一献献上Vol.51 花の季節

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花の季節
3月、弥生(やよい)は暦上では晩春の季節、別名、花月(かげつ)、花見月(はなみづき)、花惜月(はなおしみつき)と呼ばれ「花の季節」とも言えます。弥生は、本来草木が芽吹く時を意味し、早春を告げる「梅」の花が咲き、雛祭りで「桃」の節句を祝い、心待ちにしていた「桜」が鮮やかに「春の季節」を彩る時です。ここバンクーバーでは「花水木(ハナミズキ)」の花の蕾も膨らみ始める季節ですね。

「花」という言葉
 この時期まだまだ肌寒い日も多い頃ですが、少しず草木が色づき始める頃ではないでしょうか。四季折々で咲く「花」はたくさんありますが、長い冬を待ちわびて優しく咲く「春の季節」の花は特に美しく、我々の心を癒してくれます。
 「あの人には ”ハナ” がある」とか、「”ハナ”を持たせる」、「”ハナバナ”しい」などと、「花(ハナ)という言葉」は比喩として様々な意味で使われます。「華(ハナ)」という漢字は、 ”はなやか” という意味でも用いられますが、一般的に「美しい、はなやか、優れている」などの表現として使われます。
 およそ600年程前、室町時代に世阿弥(ぜあみ)という能楽者が書いた『風姿花伝』という著書がありますが、その中の「花」という言葉は、”新しい”、”珍しい”、”面白い”モノを「花」という言葉で象徴しています。季節が移り、新たに咲く「花」だからこそ美しく、人々は喜び、感動する。人々の心の琴線に触れるには、珍しく、そして新しいモノでないといけないというのです。

春に飲む日本酒
 この花の美しい「春の季節」にこそ美味しい日本酒があります。これらの日本酒は季節の旬な食材を引き立たせ、いまこの時節だからこそ楽しめる日本酒があります。いくつか紹介していきましょう。
『しぼりたて新酒』
冬の厳しい季節に醸造された日本酒は、早いものは年末年始から春の季節までに市場に多く出回ります。通常、出荷前に2回“火入れ” されますが、火入れされていない新米で醸された日本酒を 、『しぼりたて』と言います。要冷蔵ですが、フレッシュで微炭酸が口の中を甘く刺激します。
『濁り酒』
スパークリング・微炭酸のものと、火入れされたものの2種類があります。スパークリング・微炭酸は冷酒として楽しんでください。中には「赤色酵母」を使用した、ロゼワインのような桃色のスパークリング酒もあります。火入れされた濁り酒は、先ずは透明な上澄みだけを飲んで、その後、瓶を振って飲んで味の違いを楽しんでください。火入れしたものは、ぬる燗で飲むと香りも一緒に楽しめます。
『無濾過生原酒』
今では多くの酒蔵さんが販売するようになった「無濾過生原酒」。「火入れ」をしていないため、保存や温度管理が難しいことから、海外ではほどんど市場に出回りませんが、春の旬な食材と一緒にいただくと、大変素晴らしいペアリングが楽しめます。

新しき花
コロナ感染拡大が続き、私たちの日々の生活は依然として厳しい状況です。今までの常識や当たり前だった事、そして以前の価値観すら意味を成さなくなってきています。「ニューノーマル」という言葉に象徴されるように、今まで「良し」とされていたことに安住せず、「with/after コロナ」で生まれた新しい価値観、常識を柔軟に受け入れ、変化を恐れず、常に新しいもの、珍しい「モノ」・「コト」に挑戦していく努力が、未来への扉を開けてくれるのだと思います。
 この「花の季節」、草木が花をつけ一気に 花(はな) やぎます。変化を恐れず行動していくことで、何か自分自身の「新しき花」が見えてくるのだと思います。では皆さんの健康をお祈りして、一献献上!

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