【大橋 千明】【藤田 あゆみ】
1月19日号 カバーストーリー

今回の表紙を飾るのは、語学学校で一緒になったのをきっかけに仲良くなった大橋千明さんと藤田あゆみさんのお二人。ほとんど同じ時期にバンクーバーへやってきた同年代同士だ。日本ではそれぞれ歯科衛生士、栄養士として多忙な毎日を送っていたが、少し立ち止まって人生のロングバケーションを満喫中!
大橋 千明(おおはし ちあき)さん
こちらに来てから3ヵ月くらいで、SNS に登録した友達が150人くらい増えました。日本人だけでなく色んな国の友達が増えて、良い環境です。

日本では、歯科衛生士として働いていた。高校生の頃もバイト先は歯医者さんということで、業界での経験はまさにベテランの域。職場では 役職にも付き、仕事は多忙を極めた。

jan192016その忙しさを縫って、休みが取れると一人旅に出るということを繰り返していたそう。そして昨年、ワーホリに行くために退職。暖かい国が好きで、当初興味はなかったカナダだが、調べて行くうちに、英語がきれい、イベントも多いということで、ギリギリになって行き先として決定。しかしながら、9 月にカナダ入りした際は夏服しか持ってこなかったため、こちらで慌てて上着を買いながらも、暖かい国への気持ちが捨てきれずにいたのだとか。

 来てすぐに通い始めた語学学校『inlingua』は、先生がフレンドリーで、休み時間も気軽に話せる雰囲気。校内の大きなラウンジでは、クラスを越えた友達作りができ、あっという間に知り合いも増えていった。

卒業式では、みんなの前で先生が各々の卒業生について、この子はこんな生徒だったと話してくれ、3 ヵ月間、英語ができないなりに頑張ってきたことを評価してもらえたことが嬉しくて、大泣き。

学校の寮での生活も、プライベートがないという大変さはあったものの、仲間と一緒に映画を見たり、出かけたりと、とにかく毎日が楽しくて仕方がなかったという千明さん。

卒業時に、自身で開いたFarewell Party には40 人近くが集まってくれたことは、その言葉を裏付けるのに充分だろう。

 これからは仕事探しが始まる。カフェなどの仕事を考えているが、ずっと歯科業界で働いていたので、未経験の分野。でも、持ち前の積極 性でどんな職場にも馴染めるパワーを感じる。仕事だけでなく、これから色々な場所やイベントに行きたいし、トロントでも暮らしてみたい、と話す千明さん。

「来てからずっと楽しい。楽しみだけが増えているんです(笑)」。

藤田 あゆみ(ふじた あゆみ)さん
初めの頃、学校では1人ぼっちで、英語も話せないしダメ…と思っていました。でも思い切って隣の人に話しかけたら、普通に話してくれて。それから毎日、挨拶程度でも知らない人に話しかけるようにしたら、向こうからも話しかけてくれるようになって、あ、ちょっと楽しいかも、と思うようになりました。

就職してからは連続で休めたのは3日くらいだった、と振り返るあゆみさんは、病院勤務の栄養士さん。

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■千明さん(左):日本のお風呂、追い炊き機能が恋しい! あゆみさん(右):北海道出身なので寒い方が好きなんです■

それでもその忙しさは苦ではな く、栄養に配慮した献立を立て、それが“美味しかった”と喜ばれるのが何よりものやりがいだと話す。帰国後も、大好きな仕事に戻る予定 で、今回のワーホリは、小さい頃からの憧れだった海外生活を叶えるための小休止だ。  

 カナダに来た当初は、ホームステイをしていた。温かい人柄のファミリーだったが、食事がどうしても口に合わなかったということで、 1 ヵ月ほどでお引っ越し。肉中心で野菜がほとんど摂れていなかったので、「これを何ヵ月も続けていたら、体の中から変わってしまう…」 と栄養士ならではの“危機感”を募らせての移動だった。

現在はルームシェアをしながら自炊生活。お米はこのスーパー、野菜はこちら、ポ ン酢が欲しければあちらへ…と1か所で済ませられないのが不便ではあるものの、何とか工夫して、家ではヘルシーな食生活を心掛けているそう。  

10 月に到着後すぐに通い始めたESL では、最初の1 週間は孤独だった。だが、話しかけてもらうのを待つことを止め、自分から相手に飛 び込んでいくことで、毎朝学校へ行くのが楽しみ!と言えるまでに。

また、学校と並行して、日本食レストランで調理補助の仕事も始めた。夕方5 時から、真夜中過ぎまで働き、朝から学校へ行くというハード スケジュール。寝る時間がないのが大変と言いつつ、「忙しいのも好き」な頑張り屋さんだ。  

今まで仕事一色だった分、この1年は、やりたいことをし、行きたい所に行くつもり。

「目一杯詰め込みたい」と目を輝かせるあゆみさ んの2016 年は楽しみが満載だ。


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