「偽造ビザ」で入国しようとする中国人が激増

Globe and Mail紙「偽造ビザで入国しようとする中国人が激増している」と伝える。

一時滞在ビザ(TRV)いわゆる「観光ビザ」は日本人の場合、申請をしなくてもパスポートの提示とそこに係官によって押されるスタンプで6か月間許可されますが、中国人の場合は発給の条件として、申請者の犯罪歴や安全性、健康状態についての審査が必要とされ、バックラウンドのチェックが行われた後に、中国人に一時滞在ビザ(TRV)の許可されることになります。

しかしながら現状、残念ながら中国は偽造書類を使ってカナダに密入国をする一番の国となっており、特にシャンハイでは中国人に海外のビザが売られていたり、蛇頭により$70000を支払ってカナダに船で不法侵入をしたりもしています。

中国人にとってカナダは一番行きたい国になっているのは周知の事実。カナダに入国してくる中国人が年々「激増」している中で、「上海とアディスアベバから偽造ビザで入国をしようとする中国人の案件が激増している」とカナダ入国管理局は警告を発表しました。

カナダのPublic Safety Minister であるRalph Goodale氏によれば、偽造ビザで不法入国しようとして見つかる中国人の数が激増していることを認める一方で、本物の一時滞在ビザがどのようにして偽造者の手に渡っているのかについては「説明できない」としています。

「使用されている一時滞在ビザのセキュリティー機能は本物と一緒だが、個人情報が改ざんされている」

とし、出入国管理担当者に対して「航空便でカナダに到着する乗客の関連情報を可能な限り事前に取得しておくとともに、偽造ビザ判別に関する指導を受けること」と通達しました。
偽造ビザがスパイや犯罪者または出稼ぎなどに使われているかどうかは不明としているものの、カナダ政府の元官僚によれば、「一部には中国政府から追われている中国人犯罪者もいるようだ」と述べ、カナダやカナダ国民の安全を脅かすものであると警告しています。

一時滞在ビザの審査にあたっては、カナダ政府は他国で行っているのと同様、中国国内のビザ申請審査を「私営企業」に委託しています。これは前政権が「移民関係」の職員やオフィスを大幅にカットして、ビザの審査機関の数を減らしてしまったところに原因があるかもしれないです。事実、東京のカナダ大使館ではビザの発給に関する仕事はしていません。カナダ・ビザ申請センター(VAC)なるもののリンクがあったりするだけです。

今後、Trudeau政権は中国からの観光客の増加を目指し、中国国内に7つものビザセンターを開設する予定ですがやはり、カナダ・ビザ申請センター(VAC)のようなものでしょうか?

中国に発給された一時滞在ビザは2012年に82,636件のビザ発行が2015年時点で337,393件とわずか3年間で4倍
ビザの有効期限は10年ですので、既にこうしたビザを持ってカナダに住んでいる中国人は100万を超えている

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