一献献上Vol.37
稲穂がいよいよ稔り、稲刈りも間近

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9月・長月(ながつき)
8月・仲秋のお盆も過ぎ、9月に入ると暦の上では晩秋です。日本では厳しい残暑が続いていると思いますが、バンクーバーではすっかり日も短くなり朝晩肌寒い日が多くなってきました。9月は二十四節気で言う白露や秋分の日(9月23日)があり、昼と夜の長さがほぼ等しくなる頃です。また9月は稲穂がいよいよ稔り、稲刈りも間近です。

お米のお話
 数回にわたりお話ししてきたお米の話も、今回が最終回です。日本全国の酒蔵では、コストダウンのためばかりでなく基本的に「地産地消」の観点から地元の酒米を使用する傾向があります。また美味しい日本酒を醸す上でも、醸造に使用する水と米の相性が非常に重要で、地元の酒米を使用することが多いようです。

酒米の王様・山田錦
 酒米と言えば、まず山田錦の話をしないといけません。兵庫県原産で、作付面積第1位を誇る酒造好適米の代表的な銘柄・山田錦は「酒米の王様」とも呼ばれており、広く全国の酒蔵で使用されています。山田錦は、心白が大きく高精米にも耐えられ、吸水性が高く、雑味のもととなるタンパク質の量が少ないと言われています。軽快できれいな酒質になり、大吟醸酒など香りの高い日本酒に向いていると言われています。ご存じの方も多いと思いますが、山口県の旭酒造「獺祭」はこの山田錦を使用しています。

酒米の東の横綱・五百万石
 新潟県原産の「五百万石」は、山田錦に続き、作付面積第2位を誇る酒造好適米です。主に新潟県、富山県、石川県、福井県などの北陸地方を中心に栽培され、地元の酒蔵を中心に使用される酒米です。加工性にも優れ、麹を造りやすいと言われており、淡麗でスッキリした酒質に仕上がります。この五百万石は、福井県の銘酒・黒龍酒造が多く使用しています。

 9月、黄金色に輝く田園に頭を深く垂れた稲穂が稔りの季節を迎えます。
真っ青な秋晴れに気持ちよく赤蜻蛉が飛んでいます。農夫は稲刈りを間近に控え、厳しい農作業にも自然と笑みがこぼれます。では稔りの季節に一献献上!


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