中国と『強制没収』の協定
中国の李克強首相がカナダを訪問した際Trudeau首相との会談で決まったようです。
中国では腐敗高官らが公金など国の資産を持ち出してカナダに亡命するケースが多いと伝えており、今回の協定締結で「海外はもはや違法所得を隠し持つことができる安全な場所ではなくなった」と強調しています。
この協定は習近平指導部が進める反腐敗運動の一環で、中国から持ち出された資産を差し押さえるための取り決めとなっています。
さらに、こうした持ち出しをした腐敗幹部らの身柄引き渡し条約締結に向けた協議も進めているとのことです。
こうした違法に持ち込まれたお金ですが、先日バンクーバー国際空港（YVR)で中国から渡航者らか没収した金額が公表になっています。
| 2015年 | $6,396,324 (約6億円) |
| 2014年 | $4,305,442 |
| 2013年 | $2,769,681 |
お金がスーツケースなどに詰められて「中国から飛んでくる」んですね。「スーツケースからお金がはみ出していた」という笑い話を聞いたことがありますが、あながち「間違ってはいないのでは？」
CTVニュースの取材では毎年50%増になっているのは「異常」と言わざるを得ないと関係者は語り、脱税やマネーロンダリングなどに関連している可能性があるのでは、としています。不動産やギャンブルなどでも怪しげなお金の流れが浮かび上がっているともニュースは伝えています。
見つかっただけでもこれだけで、一体どのくらいの量のお金が違法に持ち込まれているか、想像の域はでませんが、巨額なものになるのではないでしょうか。
ただ、YVRで抑えられたこうしたお金、申し立てをすれば最大$250の罰金で返金されるようです。
”When it comes to the millions of undeclared dollars seized at YVR, the money is often returned on appeal, and the maximum fine for first offences is just $250.”「CTVニュース」
