5兆7000億円をアメリカに投資をする「ソフトバンク」と「カリフラワー」

5兆7000億円ってどのくらい?

ソフトバンクの孫社長が次期アメリカ大統領のトランプ氏がトランプタワーで会って、「今後4年間で5兆7000億円をアメリカに投資する」ことを約束したとのことです。トランプ氏は孫氏を「マサ」とファーストネームで呼んで、終始ニコニコ顔。

5兆7000億円とは想像もつかない金額ですが、スカイツリーに例えてみるとわかりやすいのです。

スカイツリー建設費 1本400億円 57000億円÷400億円=142.5本

このお金があれば142本スカイツリーを建てることができます。
4年間にこれだけの金額をつぎ込むとのことですが、単純に年間30本以上着工していくわけです。完成するのに3年半かかっていますので、この142本のツリーを建設するのことによって生まれる「雇用需要」は凄まじいものになるのは容易に想像できるわけです。
その意味では孫さんの言う

「5万人の新規雇用」

もあながち間違ってはいないことになります。
という巨額な金額はおいておいて。。。 kari

グッと馴染みのある「カリフラワー」のお話。

実は今年、カナダではカリフラワーが「$8」になった、というニュースがありました。

これはカナダドルがアメリカドルに対して2割、3割と安くなってしまったために、アメリカから輸入するカリフラワーが値が上がってしまったのが原因でした。

今回、トランプ大統領が誕生すると、こうした思いもかけない「食料品」の値上がりになりそうだ、というレポートが報告されました。試算では年間で最高$420ほどのアップになるようです。孫さんの投資期間の4年で計算すると$1700ほどの支出増になります。

原因 その1

ご存知のように、トランプ次期大統領の公約の一つとして、「不法移民を国外追放する」というのがあります。これが野菜の値上がりの引き金を引きそうなんです。

実はアメリカの農家に働く出稼ぎ労働者の多くは不法労働者年間200万人以上が収穫時に米国の農家で働いています。言い換えるならアメリカの農家は「安い労働力」を利用して、カリフラワーを作っているんです。

こうした人たちがアメリカから追放されるとどうなるか。。。。 %e5%a4%a7%e5%a4%89 えらいことです。

原因 その2

トランプ次期大統領の政策では高いインフレが予想され、金利も上昇する見通しです。カナダはまだまだ低インフレで低金利。このままでいくとどんどんカナダドルはアメリカドルに対して安くなっていくことが予想されています。

一方で5兆7000億円だとかの巨額な「ビジネス」が舞い込むトランプ次期大統領のもと、1個$10のカリフラワーが「出現」するかもしれない「カナダ」の食糧事情です。


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