英語資格試験で 求められる英語力を つけておこう

r1英語の資格試験に役に立ち、かつ無理せず英語力をスキルアップできることは何か? 今回経験から個人的に強くお薦めするのは Reading ! つまり読書です。  

日本に住んでいると英語力を証明しなくて はいけないことが多々あります。就職やビジ ネスではTOEIC の点数、進学などでは英検 の級が物を言います。最近では、海外での大 学・大学院進学に必要なTOEFL やIELTS など も、以前より知られるようになりました。また、 ニュースでお聞き及びとは思いますが、セン ター試験で将来それらの民間英語テストが代 わりとして認定されるようです。  

実は、初めて英検1 級のテストを先日受け ました。その時、TOEIC と比べて、1 級突破に 要求される英語スキルの高さを改めて認識し ました。今年5 月から新形式となったTOEIC では、以前よりもずっと情報処理能力のスピー ドアップや大量の英文処理能力が問われます が、やはりTOEIC はあくまでもビジネス向け のものということがよく分かりました。英検1 級保持者はたぶんTOEIC で900 点以上の高得 点が取れても、その逆は必ずしもそうではな いということでしょう。  

今回は、あえてチャレンジのつもりで対策 勉強せずに受験してみました。ほっとしたこ とに、英文エッセイ執筆部分以外の純粋なテ スト問題だけで言えば、「内容が分からなくて すごく難しい」ということはありませんでし た。そんな私が普段からしていることは、英 語の本を読むこと、あるいはAudiobook で聴 くこと、そして英語のテレビを字幕なしで見 ることです。どれも楽しみながら毎日の生活 に取り入れることができます。英語力維持の ために始めたわけでありませんが、幸運なこ とに趣味と実益が一致しました。特に読書は 語彙力・読解力をつけるのに最高のツールで す。  

読書が最高なツールの理由は以下の通りで す。

1.小説を1 冊でも読破すれば、膨大な 量の自然な英語に触れることができる
2.学習単語が実際に使用されているか が理解できる
3.新出単語への不安感が減り、未知の 英語に対する体力がつく
4.1 冊読破できれば次へ、さらに次へと だんだんと読むのが楽になる
5.今なら、英語の本はすぐに電子本とし て手に入る  

私がペーパーバックに手を出したのは、高校生の時です。今見るとページ半分以上に下 線(分からない単語)が引いてあって、よく 読めたな…というのが正直な感想です。続き 物だったので、翻訳本で読んだ前の巻からの 事前知識があったおかげでしょう。そのため、 なんとなく単語の意味を推測できました。何 度も読んでいくうちに単語の意味も分かりま した。1 冊を最後まで読んでしまえば、後は なし崩しです。手当たり次第に読みました。  

その大量の読書体験が今の私の語彙力や 読解力を支えており、仕事にも役立っていま す。本を読むことが苦手な人もいらっしゃる と思いますが、もし読書が少しでも好きだっ たら、ぜひ今すぐにでも始めましょう!  

たとえば、東野圭吾氏のような日本の人気 作家の本を英語で読む、ということもできま す。多読の手段については、このコラムの3 回目でご紹介していると思いますので、ぜひ 参考にしてくださいね。  


Riko 先生(岩崎ゆり子)

米国の大学卒業後、外資系ホテルなどの勤務を経て、現在講師として活躍中。特にサービス業に おける英会話研修に定評があり、日本各地の企業で指導を行う、さすらいの英語講師。TOEIC990 点、国連英検 A 級、通訳・翻 訳の実績多数の英語の鬼!...かと思いきや、素顔は SF と読書と海外ドラマをこよなく愛する食い道楽。好きな食べ物はコロッケ。

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