カナダと言えば、「メープルシロップ」ですよね。日本へのお土産として必ず選ばれるこのシロップ。2016年は過去最大の生産量ということで、生産者からは「こんなにすごい豊作は今まで見たことがない」と話題になり、Oops!うっぷすでもお知らせしました。記事を読む
ところが、「記録は破られるためにある」の例えがあるように、2017年の生産量はさらに増え、2016年の6,722万kgよりも約200万㎏多い、6,906万kgを記録したとのことです。
【今年は早くから採取が始まった】
今年のシュガータイム(採取時期)はいつもよりも早く2月から始まり、準備が整っていない一部の生産者にとっては、不意打ちの出来事となりました。樹液の流出は早く始まりましたが、その後数週間、天候は冬に逆戻りしました。その間生産者は採取のための機材を調整し、再び樹液が流れ出した 3月には万全の準備を整え採取しました。そして、5月初旬まで樹液が流れ出る、という理想的な気温が続き、この記録をもたらしたものです。
メープルシロップはまさに「天の恵み」と言えます。
ケベック州メープルシロップ生産者の全体収入では 336 億円
メープルシロップ 4,896 万リットル
オリンピック競泳プール 24 杯分に相当する量
缶入りメープルシロップ 9,200 万個に相当する量
ケベック州農村地域の富と繁栄が拡大
世界のメープルシロップリーダーとしてのケベック州の地位を保全
【知っていましたか?】
メープルシロップの樹液を採る採取口ですが、ケベック・メープル製品生産者協会が新しい採取口の採用を許可する権限を持っていて、メープルシロップの採取口を勝手に取り付けることができないことになっています。
2016年秋、採取可能な 500万個のうち 140万個の採取口のみが 2017年の新たな採取口として認められ、生産者は 2018年までの 2年間、この新しく取り付けられた採取口を使用することになり、新規事業や業務拡大のために新設する採取口を認めないことを決定しています。 ただ、2018年には、毎年若い起業家に認める 4万個の新しい採取口は除かれています。