英語はこうやって勉強しよう!
⑨英語学習のステップ

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⑨英語学習のステップ

英語学習の道のりはよく「リーディング、ライティング、スピーキング、リスニング」と分けられることが多いのですが、私はあえて「会話でコミュニケーションができるようになることに焦点を当てた英語学習」の道のりを、大きく以下のようなステップに紐解いています。しっかり集中して取り組めば、半年で全部網羅できちゃうんですよ!

1)初級文法
 サッカーで言えば「フィールドでボールを手で取ってはいけません」といったルールを学ぶこと。ルールを知らなければ試合に出ることはできませんよね。
 まずはルールを1~2ヵ月で知り尽くしてしまいましょう。これは英語でも日本語でもどちらでもいいかと思いますよ。てっとり早いのは実は日本語ですね。
 できれば、ただルール本を読むだけではなく、その文法を使った短文をたくさん覚えていくと、「英語を使う」ことを目指した文法学習になりますね。

2)英語への慣れ
 さて、次はサッカーで言えば、「ボールを初めて蹴ってみる」のステップです。
 ルールは大体頭に入っているけれどサッカーボールを見るのも蹴るのも初めて。でも実際に蹴ってみないと、どれくらいの力で蹴ったらいいのか、どれくらい飛ぶのか、全く見当もつきません。
とりあえず蹴ってみましょう。上手な人もいるかもしれませんが、大抵の場合、初めての時はボールは全く違った方向に飛んでいったり、足がボールに当たらなかったりもするでしょう。それでもいいのです。何度も蹴ってみることが大事。
 同様に英語では、蓄えた短文をまずは使ってみましょう。語学学校でも、カフェでも、スーパーでも、駅でも、どこでもいいです。使ってみると、何ができているのか、どれくらい通じるのか、そしてもっと大事なことは、何ができていないのか、どうして通じないのか、が明確になります。それでいいのです。それだけでも、このステップを踏んだ大きな意味があるんですよ。

3)正しい発音
 何とかボールに足が当たるようにはなったが、相手に届かない…とか、圏外に飛んでいく…とか。さて次は、狙った方向に確実にボールを届ける練習が必要です。英語では、実際に使ってみると、通じて嬉しい!といった時もありますが、むしろ、もっと上手く話せるようにならないかな…と思い始めたりします。
 ここまで来ると次は「発音」ですね。「Earl grey tea, please.」とオーダーしてみても、なんか通じない…それはきっと、音が間違っていて、英語話者に伝わっていないんでしょうね。幸か不幸かたくさんの英単語が日本語には既に含まれていて、聞いたら「あー、あれね」とわかることが多いのですが、いかんせん、自分で発音してみるとカタカナ英語の羅列に聞こえちゃう。/l/ と/r/ の音は違うんだよ、とか、/b/ と/v/ も違うんだよ、とかよく聞きますが、それだけではなく、実は英語の音って「ほとんど全部」日本語の音とは違うんですよね、残念ながら。
かといって、それをマスターするのは不可能ではありません!
 発音はやり方さえ覚えて練習を重ねれば、数週間から1ヵ月ほどで見違えるほど、聞き違えるほど、上手になります。
 サッカーなどスポーツを始める時と同じように英語学習を考えてみると、わかりやすいかもしれません。私たちの学校では、それぞれのステップを一番効率的に短期間で進めるお手伝いをさせていただいております。どこかでつまずきそうになったら、ぜひ一度ご相談くださいね。

記事提供Vector Internaitonal Academy

筆者プロフィール:Mari Kato
University of British Columbia (UBC) 大学院教育学修士号取得(英語教授法)。大阪大学大学院言語文化学修士号取得。
カナダのカレッジで通訳翻訳コースを10 年間教えた後、「短期間で英語を話せるようにする学校」Vector International Academy を創立。Chief Instructor として教鞭を執る一方、バイリンガル司会業や通訳業、コラムニストとしても活躍。

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