日照時間が最長に伸び、夜10時頃まで夕日の余韻が残る初夏のイギリス。夏の到来を全身で感じるために、人々は公園や野外に集って日光浴を楽しみ、週末は南海岸のリゾート地で過ごす。そんな夏の週末イベントの1つとして、イギリス各地で開催される音楽フェスティバルに参加するのもまた一興だ。今回は、世界最大規模のミュージックフェスティバル、グラストンベリーフェスティバルをご紹介。
グラストンベリーフェスティバルの正式名称は、Glastonbury Festival of Contemporary Performing Arts。1970年代のヒッピー文化から派生したフェスティバルの1つであり、文字通り最大の敷地面積、ステージ数、出演者数、動員数を誇る。開催地は、イギリス南西部に位置するグラストンベリーの街ほど近くの農場 Worthy Farmで、その広さは約900 エーカー (3.6 km2) にも及び、東京ドーム約77個分に相当する。ロックミュージックに限らず、ダンス、ジャズ、様々な民族音楽、それにシネマやサーカス、演劇やキャバレーといった、あらゆるパフォーミングアートを堪能することができる。3日間の開催期間を通して、大小合わせて80以上のステージで実に700もの演目が繰り広げられ、動員数は15万人を越える。
音楽に関するレポは他に譲るとして、ここでは、個人的なお勧めエリアを紹介しよう。Green Futures Field、ここは一面を緑に囲まれている小さな遊牧民の集落のような場所である。比較的混雑は少なく、子供連れのファミリーもよく見かける。小規模ながらもいくつかのステージがあり、インディーズ系アーティスト、インドやアフリカ、南アメリカなどの民族音楽のショーが繰り広げられる。マッシュルーム型のテーブルと椅子のセットなど、可愛らしいオブジェがあちこちに飾られ、オーガニックやベジタリアン向けの食品を提供する自然派カフェも。特にオススメは、焚き火を使った天然のオーブンで焼くケーキが味わえる、Permaculture Garden 内のカフェ。全て天然食材から作られており、まさしく絶品である。お腹が満足したところで、芝生に寝転がり音楽に耳を傾けながら空を見上げていると、こんなに平和で幸せな時間があったのかと再発見。まさにヒッピーの気分に浸れるのだ。
|
|
グラストンベリーフェスティバルのメインステージ Pyramid と
そこに集う人々 |