ツナママ日記
 

植芝 理一

謎の彼女X 1〜5巻

講談社  ¥600(税込定価)
 

よだれ+ハサミ+恋愛もの
 よだれを介して感情を伝える少女と付き合い始めた少年を描いた、少年向け恋愛もの。物語のキーに、よだれ+ハサミという奇抜な設定を扱っていながらも、中身は割とオーソドックス。カタリストとして挿入される細々としたイベントやキャラクターによって進められる2人の恋愛の進展に主眼がおかれており、あまりストーリー性が無いため、がっつりと読み込む作品が好きな人には物足りないかも知れない。だが、ぱらぱらと読み流すタイプの読者には、読後感がすっきりしていることもあり、かなりおすすめできる。絵は特に上手いわけでは無いが、安定してまとまっており、好感が持てる。どことなく道満晴明あたりのニヒリスティックな絵師に通じる所もあるように感じる。昔のサンデーのような、甘酸っぱい恋愛ものが好きな人なら大体気に入るだろう。

 
杉崎 ゆきる、富野 由悠季

ブレンパワード 全4巻

角川出版 ¥567 (税込定価)
 

古代遺跡をめぐって戦うロボットもの
 突如浮上した古代遺跡、オルファンに関わる少年少女を描いたロボットもののSF作品。アニメとのメディアミックスにより生まれたという経緯もあり、最後まで作画が安定している。話の作りは、設定以外は割とベタ。しかしポイントは心得ており、中だるみが無い。短い巻数で広げた伏線を綺麗に拾ってあり、上手く締められている。90年代の日本製SFが好きな人なら大体趣味に合うだろう。

     
神坂 一、南 天佑

日帰りクエスト 全7巻

角川書店 ¥400 (税込定価)
 

割と使い古された設定の異世界冒険
  スレイヤーズで有名な神坂一の著したライトノベル作品のコミカライズ作。ファンタジー的世界に召喚された女子高生が、現代人の知識を活かし立ち回る…という、割と使い古された世界観を楽しめるか否かがポイントとなる。物見遊山で行動する主人公が戦乱に巻き込まれる設定も無理が無い。全体的な印象は、可もなく不可もなく…と言ったところ。時代を考慮すれば比較的良作。

 
 
香川 まさひと、あおき てつお

島根の弁護士 全13巻

集英社 ¥530 (税込定価)
 

人情ものの弁護士作品
 26人しか弁護士がいないとされる島根県に、27人目の弁護士として赴任してきた主人公を描いた漫画。大きな事件を扱ったり陰謀に巻き込まれたりするわけでもなく、淡々と小さな事件を処理していく様を描いている。人間関係や心理描写をクローズアップしており、絵は青年誌レベルでは中の下と言ったところ。ほぼ一話完結で、気軽に読める。仕事に疲れた人に活力を与える類の作品。

 
天樹 征丸 / こしば てつや

リモート 全10巻

講談社 ¥540 (税込定価)
  部下を使って事件を解決する探偵もの
 引きこもりの天才刑事が、部下の女性を使って事件を解決していくミステリー作品。設定は割と面白いのだが、肝心の推理ネタの作りが甘く、非常にもったいない。絵もそこまで悪くは無いのだが、青年誌レベルの話作りが出来ていないため、読者層が掴めない。軽めのエンターテイメント作としてなら読めなくはないが、本格的な推理ものを期待すると肩すかしを食らうだろう。

 

 紀伊国屋書店ランキング TOP10 (2009年12月14日付)
 
順位 漫画タイトル 著者 出版社
1

のだめカンタ−ビレ 23

二ノ宮知子 講談社
2 リアル 9
井上雄彦 集英社
3 よつばと! 9
あずまきよひこ 角川グル−プパブリッシング
4 黒執事 8
枢やな スクウェア・エニックス
5 BILLY BAT 2
浦沢直樹 長崎尚志 講談社
6 名探偵コナン  66
青山剛昌 小学館
7 ストロボ・エッジ  7
咲坂伊緒 集英社
8 風光る  27
渡辺多恵子 小学館
9 ツバサ  28
CLAMP 講談社
10 のだめカンタ−ビレ  23(DVD付)
二ノ宮知子 講談社
  

監修:SCHOOL OF LOCK! 全職員

SCHOOL OF LOCK! DAYS <3>

TOKYO FM出版 ¥1,300 (税込定価)

 

10代、リスナーの悩みと未来
 TOKYO FM で人気のラジオ番組をまるごと詰め込んだ記憶本。今に響く、未来のカギを握る名言集! ということで、スクール・オブ・ロック。今回紹介する本はシリーズ3冊目。週替わりで毎日登場する女子クラスのページは、榮倉奈々や新垣結衣といった講師たちのフォトと共に、10代の悩めるリスナーたちにメッセージを送る。その他、生放送中にリスナーと交わされた、いじめの問題や、不良生徒の悩み、交通事故で亡くなった彼女を想う17歳の心情など、中高生のリアルが収められている。他にも、アジカンやチャットモンチー他、数々のアーティストのライヴ写真や、絢香のメッセージなども収録。ほとんど写真集と言っても過言ではない作りに、多くのメッセージ。もう大人になった人が触れると、忘れてしまった日々の記憶が緩やかに舞い戻る、そんな一冊。

川北 義則

男は死ぬまで働きなさい

廣済堂あかつき ¥1,365 (税込定価)

 

一度はこういう力強い意見を聞くべき
 1935年生れ。1977年に日本クリエート社を設立。現在は評論家、エッセイストとして活躍し、ベストセラーとなった『男の品格』の著者でもある。“働かざる者食うべからず”をキーワードに、川北氏ならではの、個性的で刺激の強い考え方で、男が死ぬまで働くことの意義を説く。後半は定年後を意識したテーマを中心にしているところもあり、若者向きでない部分も少々。

   
著:ドン・エシッグ 訳:弓場隆

1分間でやる気が出る 146のヒント

ディスカヴァ−・トゥエンティワン ¥1,365 (税込定価)

 

ちょっと悩む時、本当によく効く
  タイトルを見たところ、なんとなくありふれた感じ?な印象の本書。だがしかし、意外に素晴らしい。1ページ当たり1つのヒント、という形で文章が載っているのだが、読むのが速い人であれば1分間で3〜4つは読める。そしてその内容は、深い。手帳に気に入ったヒントを書き写すとしたら、きっと70は平気で越える。夢を追っているのなら、手元にあって損はない。

     
池上 彰
政治のことよくわからないまま 社会人になってしまった人へ

海竜社 ¥1,575 (税込定価)

  ニュースや新聞が楽しくなる知識
  選挙のことがよく分かっていない人は必読。図解もあるし、文字もデカイ。学校の公民の教科書よりもはるかに分かりやすい。そこへきてさらに、国会とは? 内閣とは? 官僚とは? 憲法、裁判所、地方自治? 改めて読むと、政治や民主主義の歴史も分かり、とにかく大人の最低限知識がぎっしり詰まっている。“失望しないことにかけては超一流の有権者”と言われないために。
     
佳川 奈未
すべては目覚めた人からうまくいく
講談社 ¥1,260 (税込定価)
 

成功哲学の研究家、なみちゃん
 自己実現の感性を磨く本。成功に至るまでの理論を述べたり、具体的な対策を提案したりしている本ではない。なんせ、ミラクルハッピーなみちゃんだから。それでも“POWER FACTORY”の代表取締役社長であり、国内・海外を合わせて約70冊の著書をもつ作家でもある。とにかくこれを読めば“自分は何でもできる!”と妙に元気をもらえる1冊。

     

 紀伊国屋書店ランキング TOP10 (2009年12月14日付)
順位 書籍タイトル 著者 出版社
1 フィッシュスト−リ−
伊坂幸太郎 新潮社
2 ちんぷんかん
畠中恵 新潮社
3 思考の整理学
外山滋比古

筑摩書房

4 見知らぬ明日
栗本薫 早川書房
5 陰陽師  夜光杯ノ巻
夢枕獏 文藝春秋
6 坂の上の雲 1
司馬遼太 文藝春秋
7 孤宿の人  上巻
宮部みゆき 新潮社
8 読むだけですっきりわかる日本史
後藤武士 宝島社
9 孤宿の人  下巻
宮部みゆき 新潮社
10 坂の上の雲  2
司馬遼太郎 文藝春秋
 

Copyright(c) 2009 J -wave communications All rights reserved No reproduction or republication without written permission