ワークパーミットへの道 ⑤ 申請開始から半年


 仕事ができなくなって、気づけば1 ヵ月近くが経っていた。不安と隣り合わせではあったが、集中して英語の勉強をしたいと思っていた私にとっては結果的にいい時間になったと思う。
 その日は、友達の結婚式に参加していた。奥さんがワーホリでカナダに来ている間にカナディアンのその旦那さんに出逢い、遠距離恋愛を経て、結婚に至ったというカップルだった。自宅に神父さんを呼び、誓いの言葉をあげた後、晴れて夫婦になった幸せそうな2人を見ながら友人同士でのんびりしていた時、連絡が来た。
 政府への書類審査が終わり、ワークビザの再申請ができることになったということであった。ダブルの幸せに私の気持ちも嬉しくなった。
 それから半月が経った頃、ワークビザも無事に発行され、私の手元に届いた。申請を開始してから半年以上が経過していた。長い道のりだった。
 ビザの申請は、本当に精神的労力と時間のかかる作業である。予想通りに発行されるわけではないし、ワークビザの場合100%の保証もないので、博打のようなものかもしれない。私は本当に運が良かった。それだけで片づけていいのかもわからないけれど、申請中も含めてカナダで経験できたすべてのことが、私の成長につながったことは間違いない。ビザが下りたからこその気持ちなのかもしれないけれど、挑戦してみて良かったと思う。
 そして何より、このビザの存在を知るきっかけがあったこと、そしてサポートしてくれる会社に出逢えたこと、私の今を支えてくれたすべてに感謝、感謝。
 さて、ビザの申請が終わって5ヵ月が経った。ワークビザを取ったから、PR も取得しないの?と周囲に言われることは数知れないほどあった。
 さて、私がやりたいことは一体何だろう。


Yuka

英語とカフェが好きで、コーヒーの街・バンクーバーにワーホリしにやってきました。趣味は写真を撮りに散歩すること。日々英語と仕事に奮闘中。

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