カナダから日本へ!
アイスホッケーで国際親善
カナダ各地から集まる日系カナダ人の若者がホッケーを通じて日本を訪れ、様々な文化交流の中で日本に対する知識を深めることができるプログラム「Nikkei Hockey」。2000年から始まったこのプログラムも今年で6回目を迎え、今回も選び抜かれた活気ある若者たちが、多くの交流と出会いのために日本へと向かう。

2000年から始まったNikkei Hockeyのプログラムは、トライアウトで選ばれた15歳から18歳までの日系のアイスホッケー選手が、バーナビー市の姉妹都市である北海道・釧路や青森県の八戸市などを訪れ文化交流と親善試合をするというもの。2年おきに行われるこのプログラムは、2000年、2002年、2006年、2008年と続いており、その内容も年を追うごとにより充実したものとなっている。
チームへの参加条件は、1/4以上日本の血が入っていること。両親が日本人なら参加できるのはもちろん、祖父、祖母のどちらかが日本人でもチームに入ることができる。そのため、日本語を話せない選手も多いので、練習では英語が使われている。各練習の合間にはヘッドコーチの中島仁実氏がホワイトボードを使ってコーチングをしており、選手たちは真剣に耳を傾けていた。
今年のトライアウトは6月に行われ、22人の選手が選ばれた。彼らは八戸市と釧路市で文化交流と親善試合を行う。日本の高校生とのアイスホッケーでの交流はもちろん、茶道や柔道などの日本文化にも触れるこのプログラム。日本を知らない日系人の若者が、自分のルーツでもある日本を知るのにとても役立っている。同時に、日本の高校生たちにとっても、普段できない交流をができる素晴らしい体験になるに違いない。
Nikkei Hockey チーム 主力の3選手たち
Derek Rejtoさん
17歳 ディフェンス
―アピールポイントは?
「スピードが持ち味だと思う」
―今、特に取り組んでいるところは?
「今、特にやっていることはもっとスピードをつけることと、パットコントロールをもっと向上させることかな」
―日本へ向けての意気込み
「スピードがあるチームなので、そこに注意していきたい」
―将来の夢
「自分の時間にアイスホッケーを楽しくプレイできたらいいなと思っているよ」
Spencer Naitoさん
18歳ディフェンス
―アピールポイントは?
「パックコントロールとシューティングが得意だよ。あとは1on1も得意かな」
―今、特に取り組んでいるところは?
「今はポジショニングの練習をよくしているよ」
―日本へ向けての意気込み
「やっぱりスピードがあるチームだから、そこをどうにか防ぎたい」
―将来の夢
「楽しんでアイスホッケーを続けて行きたい」
Chris Petersonさん
17歳 フォワード
―アピールポイントは?
「素早く回るサイクルプレイとボディチェックだよ」
―今、特に取り組んでいるところは?
「相手選手をうまくかわすテクニックを磨いているよ」
―日本へ向けての意気込み
「ボディを使って彼らのスピードを殺しながら、頑張りたい」
―将来の夢
「将来は大学でアイスホッケーをやりたいと思っている」

7歳からアイスホッケーを始め、釧路江南高校でインターハイ優勝後、早稲田大学を経て、日光アイスバックスでプロとして活躍したナカジさん。引退後はワーキングホリデー制度を使いカナダへ来て、コーチとしての経験を積みながら、日本でアイスホッケーを普及させるために活動を始めた。そして、2006年からアシスタントコーチとして日系カナダアイスホッケーチームを指導し、日系カナダ人の若者たちと行動を共にした。そしてナカジさんは今年、日系カナダ人アイスホッケーチームのヘッドコーチに就任した。「ホッケーだけではなくて、カナダと日本の懸け橋になりたい」とナカジさんはNikkei Hockeyプログラムへの意気込みを語ってくれた。4年前まではホッケーだけの交流だったが、釧路市と姉妹都市提携をしているバーナビー市の教育委員会から、「こういった交流はどんどん推進してほしいと」という声を受け、2008年に、バーナビー市長の親書を預かったホッケーのメンバーが釧路市長を正式訪問した。
「今回の日程は、7月31日に日本に到着した後、3日間東京でショッピングや観光をして楽しみ、八戸では8月4日、5日と地元の高校2校と親善試合を行い、その後、6日に釧路に移動し、途中の苫小牧で第5回全国高等学校選抜アイスホッケー大会を観戦する予定です。そして釧路では5校と親善試合を行います。今回は前回とは違い、親善試合をする高校が2校増え、全部で7校になりました。試合の他にも高校では部活動に参加し、茶道部では慣れない正座でお茶をいただいたり、書道部では実際に書を書いてもらったりして、日本の文化、カナダとは違う高校生活も体験してもらいたいと思っています。今までもこういった高校生同士の交流をやってきて、初めてで珍しい体験を彼らは楽しんでいました。そして今回は文化交流の一環として「くしろ港まつり」にスペシャルゲストとして参加します。くしろ港まつりでは、盆踊りや神輿担ぎをやる予定です。アイスホッケーももちろん大事ですが、それだけではもったいないと思っています。試合の勝ち負けよりも彼らには自分たちのルーツでもある日本の文化を学んだり、日本の高校生との交流を楽しんだりしてもらいたい。そのためにもっともっと、このNikkei Hockeyというプログラムが良いものになればなと、カナダと日本の交流がもっと盛んになればなと思っています。