ツナママ日記

 冬季オリンピックを直前に控え、バンクーバーではウィンタースポーツの世界大会が目白押し。今回は、2月上旬に行われたフリースタイルスキー、モーグルとエアリアルの日本代表選手にOops!が、インタビューしちゃいました。五輪への意気込みと共に、モーグル、エアリアルの魅力や見所を語っていただきました!
文・写真 齊藤香世子 編集部

 

今大会で見事2位に入賞したチームリステルの附田選手(中央)とJanne Lahtelaコーチ(右)、リステルの上遠野さん(左)
 
FISワールドカップって?
FISワールドカップは、国際スキー連盟(FIS)が主催するアルペンスキー、ノルディックスキー、フリースタイルスキー、スノーボードなどの大会。各試合の上位者にはポイントが付与され、シーズン総合で最も多くのポイントを得た選手が年間総合優勝となる。インタビューに登場してくれた上村愛子選手は2008年のモーグル総合優勝者だ。今年は2月6・7日に、サイプレスマウンテンにてフリースタイルスキーのバンクーバー大会が開催された。
 
モーグルって?
モーグルは、コブ(凸凹)の深い急な斜面を滑り降り、ターン技術、エア演技、スピードを競うフリースタイルスキーの1つ。1人ずつ滑走し、ターン点、エア点、タイム点の合計点数を競うが、ワールドカップなどでは2人で同時に滑るトーナメント方式のデュアル競技もある。選手はコースを滑り降りる間に2回のジャンプを行い、空中で規定の技をいくつか組合せた演技を行う。アクロバティックなジャンプ始め、見る物を魅了する競技だ。
 
左から附田選手、伊藤選手、上野選手、上村選手
 
▽FIS World Cup Vancouver大会結果
・附田 雄剛 選手:2位 表彰台
・上村 愛子 選手:5位 入賞
・上野 修 選手 : 途中棄権
・伊藤 みき 選手:4位 入賞
 
 

Interview with Japanese Mogul Team


―今シーズンの調子はどうですか?

上村選手:いいと思います。成績にはあまりつながってないですけど、滑りがすごくいい状態です。
上野選手:調子はいいですが、失敗が続いているので今回頑張ります。
伊藤選手:自分の感覚と結果が結びついてきた感じです。この調子でいきたいです。
附田選手:滑りに手ごたえがある感じです。体調も良いし、すべてが良い方向に向かっていると思います。

―今大会に向けて意気込みは?
上村選手:去年は試合がなかったけど練習でコースは滑っているので、形や傾斜は覚えています。それを今年につなげたいですね。天気だけが心配です。

―挫折したり壁にぶち当たった時はどうやって乗り越えるんですか?
上村選手:失敗が続くと、壁というか試練だと思いますね。でも、続けることで絶対に成長できるから、前向きに頑張ってます。
附田選手:こういう競技を続けている限り、壁がないと、と僕は思います。今のチームは、1人が良い成績を残せば触発されて自分も頑張るし、自分が頑張れば周りもそう思ってくれる、そんなチームなんで。そういう部分で自分を高めています。

―バンクーバー五輪への想いは?
上村選手:今回でオリンピックは4回目なんですけど、毎回気持ちが違いますね。今までの経験が良い方向につながればと思います。緊張もするしプレッシャーもありますけど、それに打ち勝って満足いく滑りをして、終わった時に幸せだったなって思いたいです。
上野選手:やはりオリンピックが一番重みのある大会ですね。金メダル、狙いたいです!自分の納得のいく滑りをすれば勝てると信じてます。大舞台で最高の滑りをしたいです。
伊藤選手:金メダルを取った人が、最高の主人公になれると思うんです。この1年でできることをしっかりやって、そこまでもっていきたいです。
附田選手:僕はオリンピックが全てだとは思っていません。選手としては最終目標かもしれないけど、自分でコントロールできるものではないですからね。日本男子チームはレベルが上がってきているので、その中で出場できる選手は限られています。競い合う中でベストを尽くしたいです。

―夢を追う若者へ向けて一言メッセージをお願いします
伊藤選手:夢は大きく規模は小さく、ですかね。夢はもちろん大きい方が良いと思います。
けれど、毎日の小さな積み重ねで確実に進めていくことが大事なんだと思います。そうすれば、きっといつかは辿り着くと思って、私も頑張ってます。

―最後に今大会の目標は?
上村選手:優勝です!
上野選手:優勝できるように頑張ります!
伊藤選手:一番いい滑りを心がけます。
附田選手:優勝です。

―どうもありがとうございました。

 

 
 

▽選手プロフィール

  附田 雄剛 上村 愛子 上野 修 伊藤 みき
生年月日 1976年7月18日 1979年12月9日 1983年6月22日 1987年7月20日
出身地 北海道 兵庫県 長野県 滋賀県
所属 チームリステル 北野建設スキークラブ チームリステル 中京大学スキー競技部
世界ランキング
'09年2月14日現在
8位 4位 19位 6位

 

 

 
 
エアリアルって?
日本では、モーグルがフリースタイルスキー競技としてよく知られているが、エアリアルも、フリースタイル競技に属すオリンピック競技の一種目。ゲレンデ を滑る競技ではなく、直滑降をしてジャンプ台を滑り空中の華麗さを競う、体操競技とスキーを組み合わせたような採点競技だ。キッカーと呼ばれる3m以上の雪のジャンプ台から飛び出し、回転やひねりを加えたアクロバット的な演技をする。空中姿勢や着地などが採点される。
 
 ▽選手プロフィール
・西川 史郎 東京都出身 29歳
小学校2年生からスキーを始め、19歳でエアリアルに転向。
オフィシャルブログ:http://ameblo.jp/zaemon46
・水野 剣 富山県出身 30歳
トリノオリンピック25位、
日本選手で初めてフルダブルフルフルを雪上で成功。
オフィシャルブログ:http://blog.livedoor.jp/ferisunopapa
・田原 直哉 和歌山県出身 28歳
‘08年「第24回全日本ウォータージャンプ選手権大会」で優勝。
オフィシャルブログ:http://yaplog.jp/naoya-tabara/
 
▽FIS World Cup Vancouver大会結果
・西川 史郎 34位
・水野 剣 24位
・田原 直哉 怪我のため棄権
 
全日本チーム 原コーチ、綿貫コーチより
エアリアルの魅力は何といっても、落差15mにも達する空中でのダイナミックな演技と、その圧倒されるような迫力です。それとは裏腹に、安全には非常に配慮された、安心してできるスポーツなのですが、そのスリルゆえか?日本の競技人口は非常に少ないのが実情です。そんな中、今の日本チームは切磋琢磨しながら着々と成長し、雰囲気も非常に良くなっています。結果に表すにはもう少し実戦経験が必要ですが、来年のバンクーバーオリンピックに向けて、全員死にもの狂いで努力しているところです。バンクーバーでの皆さんの応援を期待しています。
 
     
 
3月2日〜8日にかけて、福島県の猪苗代町・磐梯町でフリースタイルスキー世界選手権猪苗代大会が行われる。モーグル、エアリアルの日本選手の活躍を要チェック!! 
詳細:http://www.inawashiro2009.jp

 
 
 
 左から水野選手、西川選手、田原選手
 

Interview with Japanese Aerial Team


―今回の大会への意気込みと目標は?
西川選手:次回オリンピックのプレゲームということもあり、通常のワールドカップでは1回のジャンプを、バンクーバー大会ではオリンピック形式で予選、本選とも2回ずつ飛ぶんです。会場もオリンピックと同じサイプレスで、予選(*1)はナイター。課題は2本とも飛ぶ、そして立つことです。
水野選手:そう、2回飛ぶからマグレがない。(雪山の)コンディションが気になるところですが。
田原選手:2本とも着地に成功すること。そして予選を通過することです!

―エアリアルを始めたきっかけは?
西川選手: 僕は元々モーグルをやってたんです。そのトレーニンングのウォータージャンプで、エアリアルを知って。
水野選手:中学3年まで器械体操をやってたんですけど、なかなか伸びなかったんですよね。で、人材いないかってオリンピック選考会の人が探してたときに、先生が困ってたんじゃないですかね、押し付けたのかな? まぁ、そんなとこです(笑)。
田原選手:僕も器械体操をしていて、エアリアルに転向しました。

―エアリアルの魅力を教えて下さい。
水野選手:空中での高さとスピード、そして緊張感ですかね。ぜひ1度ナマでこの迫力を体験して欲しいです!
―バンクーバーのお気に入りスポットや行ってみたい場所は?
西川選手:バンクーバーは今回2回目なんですけど、Akiレストランがいいですね〜。もう、メニュー全てにおいて。どれにしようか迷うくらい美味しい!
水野選手:昼食とか以外には実際あんまり外に行くことってないし、今回もバンクーバーには5泊だけなんです。でも、ヘリコプターとかに乗って街の夜景を見てみたいですね。

―移動や大会で多忙な皆さんの、リラックス方法ってありますか?
西川選手:ゆっくりお風呂に浸かって本を読むこと、です。
田原選手:…リラックス…。うーん、特にないかも。寝るのが大好きですが。

―バンクーバーオリンピックに向けて、一言お願いします。
3選手より:応援よろしくお願いします。2010年に会いましょう!

―ありがとうございました。今後のご活躍を楽しみにしています!!

*1:予選12位までの選手が決勝進出となる

 

 

 

Copyright(c) 2009 J -wave communications All rights reserved No reproduction or republication without written permission