
MLBもアッという間に前半戦が終了した。今年は福留や黒田を始め、5人の選手が日本での実績を引き下げて新たにメジャーに挑戦。日本人ファンとしては、MLBがより身近で面白いものになってきている。ここバンクーバーにいるのなら、イチローを1度はこの目で観て、日本の家族や友達に自慢したいところだ。でも「カナダでは楽しいことばかり〜♪」な〜んて、毎日を惰性で過ごすわけにもいかない。今年も残りあと半分。‘カナダでの生活が何もしないうちに終わってしまった…’なんて、後悔しないようにしなくっちゃ!
アスリートの資本はやっぱり身体
今シーズンは、計17人の日本人プレーヤーがMLBの舞台でその姿を見せているが、今年は怪我に悩まされている選手が実に多いのが残念なところ。前半戦に故障者リスト入りしてしまった選手は、松井秀、松坂、黒田、松井稼、井口の5人もおり、特に、松井秀はシーズン前に手術をした右ひざの状態に加え、悪化している古傷の左ひざの状態が心配されている。ここ数年、松井秀は“呪われている”としか言いようがないほど怪我が続いており、最悪の場合、シーズン終了後に手術となれば、来年3月に開催が予定されている第2回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の出場も絶望的となる。松坂は開幕8連勝し、レッドソックスのエースとして好調な2年目のシーズンをスタートさせたが、5月の終わりに右肩に違和感を覚え、15日間の故障者リスト入り。復帰後はなかなか勝利に恵まれず、掴みかけていたオールスターの出場は来年以降に持ち越しになった。その他、黒田は先発ローテーションの一角として、松井稼と井口は打線の上位を担うレギュラーとして大事な前半戦を迎えるはずだったが、怪我でことごとく離脱…。前半戦は不本意な結果となってしまった。健康な状態でシーズンをフルに戦うことがいかに大事で難しいことか、改めて思い知らされた彼らにとっては、苦い前半戦となった。
チームのために結果を残した選手たち
野茂(元カンザスシティ・ロイヤルズ)は結果を残せずに解雇、薮田や福盛(テキサス・レンジャーズ)は打ち込まれてマイナー生活を強いられているが、岩村、岡島、小林雅、藪は、満足とまではいかないまでも、それぞれの役割を十分に果たし、チームの戦力としてフル稼働した。とりわけ、チームのリードオフマン・二塁手としての岩村の活躍は若いレイズに安定感をもたらし、チーム大躍進の原動力に。去年までは、毎年のように最下位に甘んじていたチームが、今年はレッドソックスやヤンキースを抑えてア・リーグの激戦区東地区の首位争いレースにがっちり絡んできている。後半戦はレイズ岩村にさらに注目したい!
ファンを沸かせたのは、福留とイチロー
今年は、福留とイチローの2人がMLBオールスターに選出された。ファン投票での出場は、2人のプレイがファンの心に響いたという勲章だ。福留は開幕戦の9回裏に起死回生の同点3ランを放ち、華々しいメジャーデビューを果たすと、幾度となく貴重な適打を披露、シカゴにセンセーションを巻き起こした。その優れた選球眼と粘り強さでチームの攻撃に厚みをもたらし、カブス100年ぶりのワールドチャンピオンに向けての起爆剤となっている。一方、チームは最下位に甘んじながらも、何かと記録的数字で話題を集めているのがイチローだ。福留が‘玄人好みのプレイ’なら、イチローは‘見せるプレイ’。洗練された内野手の守備にも勝るスピードと、ランナーを塁上に釘付けにするレーザービームは、まさにファンが息を凝らす、超メジャー級のプレイなのだ。 後半戦の見所は、日米通最多安打記録3086本と史上最多タイの8年連続200本安打。後半戦もますます目が離せないMLB! しかし何と言っても、健康第一。皆さんも、体調管理には気をつけて、楽しく充実した夏を!
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