O Canada(カナダ国歌)の歌詞を変えよう、というカナダのダイナミックさ

カナダの国歌”O Canada”の歌詞(1908年に書かれた)にある、”all thy sons”を”all of us”に代えるという審議が5月30日にあるようです。これはMauril Bélanger氏によって提出されてたBill C-210 が国歌の「 Gender Neutral中性化」の提案するもので、62%のカナディアンがこれに賛成しているということです。

国歌の歌詞を代えようという審議がされるって、スゴイ国だな~と感心します。

歌詞・日本語訳

O Canada! Our home and native land!
True patriot love in all thy sons command.  all thy sons  all of us

おお カナダよ! 我等が故郷 我等が祖国
汝の子すべてに流れる真の愛国心

With glowing hearts we see thee rise,
The True North strong and free!

興隆する祖国を見守るは 汝の輝ける心
真の北国は 堅固にして自由なり!

From far and wide,
O Canada, we stand on guard for thee.

おお カナダよ 広き彼方より
我等は汝を守りゆかん

God keep our land glorious and free!
O Canada, we stand on guard for thee.
O Canada, we stand on guard for thee.

神よ 我等の大地を
栄光と自由で満たし続けんことを願わん
我等は汝を守りゆかん
我等は汝を守りゆかん

出典元:世界の国歌・行進曲

ところが、またまた、カナダらしい、面白い事実があります。

実はこのカナダの国歌、ちゃっかり1913年、第1次世界大戦前に書き直されていたんです。オリジナルの歌詞はもともとは“True patriot love, thou dost in us command”で、「 Gender Neutral」だったんですね。

このことを知っているカナディアンは統計によれば18%でほとんどの人が知らない、というデータがあがっています。

Sing All of Us 2016 for Web copy

グラフ:Sing All of Us

こうして考えてみると、この「歌詞」の変更は、オリジナルへ戻ることになる、日本なら「先祖返り」という意味合いを持っているようですね。


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