We Love 『クラフト ビール』17
Streetcar Brewing

 先月号に続き、ノースバンクーバーにあるブルワリーを次々とご紹介していますが、ここ最近、ノースバンクーバーのシップヤードエリアに新しいブルワリーが本当に次々オープンしています。
 このStreetcar Brewing も7 月中旬にオープンしたばかりのナノブルワリーですが、フルーティなビールが揃っていて、女性に人気が出るのではないか?と思っている矢先、私と同じように女1人でビールを楽しもうとしているビール女子が、私の隣に座りました。
 ここのブルワリーの試飲室は決して大きい方ではありませんが、フードをサーブしていないブルワリーに多いのが、試飲室の真ん中に大きなテーブルがあり、その周りにたくさんの椅子が置いてあるので、空いてる席にどんどん座って、知らない客同士がテーブルをシェアすることがよくあります。
 そのため、隣に座った知らない人同士でも、ビール好きという共通点をきっかけに仲間意識が湧き、酔いも手伝いすぐ仲良くなれるので話が弾んで楽しめる、そんな雰囲気が私はブルワリー試飲室の醍醐味ではないかと思っています。
 私が訪れた際は7 種類のビールがありました。定番ともいえるラガーはLolo Lager と言う名称がついており、“Lolo” はLower Lonsdale(ブルワリーがあるエリア名)を指します。あんまり冒険したくないな~という方は、ぜひ、このラガーをご賞味ください。
 ちなみにビールの苦みが苦手、という方にお薦めしたいのが、ここのPeach Radler。ピーチの甘さが感じられるので、とても飲みやすく、ビールというよりはジュース感覚で楽しめます。
 そのPeach Radler、Tart Raspberry Saison、Freshly Squeezed Radler も、どれもサワー系ビールで、特にFreshly Squeezed はレモンのすっきりした爽やかさが感じられます。また、サワー系で飲みやすいのにアルコール度が高めなRaspberry Saison は、地元のラズベリーを使って作っているので、地元感満載です! ちなみにTart はお菓子のタルトではなく、ここでは、「酸っ ぱい」という意味になります。
 日本でも最近人気が出ているこのサワー系ビール、ここではケトルサワ-リングという技術を使っています。伝統的なサワー と言えば、樽で乳酸発酵をさせて作るベルギーのランビックが一番に浮かびますが、このケトルサワ-リング法は、酸味の調整がしやすく、タンクで煮沸をするため汚染のリスクが低いので、深みや複雑さがでる伝統的なサワービールとは違い、逆に軽く飲みやすいビールができるので、この技術を取り入れているブルワリーが最近は多いそうです。
今後、サワー系ビールを極めてみるのも面白いかもしれませんね。


Izumi Hance

北海道帯広出身。1996 年よりカナダに移住。 お酒が3 度の飯より大好きで、美味しいものを食べることや期間問わず色んな所へ旅行をするのが趣味。 常に新しいもの、面白いもの、美味しいものを探し回っているアラフィフお気楽女。

こんな記事も読まれてます。