ツナママ日記

 FISワールドカップとは、国際スキー連盟(FIS)が主催する、アルペンスキー、ノルディックスキー、フリースタイル、スノーボードなどの大会の総称。オリンピックや世界選手権より体力や精神力を要すると言われ、スキー競技では最高峰と呼ばれている大会でもある。毎年9月から3月にかけて、各種目ごと10〜20試合を展開し、ポイント制でシーズン中最も多くのポイントを獲得した選手が年間総合優勝となる。


 2月8日(金)、ウェストバンクーバーのPark Royal Villageにて開催されたFISワールドカップバンクーバーの開催式にOops!も潜入★ 16時から20時まで雨にもめげず続いたセレモニーは、子供用のアトラクションや生バンドの演奏で盛り上がりを見せた。世界中から集まった超一流の選手たちの熱気と気合い、ファンたちの歓声を誌面でそのままお伝えできないのが残念!

「2010年のオリンピック目指して頑張ります!皆さん、応援してくださいね!!」モーグルの上村愛子選手(手前左)と全日本チームの面々 フランス代表のColas選手(モーグル)とThepaut選手(エアリアル) モーグルのスウェーデン代表、Luusua選手とPatrikainen選手
雨の中の開会式だったが、多くの人々で賑わいを見せた 地元選手の応援に、ストアスタッフたちも大興奮!「Go Canada!!」  

 日本では、モーグルがフリースタイルスキー競技としてよく知られているが、エアリアルも、フリースタイル競技に属すオリンピック競技の一種目。ゲレンデを滑る競技ではなく、直滑降をしてジャンプ台を滑り空中の華麗さを競う、体操競技とスキーを組み合わせたような採点競技だ。日本ではまだまだ競技者数が少ないが、ダイナミックで繊細な空中演技は、見る者を飽きさせることがない。真っ白なパウダースノーを撒き散らす、空中に舞う芸術的アクションを見逃すな!

全日本代表チーム西川史朗選手(スガーゼFSST)と倉田孝太郎選手にOops!がインタビュー!(以下、敬称は省略させて頂きます)

A:エアリアエルを始めたきっかけは?
倉田:元々体操をしていたんですが、スキー場でスキーインストラクターのアルバイトをしていて、そこのスキー場にはエアリアルの練習場があったんです。それを見て、面白そうだな、と
西川:僕は以前モーグルをやってたんです。そのトレーニンングのウォータージャンプでエアリアルを知って。かじる程度で終わるつもりだったのに、いつの間にか、どっぷり首まで浸っちゃってました。

A: エアリアルの魅力って?
倉田:エアリアルって、飛んだ時は15mも(空中に)上がるんです。実際、飛ぶ前は怖いですよ。でも、それでジャンプが成功したときの爽快感、これはたまらないです!
西川:僕も倉田さんと同じ感覚かな。それに、それまでできなかった技が出来るようになってく楽しさとか、上達の楽しさ、ですかね。

A:これまでに挫折したことは? どうやって乗り越えたのですか?
倉田 西川(同時に):挫折は何度も、しょっちゅうありますね(笑)。
倉田:僕の場合は、ケガをするにはそれなりの理由があって、自分に足りないものがケガをして初めて分ったんです。何度もケガをして、そのリハビリの間に考えて、いつの間にか大きなケガはなくなりましたね。メンタル面ではイメージトレーニングやモチベーションを上げる自己トレーニングをしたり。
西川:諦めそうになっても、自分がこうしたい、という強い思いと、もうやるしかない!っていう考えがあるんです。だから、挫折感よりも自分の持っている目標の方が強くて、今がある。って感じですかね。

A:お2人にとってエアリアルとは?
倉田:人生勉強の1つ、ですね。エアリアルをやってるからこそ、生活全般において、途中で投げ出さない、諦めない、ってことを学びました。やってなかったらすぐに諦めることも、たくさんあると思います。
西川:…生活の一部ってとこでしょうかね(笑)。



西川 四郎(左)
東京都出身、28歳。小学校2年生からスキーを始め、19歳でエアリアルに転向。自己ベストは今シーズンのワールドカップ中国第2戦で17位。

倉田 孝太郎(右)
埼玉県出身、29歳。07年冬期アジア大会銅メダル受賞で、日本人初のエアリアル国際大会のメダリスト。趣味はラーメン食べ歩き。オフィシャルブログ blog.livedoor.jp/kotaro_kurata

■FIS World Cup in Vancouver 2008 試合結果■
倉田孝太郎 ケガのため棄権
西川四郎  ケガのため棄権
全日本代表チーム David Belhunurコーチと綿貫雅弘コーチより

 日本ではまだまだ競技人口が少ないエアリアルですが、4年前に比べて、全日本チームは確実に進歩しています。精神的にも肉体的にも鍛錬を必要とするエアリアルは、誰にでもできるものではないけれど、近年、北海道の美深町では町を挙げてのエアリアル選手の育成に取り組んだりもしています。現在は、プログラムの充実と新たなアスリートを開拓するための活動にも力を入れています。エアリアルの練習に使われるウォータージャンプは、日本でもとてもポピュラー。もっと多くの人たちに、エアリアルの面白さを知って欲しいですね。2010年のバンクーバーオリンピックへのドアは、大きく開かれているのです!!

David Belhumeur(左)
12年間カナダナショナルチームに所属し、98年長野オリンピックにもエアリアル選手として出場。FISワールドカップ優勝5回。02年に引退。全日本チームの監督は今年で4年目。

綿貫 雅弘(右)
趣味が高じて26歳の時からエアリアルに転向。元日本エアリアルチームメンバー。今シーズン初めて全日本コーチに就任。Davidコーチとは、選手時代からのチームメイトでもある。

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