社長訪問:八木 隆介 「Tokyo Allure Hair Studio」

社員満足、顧客満足、そして社会貢献。迷った時はこの言葉を思い出し、実行できているか、自分自身に問いかけます。

 バンクーバー市に隣接するリッチモンド市ですっかり定着した人気を誇る日系美容院『Tokyo Allure Hair Studio』。

今年で開店から5 年目を迎える当サロンのオーナーを務めるEddy こと 八木隆介さんが、初めてカナダを訪れたのは2003 年、ワーキングホリデーでの渡加であった。

ワーホリ制度を利用してカナダで働く日本人美容師は数多しといえど、八木さんの経歴はちょっ とユニークだ。  

八木さんにって、初めての海外勤務はこのカナダではなく、中国の上海

東京にある美容専門 学校を卒業後、横浜にある美容院に就職したが、支店のある上海への転勤話が舞い込んだのは、 その3 年後のこと。

迷いもあったが、すでに上海支店で働いていた同期からの強い勧めもあっ て、海を渡ることを決意した。思い切って飛び込んだ異国の地・上海は当時、高度経済成長期の 真っ只中。大都市の活気と、人のエネルギーを肌で感じ、海外は面白い!と思った。  

image522 年間にわたる上海での勤務を終えると、今度はアジア以外の英語圏に興味を持った。

そして 退職、

ワーキングホリデーでカナダ・バンクーバーへ。

都会の上海と比べ、田舎という印象が 強くて驚いたそうだが、また新しい土地での生活にもすぐに慣れ、順応していった。

そして中 国系人口の多いここバンクーバーでは、上海生活で磨かれた中国語コミュニケーションスキル が、八木さんの大きな味方となった。

“中国語が話せる面白い日本人”

ということで、『Air Hair Salon』の台湾人オーナーに見込まれ、新しくオープンする店のオープニングスタッフとして携 われることになったのだ。

こうして、次第にカナダでもキャリアを着実に築き上げていった八木 さん。やがて店長の地位に着くのだが、オーナーとスタッフの間である“店長”という、双方から の意見を聞く立場に立って初めて、今度は経営の理想とは何か、改めて考えるきっかけを得た。

八木さんが目指すもの
それは当時の日系美容院の常識を覆す、 “福利厚生が整い、有給制度が 確立された経営の実現”

労働時間が長く、なかなか休みも取りづらいというのが常で ある日本流の経営方針を捨て、あくまでスタッフの立場に立った経営を目指したい。

2011 年に 誕生した『Tokyo Allure Hair Studio』はまさに、そんな八木さんの理想から生まれた、全く新しいスタイルのサロンであった。  image51

社員満足、顧客満足、社会貢献

―以前八木さんがお世話になった社長さんに教わった言葉だ。迷った時はい つも思い出して、実行できているかどうか自分に問いかけるという。店の利益に執着せず、あくまでスタッフの 立場、働きやすい環境作りを第一に考える八木さん。今後も、日系企業に吹く新しい風となって、大いに活躍し ていただきたい。

座右の銘

人生、一発勝負

八木さんからこれからの君たちへのメッセージ

カナダは(プライベートの)生活と仕事のバランスがとても整っている国。ワーホリで働く皆さんも、休みの日はしっかり休み、楽しんで、仕事とうまくバランスをとってください。

住めばどんどんその良さがわかる街、バンクーバー。ぜひこの街を好きになってほしいですね。

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八木 隆介 (やぎ りゅうすけ)

1977 年 東京都国立市生まれ
2000 年 上海の日系美容院で美容師として勤務
2003 年 ワーキングホリデーでカナダ渡航『Air Hair ダウンタウン店の立ち上げに 携わる
2004 年 『Air Hair』アバディーン店の立ち上げに携わる
2011 年 『Tokyo Allure Hair Studio』設立


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