ツナママ日記

北米の夏といえばMLB(メジャー・リーグ・ベースボール)! ということでOops! SportsではMLB日本人選手の活躍を中心にレポート。今回は、今シーズンの前半戦を振り返ります。(データは全て現地7月12日現在のもの)

文: フィービー・フィランジ


MLBもアッという間に前半戦が終了した。今年は福留や黒田を始め、5人の選手が日本での実績を引き下げて新たにメジャーに挑戦。日本人ファンとしては、MLBがより身近で面白いものになってきている。ここバンクーバーにいるのなら、イチローを1度はこの目で観て、日本の家族や友達に自慢したいところだ。でも「カナダでは楽しいことばかり〜♪」な〜んて、毎日を惰性で過ごすわけにもいかない。今年も残りあと半分。‘カナダでの生活が何もしないうちに終わってしまった…’なんて、後悔しないようにしなくっちゃ!


アスリートの資本はやっぱり身体
  今シーズンは、計17人の日本人プレーヤーがMLBの舞台でその姿を見せているが、今年は怪我に悩まされている選手が実に多いのが残念なところ。前半戦に故障者リスト入りしてしまった選手は、松井秀、松坂、黒田、松井稼、井口の5人もおり、特に、松井秀はシーズン前に手術をした右ひざの状態に加え、悪化している古傷の左ひざの状態が心配されている。ここ数年、松井秀は“呪われている”としか言いようがないほど怪我が続いており、最悪の場合、シーズン終了後に手術となれば、来年3月に開催が予定されている第2回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の出場も絶望的となる。松坂は開幕8連勝し、レッドソックスのエースとして好調な2年目のシーズンをスタートさせたが、5月の終わりに右肩に違和感を覚え、15日間の故障者リスト入り。復帰後はなかなか勝利に恵まれず、掴みかけていたオールスターの出場は来年以降に持ち越しになった。その他、黒田は先発ローテーションの一角として、松井稼と井口は打線の上位を担うレギュラーとして大事な前半戦を迎えるはずだったが、怪我でことごとく離脱…。前半戦は不本意な結果となってしまった。健康な状態でシーズンをフルに戦うことがいかに大事で難しいことか、改めて思い知らされた彼らにとっては、苦い前半戦となった。


チームのために結果を残した選手たち
  野茂(元カンザスシティ・ロイヤルズ)は結果を残せずに解雇、薮田や福盛(テキサス・レンジャーズ)は打ち込まれてマイナー生活を強いられているが、岩村、岡島、小林雅、藪は、満足とまではいかないまでも、それぞれの役割を十分に果たし、チームの戦力としてフル稼働した。とりわけ、チームのリードオフマン・二塁手としての岩村の活躍は若いレイズに安定感をもたらし、チーム大躍進の原動力に。去年までは、毎年のように最下位に甘んじていたチームが、今年はレッドソックスやヤンキースを抑えてア・リーグの激戦区東地区の首位争いレースにがっちり絡んできている。後半戦はレイズ岩村にさらに注目したい!


ファンを沸かせたのは、福留とイチロー
  今年は、福留とイチローの2人がMLBオールスターに選出された。ファン投票での出場は、2人のプレイがファンの心に響いたという勲章だ。福留は開幕戦の9回裏に起死回生の同点3ランを放ち、華々しいメジャーデビューを果たすと、幾度となく貴重な適打を披露、シカゴにセンセーションを巻き起こした。その優れた選球眼と粘り強さでチームの攻撃に厚みをもたらし、カブス100年ぶりのワールドチャンピオンに向けての起爆剤となっている。一方、チームは最下位に甘んじながらも、何かと記録的数字で話題を集めているのがイチローだ。福留が‘玄人好みのプレイ’なら、イチローは‘見せるプレイ’。洗練された内野手の守備にも勝るスピードと、ランナーを塁上に釘付けにするレーザービームは、まさにファンが息を凝らす、超メジャー級のプレイなのだ。 後半戦の見所は、日米通最多安打記録3086本と史上最多タイの8年連続200本安打。後半戦もますます目が離せないMLB! しかし何と言っても、健康第一。皆さんも、体調管理には気をつけて、楽しく充実した夏を!


 

 
野手
チーム
ポジション
背番号
打率
本塁打
打点
盗塁
近況
イチロー
Ichiro Suzuki
Seattle Mariners
ライト
#51
.305

3

21
34
数々の記録樹立と、8年連続のオールスター。数字だけで人の偉大さは計れないが、イチローの座右の銘「継続は力なり」が、ずっしりと重く心に響く。
松井 秀喜
Hideki Matsui
New York Yankees
レフト
#55
.323
7
34
0
古傷の左ひざの緊急手術もささやかれたが、どうやら近いうちの復帰に目処が立ったよう。でも今のうちに手術をして、WBCに間に合わせてほしいという願望がなくもないが…。
岩村 明憲
Akinori Iwamura
Tampa Bay Devil Rays
セカンド
#1
.274
5
27
5

チームはオールスターを前に、あれよあれよの7連敗…。同地区のライバル、レッドソックスにあっさりと首位の座を明け渡してしまった。

城島 健司
Kenji Johjima
Seattle Mariners
キャッチャー
#2
.213
3
22
2

不振から脱することなく前半戦が終了。今では同僚、クレメントのバックアップのキャッチャーに成り下がってしまった。後半戦の巻き返しに期待!

井口 資仁
Tadahito Iguchi
San Diego Padres
セカンド
#10
.259
2
20
8
12日、5週間ぶりとなるキャッチボールを始めたそう。レギュラーの座確保のためにも、後半戦の早い時期での復帰が期待される。
松井 稼頭央
Kazuo Matsui
Huston Astros
セカンド
#3
.280
1
19
15

今月9日に右太ももの負傷から復帰してから、4試合連続でマルチヒットを記録。昨年のように、後半戦で前半戦の鬱憤を晴らすことができるか!?

田口 壮
So Tagutchi
Philadelphia Phillies
アウトフィルダー
#99
.212
0
4
2

1ヶ月前の古巣カージナルスとの試合、セントルイスのブッシュ・スタジアムVで田口が打席に入ると、観客がスタンディングオベーション。MLBならではの温かい光景だった。

福留 孝介
Kosuke Fukudome
Chicago Cubs
ライト
#1
280
7
36
8

前半戦の終了間際に打率が急下降。メジャー・ルーキーイヤー、疲れが出てきてもおかしくない時期だ。ここで持ちこたえられるかが、一流になれるかどうかの分かれ目。

 
投手
チーム
ポジション
背番号
勝敗
防御率
奪三振
近況
松坂 大輔
Daisuke Matsuzaka
Boston Red Sox
先発投手
#18
9勝1敗
2.84
70

メジャーでも「確信」を持ち始めている。レッドソックスのエースとして20勝を挙げれば、レイズ、ヤンキースとの三つ巴を制することができるはず。

岡島 秀樹
Hideki Okajima
Boston Red Sox
中継ぎ投手
#37
2勝2敗1S
2.87
36

少し球のキレが戻ってきた。去年は疲労で後半戦に一時リタイアしてしまったが、今シーズンは、オールスター休暇で前半戦の疲れを取り除けたかどうか。

黒田 博樹
Hiroki Kuroda
Los Angeles Dodgers
先発投手
#18
5勝6敗
3.43
62
7日のブレーブス戦であわや完全試合! 無四球、被安打1の完封劇を演じた。試合後は「後からこみ上げてくるのでは…」と、比較的、淡々としていた。
斉藤 隆
Takashi Saito

Los Angeles Dodgers
中継ぎ投手
#44
3勝3敗17S
2.18
53
12日、マーリンズ戦の9回にマウンドに上がった際に、右ひじに痛みを訴えて緊急降板。状態次第では、長期離脱の可能性もあるとか!?
小林 雅英
Masahide obayashi
Cleveland Indians
リリーバー
#30

4勝4敗4S

3.12
27
チームのクローザー、ボロウスキーが戦力外通告を受けたため、暫定的ではあるが、チームの守護神の座を奪取した。今度は実力で不動の地位を築きたい。
薮田 安彦
Yasuhiko Yabuta

Kansas City Royals
リリーバー
#27
1勝3敗
5.46
20

ロイヤルズ傘下の3Aオハマで実践登板し、3回を2安打無失点に抑えた。後半戦は来季への生き残りをかけて、数字にこだわりたい。

藪 恵壹
Keiichi Yabu

San Francisco Giants
リリーバー
#22
3勝3敗
3.28
33
05年のメジャー挑戦以来、メキシコのリーグも経験するなど、決して平坦な道のりではなかった。39歳、雑草魂は後半戦も健在だ!
 

 
 
   
     
   

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