ワークパーミットへの道 ②同僚からのきっかけ

私がワークパーミットの存在を知ったのは、同じ職場で働いている日本人の同僚に聞いたことがきっかけだった。

 彼はPR(Permanent Resident)という5年更新で半永久的にカナダに滞在できるというビザを取得することを目指していた。そのために職場にスポンサーになってもらい、ワークパーミットを取得することでPR申請のために必要な点数をかなり稼げるとのことだった。
 スポンサーと言っても、会社側からオファーがあってのビザではないので自主出費になる。エージェントへの費用も含めた金額を聞いた時、耳を疑った。いくら働きながらカナダに長く滞在できるとしても、ここまで払うほどの価値があるのだろうか。しかも申請を始めたところで、100%ビザが下りるとは限らない。


 どうしたらいいんだろう。これまでそれなりに決断して生きてきたつもりだし、カナダに来たのもかなりの一大決心だった。
 でも、このワークパーミットへの道は、私が予想だにしていなかった選択肢だったからこそ、余計に迷った。決断する上で大事にしたことは、今一番何がしたいかということ。帰国が延びれば、帰国時の年齢も上がる。滞在期間が延びれば、私に対する英語力の期待値もあがるかもしれない。プレッシャーはそれなりに予想できた。
 ただ、あんなに思い悩んでこの会社で働き始めたことも縁。まだバリスタになれていないという心残りもある。何よりも英語。このまま帰って本当に後悔しないのだろうか?
 たくさん悩んで悩んで出した私の答えは、この博打に賭けてみる、というものだった。ビザ申請期間中は滞在できるし、ビザが出ればそれから1年カナダに居られる。その間にやってみたいことをやりきってみよう。
もう少し英語に向き合ってみよう。夢であるバリスタになって、英語を使いながら働いて、コーヒーも作れるようになって…。
 あの時の私に何か言えるとするならば、私の決断は間違っていなかったということ。そして、迷った時は『今一番何がしたいか』を考えること。
それはこれからも忘れたくないと思う。


Yuka

英語とカフェが好きで、コーヒーの街・バンクーバーにワーホリしにやってきました。趣味は写真を撮りに散歩すること。日々英語と仕事に奮闘中。

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