベントは、日本の酒蔵と販売商社10社がバンクーバーを訪問し、地元レストランを中心とした業界関係者が招待され、SABC(BC州日本酒協会)が協賛する形で行われました。招待された50社を超える業界関係者は、各日本酒を非常に熱心に試飲していました。  

 BC州リカーストアへ行かれた時、最近日本酒の取扱い銘柄が増えたとお感じになっておられませんか? BCリカーボード(BCLDB)の発表によると、昨年2018年、日本から輸入された日本酒の増加は前年比で18.8%の伸びを示しているそうです。つまり、リカーストアでアルコール購入に消費される平均額が約20%高くなっているということです。これはカナダ東部と比べて、アジアからの移民層が多いという事情もありますが、それだけBC州で日本酒が浸透しつつあるということでもあります。ここ数年で、日本の有名な銘柄は出尽くした感がありますが、市場が拡大し、何か今までとは違う新しい”Something New”を求めている傾向が伺えます。  

 農夫は、五穀豊穣を感謝し、田の神へ献酒します。みなで集った収穫祭も束の間、農夫たちは、蔵人として北国の酒蔵へ静かに旅立ちます。
家族とひと冬別れる寂しさと、酒造りが始まる高揚が複雑に心を過ります。

さあ、酒造りが始まります。新しい酒造りに一献献上!


AXIS PLANNING

日本酒や梅酒をカナダへ輸入するバンクーバー拠点の貿易会社。京都伏見・齊藤酒造の日本酒やチョーヤ梅酒はカナダ地元でも人気。商品に関するお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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