ツナママ日記

北米の夏といえばMLB(メジャー・リーグ・ベースボール)。日本人選手も増えて、ますます注目度が高まる今、Oops! Sportsでは今月号から日本人選手の活躍を中心にレポート。今回は08年シーズンの注目と楽しみ方をお届けします(データは全て現地4月27日現在のもの)。

文: フィービー・フィランジ


日本人選手、続々登場 
今期の注目株は福留と黒田だ!


Red Sox 松坂

  いよいよMLBシーズンが到来! 今シーズンは昨年の松坂に続き、福留と黒田2人のビッグネームがメジャーの舞台に挑む。「イチローと松井秀、両方の技術を兼ね備えた選手」と評価が高い福留は、開幕以来、走攻守でコンスタントな活躍を披露。日本での実績だけを照らし合わせれば、福留の期待値は、松井稼、井口、岩村レベルの「打率.280、本塁打10、盗塁20」が妥当だが、カブスファンの望みは「打率.300、本塁打20、盗塁30」と膨らんでいる。 元広島のミスター完投こと黒田は、150キロの重いストレートと安定した制球力で松坂以上との呼び声も。黒田−斉藤隆のリレーで古豪ドジャーズの復活といきたいところだ。ここ数年、日本人のメジャー移籍が続いているが、福留、黒田両名の成績が日本人選手のレベルを総括する試金石となるだろう。

若手の成長が著しいロイヤルズとレイズに注目せよ!
  今シーズンは、長年地区の最下位に甘んじている2つのチームが何かをやってくれそう。昨年69勝93敗だったロイヤルズの監督には、北海道日本ハムファイターズを06、07年と2年連続でパ・リーグの覇者に導いたヒルマン氏が就任。05年ドラフト一巡目指名のアレックス・ゴードンら中軸の若き才能に期待する傍ら、ヒルマン監督の急務はファイターズ同様、ブルペンの再建だ。投手陣の経験が不十分なだけに、千葉ロッテマリーンズから移籍した薮田の役割は大きい。心機一転、チーム名を改称したレイズ(旧デビルレイズ)は、98年の球団創設から続いている“お荷物”のイメージを「デビル」の名前と一緒に払拭したいところだが、その希望と光がトロイ・パーシバルの入団で現実味を帯びそうだ。パーシバルは通算324セーブの実績の持ち主。06年に利き腕の右手にメスを入れ、一度は現役を退いたが、昨年見事に復活した。スコット・カズミアーとジェイムズ・シールズの両先発が抜群の安定感を誇るので、今年はクローザーのパーシバルまでの継投が勝負のカギとなる。岩村がリードオフする打線の破壊力と機動力は今年も健在!  ひょっとしたら同地区のレッドソックスとヤンキースを抑えて…、何てこともあるかも!?

来春は野球の世界大会WBC Year!
カナダ出身の選手をインプット

Malinars イチロー

  ちょっぴり気が早いかもしれないが、せっかくカナダにいるのだから、カナダ出身の選手を覚えて、来春行われる第2回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に備えよう! まずは黒田と斉藤隆の女房役、ドジャーズの正捕手ラッセル・マーティン(オンタリオ州イーストヨーク出身)。昨年メジャー2年目で「打率.293・本塁打19・打点87」の好成績を残し、メジャー指折りのキャッチャーに成長。少年時代にホッケーで鍛えた身体能力の高さは、捕手としての軽快なフットワークと身体の強さに現れており、その足腰の強さで昨年は19盗塁をマークした。マルチな才能は地元ドジャーズファンを魅了している。さらに投手ではロッキーズのエース、ジェフ・フランシス(バンクーバー出身)、打者では06年ア・リーグのMVPでツインズの4番、ジャスティン・モルノー(ニューウェストミンスター出身)は知っておきたい。 特にモルノーは、昨年オフに球団史上最高となる6年総額8,000万ドルで契約を更新。今季もスラッガーとして金額に見合った活躍が期待される。ちなみに彼はNHLのプレーオフシーズンになるとカナックスのライバル、ミネソタWildの応援に駆けつけるのだ…。

バンクーバーにいるからには1度は観戦したい!
今年のマリナーズは?

  イチローの存在もあり、バンクーバーにも熱狂的なファンが多いマリナーズ。今年は三振が取れるメジャーエース級のエリック・ベダード(オンタリオ州出身)を電撃獲得。プレーオフも戦い抜けるブルペンの布陣が一気に整った。相変わらず頼りになる4番の不在が気になるだけに、城島のリードで守り切るシーズンを展開したい。今年のメジャーも見所いっぱい! ぜひ 時間を見つけて、ボール・パークでメジャーを観戦しよう!

 

 
野手
チーム
ポジション
背番号
打率
本塁打
打点
盗塁
近況
イチロー
Ichiro Suzuki
Seattle Mariners
センター
#51
.257
2

8
6
歴代最多タイの8年連続200本安打はもちろんのこと、今季216安打を放てば、日米通算で日本最多安打記録の3085本(張本勲氏)を更新。また新たな勲章を手に入れることになる。
松井 秀喜
Hideki Matsui
New York Yankees
レフト
#55
.321
4
11
0
シーズン前はレギュラーの座も危ぶまれていたが、ふたを開けてみれば4番を任されるほどの存在感。電撃結婚で責任感も倍増! ゴジラの真骨頂を発揮せよ。
岩村 明憲
Akinori Iwamura
Tampa Bay Devil Rays
セカンド
#1
.214
1
5
2

今年も1番打者としてレイズの打線を牽引する。出塁率も重要だが、スワローズ時代の豪快なバッティングも見せて欲しい。今年からセカンドにコンバート。

城島 健司
Kenji Johjima
Seattle Mariners
キャッチャー
#2
.197
0
5

開幕以来、バッティングに“らしさ”がない。キャッチャーの心情として、リードのためにも打撃のスランプからいち早く脱したいところだ。3年目の今年は、数字で結果を残したい。

井口 資仁
Tadahito Iguchi
San Diego Padres
セカンド
#10
.224
1
4
3
正二塁手として再スタートの今季、4月13日から32打席ノーヒットの苦悩を味わうも、26日のダイアモンドバックス戦ではサヨナラ・ホームラン! 勝負強さは健在。
松井 稼頭央
Kazuo Matsui
Huston Astros
セカンド
#3
.282
1
7
2
後半戦もまずまずのスタートを切り、打率はほぼ3割をキープ。2番打者としてチームにもフィットしてきた。
田口 壮
So Tagutchi
Philadelphia Phillies
アウトフィルダー
#99
.211
0
2
1
6年所属したカージナルスから新天地フィリーズへ。主に控えとして守備固め、代走の出場が多くなりそうだ。ワンプレー、ワンプレーを大切にしてチームに貢献したい。
福留 孝介
Kosuke Fukudome
Chicago Cubs
ライト
#1
.326
1
9
3
開幕戦3点ビハインドの9回裏に同点弾!  衝撃のデビューを飾り、地元ファンのハートをガッチリ掴んだ。守備でも再三の好プレーを見せ、早くもカブスの看板選手に。
 
投手
チーム
ポジション
背番号
勝敗
防御率
奪三振
近況
松坂 大輔
Daisuke Matsuzaka
Boston Red Sox
先発投手
#18
4勝0敗
3.14
28

開幕凱旋登板ではコントロールに苦しんだ去年の松坂の姿が見られたが、その後は4連勝とまずまずの好スタート。今年は「打たせるピッチング」で省エネ、20勝を狙う。

岡島 秀樹
Hideki Okajima
Boston Red Sox
中継ぎ投手
#37
1勝0敗1S
0.96
9
2年目のジンクスは微塵も感じさせない。ストレート、鋭く落ちるカーブともに切れ味は健在、メジャーNo.1のセットアッパーになりつつある。昨年のような“使われ過ぎ”は禁物。
黒田 博樹
Hiroki Kuroda
Los Angeles Dodgers
先発投手
#18
1勝2敗
3.82
16
メジャー初登板で7回を3安打1失点でまとめ、初勝利。 だが打線の援護に恵まれずその後は足踏み状態に。防御率3点台のピッチングをしていれば、自ずと結果はついてくるはずだが…。
斉藤 隆
Takashi Saito

Los Angeles Dodgers
中継ぎ投手
#44
1勝1敗2S
2.611
10
昨年は、防御率1.40、39セーブ、投球回数64回1/3に対し、三振78を奪った。いまやメジャー屈指の絶対的クローザーは、次期WBC日本代表守護神のNo.1候補!
小林 雅英
Masahide obayashi
Cleveland Indians
リリーバー
#30
1勝0敗
1.59
6
難があるコントロールに不安は残るが、フォーク並みに落ちるスライダーで打者のタイミングを外す。レベルの高い投手陣の中で、首脳陣の評価も日に日に上昇中!
薮田 安彦
Yasuhiko Yabuta

Kansas City Royals
リリーバー
#27
0勝0敗
9.00
5
ヒルマン新監督のラブコールを受けてメジャーの舞台へ。元千葉マリーンズの同僚小林とは明暗がくっきり。自慢のコントロールが定まらないのは、滑るメジャー球のためか?
藪 恵壹
Keiichi Yabu

Seattle Mariners
マイナー契約
リリーバー
#22
2勝1敗
3.45
9
マイナー降格もあったが、4試合連続無失点で抑えるなど、多彩な球種でベテランらしいピッチングも見られてきた。今後は、大事な場面での登板も多くなりそう。


 

 
 
   
     
   

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