クリスマス特別編 ローストターキー

北米のクリスマスと言えば、ロースト・ターキー。家族や友人が集まって囲むディナーのテーブルには、欠かせません。でも、あまりに大きいし、いったいどうやって料理したら良いの???という方も多いはず。ローストに時間はかかりますが、ナオミ流なら、すぐに手に入る材料で手順も意外と簡単。サイドディッシュも添えれば、パーフェクトなご馳走になります。このクリスマス、ターキーディナーに挑戦してみませんか?

❏ ターキーの選び方と解凍
ターキーは、フレッシュ(生)のものとフローズン(冷凍)のものがあります。生のものは少し匂いがあるので、気になる方は冷凍のものを使いましょう。スーパーで購入できます。冷凍のものは、使う48 時間前に冷蔵庫に入れ替えてゆっくり解凍します。外側が柔らかく解凍され、おなかの中に入っているネックがまだ少し凍っている状態がベストです。

A. ターキー・スタッフィング
❏ 材料
約15 ポンドのターキーの場合の分量(1カップ=約250 ㏄)
玉ネギ      中6 個
セロリ      6本
バター      大さじ3
ポーク100%の生ソーセージ 12 〜14 本
塩        少々
コショウ     小さじ2〜3
セージパウダー  大さじ1.5
ブレッド・キューブ 約8カップ
   (*ブレッド・キューブ:食パンを2cm角くらいに切ったもの)

❏ 作り方
①玉ネギ、セロリを5mm 角に切り、ソーセージは皮から中身を取り出しておく。
②温めたフライパンにバターを溶かし、強火でセロリ、玉ネギを入れて1〜2分炒める。
③ソーセージを入れて、さらに炒める。④ソーセージがきれいに混ざったら、塩、コショウ、セージパウダーを入れて味を調える。
(ソーセージの塩加減によって、塩の量は加減する。)
⑤④にブレッド・キューブを加えて、よく混ぜ合わせる。

B. ローストの仕方
①ターキーの腹腔内に入っているネックなどを取り出して、良く水洗いしペーパータオルで水気をふき取る。
②スタッフィングを胸と腹腔にしっかりと詰め込み、針に太目の木綿糸を通してお尻と胸の開いている部分を縫い合わせ、両足をたこ糸で縛る。
③足の間などにバターを適量置き、全体の表面にバターを塗りつける。
④ロースト用パンにターキーをのせ(下に金網を置いてその上にのせると取り出しやすい)、全体をアルミホイルでカバーする。
(上の部分に少し隙間をあけて、空気が抜けるようにしておく。)
⑤下記の<調理時間の目安>を参考に、325 ℉(160℃)のオーブンに入れてローストする。
⑥出来上がる30 分前にアルミホイルをはずして、下にたまっている焼き汁をターキーにかけながら焼くと、表面に美味しそうな焼き色がつき光沢が出る。
⑦焼き上がったら、糸を切り取り、ドラムスティックをはずしてから中のスタッフィングを取り出し、身を切り分ける。

C. 調理時間の目安
ターキーの重さ       調理時間
 (キロ)  (ポンド)   (時間)
         1.8 〜3   (4〜6)     3〜3.5 hr
   3〜3.5   (6〜8)     3.5 〜4 hr
  3.5 〜4.5  (8〜10)       4〜4.5 hr
  4.5 〜6.0 (10 〜13)    4.5 〜5 hr
  6.0 〜7.5 (13 〜16.5)    5.5 〜6 hr< 

C. グレービーソース
❏ 材料 8 人分 
水  2 カップ  
バター 大さじ1
グレービーミックス
* 1/ 2カップ (水1/ 2カップ、コーンスターチ大さじ2〜3)
* ナオミ先生のおススメは、Save-on-Food のバルクフードコーナーにある粉末、Gravy Mix(# 9445)です。

❏ 作り方 
①水2カップを沸騰させ、バター、グレービーミックスを加える。
  (水の代わりに、取り出したターキーネックをボイルしたゆで汁を使うと、コクが出て美味しい。)
② 1/2 カップの水にコーンスターチを溶かし、①の中に入れてよくかき混ぜながら、再び沸騰させる。
③ローストターキーから出たドリッピング(肉汁)を②に加える。

  切り分けたターキーに、温かいグレービーソースを添えていただく。
  クランベリーソースを添えるのも、北米の定番。きれいで美味しいです。缶入りのものが、スーパーで購入できます。
 

先生のここがポイント!

* スタッフィングに使うパンは、美味しいものを使うとより美味しいスタッフィングになります。パンの切れ端を冷凍してためておくと良いです。
* スタッフィングは、腹腔と胸の部分にたっぷり詰めてローストします。詰め切れなかった分は、別の耐熱皿などに入れ、アルミホイルなどでカバーして一緒にBake すると良いです。途中で、肉から出た肉汁を少しかけながら焼きましょう。
* 同じレシピでロースト・チキンができます。「ターキーはニオイが苦手」また「大きすぎる」という方は、チキンでお試しください。
* 清水ナオミ先生のブログ“Naomi’s Café Vancouver”をご参照ください。写真入りのレシピが見られます。
  http://blog.livedoor.jp/naomiscafe/


清水ナオミ

25 年間ニューウエストミンスターで、カフェを経営。ホームメイドのメニューはどれもローカルの人々に『おふくろの味』と絶賛される腕前。毎回日本人の口に合うカナダ料理や、カナダの食材を使ってできる日本の味などを、先生の長年研究してこられたレシピの中から紹介していただきます。
ブログ:Naomi's Cafe Vancouver
FB:Naomi’s Cafe Vancouver

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