10万人を超える「ワーキングプア」に驚き

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10万を超える「ワーキング・プア」に驚き

CanadianCentre for Policy Alternatives(CCPA)によれば、

対象年齢:18-64歳
収入:年間$3000以上$16,968以下または家族(両親+2人子供)で$33,936以下

を対象に調査したところ、

バンクーバー地区では105,600名が
「ワーキング・プア」にあたる

と発表しました。これは調査の対象となる労働人口の8.7%にあたり、さらにCCPAによれば、実際はもっと多くいるのではないかとも述べています。

このことが、カナダでもっとも潤っている都市の一つであるバンクーバー地区で、労働人口のほぼ1割にあたる労働者が「ワーキング・プア」であるという報告に驚きがかくせません。

CCPAによれば、「低収入労働者と高収入労働者との格差が広がっている」と分析しています。

バンクーバー近郊のホワイトロック、ラングレー、メイプルリッジなどは2006-2012年の6年間で「ワーキング・プア」レートは30%も上昇しており、同様にサレー、バーナビー、リッチモンドも高い数値を示しているとのことです。

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これからの国を支えていく「子供をかかえた家族」がその「ワーキング・プア」の中で42%を占めているとも公表しています。

さらにCCPAの調査では、、学生や親の元で暮らしている成人、そして価格が上昇している住宅や生活費は除外されているとしていますので、上昇を続けている住宅価格や生活費を含めて調査がされれば、「ワーキング・プア」率は上昇することは「必然」。「ワーキング・プア」は国の根幹をも揺るがしかねない「問題」とも言えそうです。

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