私がバリスタになるまで その2
就活編 by Yuka

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 カナダに着いてから4ヵ月間、語学学校に通った。そのうち2ヵ月間は、英語教師として必要な教授法を学ぶ『TESOLというコースをとった。それは、私の目標の1 つでもあった。
 TESOL を取得して思ったことは、『教える』ことを考える時、それが一番自分の『学び』になるということ。今後英語教師になるかはまだわからないけれど、少なくとも自分の英語に自信がついた。
 仕事探しは、語学学校最終月から始めた。学校を卒業したらすぐに働き始めたいと思っていたからだった。
 まずはインターネットで調べたテンプレートを元にレジュメを作成して、語学学校の先生に添削してもらった。休み時間に訪ねては、面接の練習を頼みに行くこともあった。今考えると、授業とは全く関係のないお願いであったにもかかわらず、優しく対応してくれた先生に感謝しなくてはいけないと思う。
 仕事探しの方法は、インターネットのクラシファイドのサイト(Craigslist やJPCanada のようなサイト)を使い、求人募集をしているカフェにレジュメを持って行く、というもの。英語環境にこだわっていたので、極力英語のクラシファイドを使うように心がけた。
知り合いからカフェが集中している地域を聞き、『今日はここ!』と決めてランダムにレジュメを配る日もあった。総計で30 枚弱配った。cafe-881798_1280
 求人広告を出しているところなら、相手側から面接の日程を調節してもらえることもあったけれど、私の場合、飛び込みでレジュメを落としただけのところから連絡をもらうことはあまりなかった。レジュメ配りを通して、思っていることが思ったように伝えられないもどかしさや、相手の言っていることを理解できない悔しさも経験したけれど、初対面の人と英語でコミュニケーションをとることを繰り返すうちに、ちょっとずつ慣れていくのを自分でも感じた。
 結局、学校を卒業するまでに仕事を決めることはできなかった。それでも、試行錯誤して取り組んだ一つひとつが最終的に自信につながったと思う。

何事も前向きに取り組んで、行動することに、無駄なことはないな、と実感した。


Yuka

英語とカフェが好きで、コーヒーの街・バンクーバーにワーホリしにやってきました。趣味は写真を撮りに散歩すること。日々英語と仕事に奮闘中。

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