ツナママ日記
 

石畳と紅茶の香り

Japan Matsuri
イギリス通信員 花房 みづえ
イギリス発

 すっかり秋の気配も深まる9月のイギリス。今回は、9月19日にロンドンのシティにある Spitalfields で開催された Japan Matsuri をレポート。このイベントは、2008年の日英修交150周年記念に関連して、在英日本領事館と日本関連団体が中心となって企画した日本のお祭で、イギリスでは今年が初めての開催になる。日本文化の紹介を主な目的として、多種多様な催しが行われた。 会場でまず目に入るのは、縁日を彷彿とする屋台の数々。ヨーヨー釣りやお面、キャラクターグッズ、浴衣のお店や、定番のたこ焼き、焼きそば、焼鳥などの屋台が並ぶ。日本酒や焼酎の試飲、各地名産品を展示販売するコーナーもあり、どの店にも長蛇の列。懐かしの味を楽しむ在英日本人はもとより、日本文化に興味を抱くイギリス人や外国人でごった返していた。

  場所を移してメインステージへ。日本の名曲を歌い競う「のど自慢大会」では、法被や浴衣に身を包んだ外国人もこぶしを効かせた演歌を披露。かなりレベルが高く、会場からは歓声と拍手が止まない。日本の伝統楽器、津軽三味線や、尺八、沖縄の三線の演奏も繰り広げられ、沖縄の盆踊り、エイサーの躍動性と迫力は観衆を大いに湧かせていた。所変わってサブステージでは、ギャルメイクの女性がパラパラを踊る企画も。フィナーレは、メインステージでの和太鼓の演奏。力強く、息の合ったドラミングのパフォーマンスは素晴らしく、オーディエンスを虜にした。

  初のイベントにして大成功を収めたJapan Matsuri。来客数が予想以上に多く、会場が手狭に感じられたので、次回はもう少しスペースを広げても良いのでは、と思う。たこ焼きを買うのに1時間も行列に並んだのに、少し手前で売り切れてしまった…という悲痛な声もあった。来年の開催にも今から期待が高まるこのイベントで、海外での日本への注目の高さを実感した。

 

 

焼肉とソジュで乾杯♪

秋の一大イベントスヌン
(大学修学能力試験)
ソウル通信員 高耀太

韓国発

 日本のニュースでも毎年取り扱われ、すっかりお馴染みになった韓国の大学受験。韓国戦争は長年休戦状態でも、韓国内には「受験戦争」が残っていると揶揄される韓国の国民的行事『スヌン(大学修学能力試験)』について、今回は取り上げてみたいと思います。

  まず、このスヌンは、日本のセンター試験が国公立大学や一部の私立大学入試に適用されるのと異なり、全ての大学入試に必須とされる点が特徴的です。大学進学率が90%を超えるとも言われている韓国では、ほとんどの高校3年生が11月に行われるスヌンに臨みます。各大学の個別の試験は二次試験として行われますが、実質的にはスヌンの結果で受験校が限定されるため、受験生にとって一生を決める大事な1日となります。

  そんな受験生をバックアップするために、社会全体も協力しています。まず、受験日には受験生とバッティングしないように、公的機関や大手企業の出勤時間は1時間遅らされることが多く、地下鉄やバスは受験生専用となります。また、遅刻する生徒たちのためにパトカーや白バイが待機し、受験会場まで送っていく風景は晩秋の風物詩にもなっています。受験会場には父兄や後輩たちが応援に駆けつけて、差し入れを配ったり、応援歌を歌ったりとまるでお祭りの様相。ヒアリングの時間には飛行機の飛行は禁止され、バスも徐行する等、まさに国民的行事のスヌン。昔は希望大学に落ちないようにと、校門に飴をくっつけるおまじないも多かったようですが、近年では験担ぎのグッズが数多く登場し、飛ぶように売れています。学歴社会の韓国では、いい大学に入ることが将来幸せになる唯一の方法と考えられることが多く、お寺や教会では母親たちが熱心に祈りを捧げています。ちなみに、ソウル大学、高麗(コリョ)大学、延世(ヨンセイ)大学が最難関とされ、その頭文字(S・K・Y)から、空のようにレベルが高い、憧れの的の大学となっています。



 


着物の着付けコーナー。華やかな衣装が並ぶ


人気のたこ焼き屋台。店の周りには、ずらりと行列が












警官に送ってもらう受験生



からい(つらい)辛ラーメンではなく、合格ラーメン 


 

 

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