【新】TOEICって何?- 助動詞 について-その3

 過去2回にわたりご紹介した助動詞 の使い方ですが、今回が最後です。
動詞を助ける役割を果たす助動詞ですが、文字通り+αの意味を付け足すことができて、ネイティブの人は助動詞を使いこなすことによって直接的な表現を避けるのに使うのだと前回までに説明しましたね。
まずは意識改革!
   皆さんは誰かに提案をする時に何て言いますか? You should do this! なんてshould を使ったり、You’d better do this! なんていう表現を使ったりしていませんか? 何気なく使う助動詞の shouldhad better ( 特にhad better) は強い表現なので、その人との関係性によってはムカッとさせてしまう場合もあります。助動詞を使って柔らかい表現を学びましょう。
許可のmay
  聞き手に許可を求める時mayを使うことができます。May I go to the bathroom? 授業中にどうしてもトイレに行きたくなったら日本人なら誰しもが先生に許可を求めようとするでしょう。Can I go to the bathroom? と意味は同じですが、may を使った方が丁寧な聞き方になります。カナダの文化ではトイレに行くのに許可は必要ありません。ですので、聞かれた先生は「なぜそんなことを聞くの?」と不思議がるでしょうね。
might にすると? →ものすごく堅い表現になります。日常的にはあまり使わないです。
可能性のmay
  I may be wrong but ….( 私、間違ってるかもしれないけど…) 他の助動詞と同様にmay にも可能性を示す意味があります。mustshould と比べると強さの違いはありますが、can とは基本的にはそこまで大きな違いはありません。よく数字を使ってcan は50%、mayは30 〜50%なんて言いますが、可能性の意味のcan とmay の違いはそこまで気にする必要はないと思います。
I can be wrong.
I may be wrong. ( 私は間違っているかもしれない。)
might にすると?→可能性が弱まります。もっと自信がないのを強調したいのであればI might be wrong.

提案のmight
冒頭で説明した通り、提案する時は相手によっては直接的な表現は極力避けるべきですよね。そんな時に使えるのがmight です。
might want to + V
 ESL の先生が課題をしている生徒一人ひとりの勉強ぶりを覗いています。そこで先生が何かに気が付きました。そこで、こう言います。
You might want to change this to…( ここ、こういう風に変えてみたらどう?)
ここで先生はmight を使って柔らかい提案をしています。先生という立場上should を使ってもそこまで問題にはならないでしょうが、こういう状況では圧倒的にmight を使うことの方が多い気がします。私自身もこれを使っている気がします。

まとめると
シリーズでお送りした助動詞ですが、使いこなせるとネイティブの使う英語に1歩近づける文法項目に間違いないでしょう。一つひとつのニュアンスをしっかりつかんで、1つの助動詞を使いすぎるのでなく色々な助動詞を使ってみましょう。

Able English Studies TOEIC 専門校
校長: Aki Yoshida
Simon Fraser University 卒業。SFU で講師として日本語を教え、オンライン教材の開発にも携わる。TOEIC 990点。
Able English Studies


こんな記事も読まれてます。