「レディー・ガガ」「デカプリオ」が持っている『ドロシーの赤い靴』の話

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Photo:KickStarter

 1939年に公開された『オズの魔法使い』。今も時代を超えて、「有名」な映画となっていますよね。今回は、この映画の中で、主演を演じたジュディ・ガーランド扮するドロシーが履いた「ルビーの靴」(英語では Slippers スリッパ となっています)の話です。この靴の使い方、覚えていますか?

 そう、この靴を履いて、かかとを3回鳴らして、行きたいところを言えば、そこに行ける、というものです。ドラえもんの「どこでもドア」みたいな感じですね。

 それはさておき、今、この靴は「スミソニアン博物館」でも展示されていて、「アメリカ」の宝ともなっています。
 このルビーの靴」は映画撮影時に作られた時は全部で7足だったそうです。現存が確認されているのは4足、そのうち3足はどこにあるのかは判明しています。

「1足目」

スミソニアン博物館に1足。これは1970年にオークションで売りに出されたものを落札した人によって「寄贈」されたものです。スミソニアン博物館で調べたところ、この靴、右と左の大きさが違っているようで、靴の内側に打たれた「ナンバー」は右左 #1 と #6 と一致していないとのことです。

「2足目」

レディー・ガガが25歳の誕生日に贈られて所有しているものが一足。さすが、レディー・ガガ、誕生日プレゼントも半端ないですね。

「3足目」

アカデミー博物館(来年LAにオープン予定)に展示用としてレオナルド・デカプリオスティーブン・スティルバーグがオークションで手に入れた1足。

「4足目」

 最後の1足は残念ながらミネソタの Judy Garland Museum から盗まれて行方不明になったままとなっています。2005年に盗まれたとき、1億円を超える「懸賞金」がかけられたのは有名な話です。
 この「ルビーの靴」、映画作りの間だけ持てばいいように作られていたとのことで、まさか靴職人も80年近くも「保存」されるとは思いもつかなかったことでしょう。

 今回は4足ある中で、「スミソニアン博物館」で展示されている「靴」の話です。「靴」を寄贈されてから、館内でケースに収められて、一般展示をしてきたのですが、今では「経年劣化」がひどく、ご覧のような状態となっています。

 そこで今回、「スミソニアン博物館」ではこの「アメリカの宝」と言えるルビーの靴」の修理と保存用に「特製展示ケース」を作ることになりました。ただ、修理と言ってもきれいにするだけで、色付けを施したり、新しい素材で修復したりはしないとのことです。
でも、それにかかる費用は「$300.000」
どうしたものか「レディー・ガガ」に頼もうか、と議論になったかはわかりませんが、
今回は「寄付金集め」でいこう、となりました。
 広く一般の方から「30日間」で ”$300.000” の「寄付」を集める、そんな「プロジェクト」が進んでいます。
すでに始まって2日経ちますが、もう3300人くらいから$180.000ほど集まっています。 目標額は達成できそうですね。寄付ですので、「税金から引けます」とのことで、寄付のメリットもあります。

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Photo:KickStarter

また、寄付金額によって、上のようなプレミアム「プレゼント」も用意されています。
『靴』のレプリカは「$7000以上の寄付」ですが、数に限りがあるようで、プレミアがちゃっかりついて寄付した「元」以上になったりすることもあるかもです。
ご寄付をお考えの方は こちら からできます。

「レディー・ガガ」は「ドロシー」の大ファンとのことです。彼女の持っている「靴」もやはり、こんな劣化してしまっているんでしょうか?心配になりますが、、、
「デカプリオ」の持っている「靴」はアカデミー博物館ができればそこに展示されるようです。それまで「お待ちください」というところでしょうか。

いずれにしても80年経ってもこんなに「大切にしてもらえる靴」なるとは、映画の中で「ルビーの靴」を履いているドロシーは思いもつかなかったことでしょうね。


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