『GONIN サーガ』上映に石井隆監督、東出昌大が登場!【VIFF】

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9月24 日に華々しく幕を開けた、第34回バンクーバー国際映画祭。市内の各会場は連日、映画ファンたちで賑わいを見せているが、開幕7日目の30日、日本映画作品のなかでも特に注目を集めている石井隆監督「GONIN サーガ」が上映され、石井監督と、主演俳優の東出昌大さんが舞台挨拶に駆けつけた。

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 会場となったInternational Village Cineplex Odeonには、開演前から上映を待ちわびるファンたちが長蛇の列をなした。

今回の映画祭において、本作品は2度目の上映となったが、この日は主演の東出昌大さんが舞台挨拶に登場するとあって、20代から30代の日本人女性の観客が目立った。

 上映が終了すると、それまで客席から映画を鑑賞していた石井監督、そして同日バンクーバーに到着したばかりという東出さんが壇上に招かれ、観客席からの熱い声援を浴びた。

 舞台挨拶は本映画祭、東アジア作品部門Dragons&TigersプログラマーであるTony Rayns氏による司会で進められ、観客からの質疑応答の機会も設けられた。

「映画の中では共演者の方たちと強い絆で結ばれていましたが、実際プライベートではどうですか?」

との質問に対し、東出さんは

「現場中は皆さん殺気立って殺伐としていて、仲良くはならなかったんです。でも先日、日本での初日の打ち上げで初めて皆で飲んで、こんなに楽しい面々だったのか!とそこで初めて仲良くなりました(笑)。今後、GONINの同窓会をやろう、という話もしています」

と、共演者とのエピソードを語ってくれた。

 また、

「自分にとっては初めての国際映画祭への参加ということで、とても興奮しており、また招待していただいたことに感謝しています」

と英語での挨拶もこなした東出さん。

「邦画界はまだまだこれから盛り上がって行くと思うので、遠いところからいい映画を送りつづけたいな、と思います」

とバンクーバーの日本映画ファンに向けても、コメントを残してくれた。

『GONIN サーガ』

19年前に公開された「GONIN」の続編として描かれる、バイオレンス・アクション。

前作での暴力団襲撃事件で散っていった登場人物たちの遺児たちは、長い年月を経ても消えることない無念さ、そして親の命を奪った者への恨みを密かに抱きつつ、それぞれに成長していた。

当時の事件の真相を探ろうとするルポライターを名乗る男の出現をきっかけに、彼らは一致団結。ある一つの計画を立てることから、若者たちの運命の歯車が狂い始める―。

主演に東出昌大、ほか桐谷健太、安藤政信、柄本佑、土屋アンナらが出演。
日本では9月26日に全国一斉公開され、現在も大ヒット上映中

【出演】 東出昌大 桐谷健太 土屋アンナ 柄本 佑 安藤政信 テリー伊藤
井上晴美 りりィ 福島リラ 松本若菜 菅田 俊 伊坂俊哉
根津甚八/鶴見辰吾/佐藤浩市(友情出演)/竹中直人

【監督・脚本】 石井 隆

【挿入歌】 「紅い花」歌:ちあきなおみ 「ラスト・ワルツ」歌:森田童子

Photo by Kayoko Matsumura


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