ツナママ日記

北米の夏といえばMLB(メジャー・リーグ・ベースボール)! ということで、Oops! SportsではMLB日本人選手の活躍を中心にレポート。今回は08年シーズンのイチローにスポットを当ててみよう。(データは全て現地5月11日現在のもの)

文: フィービー・フィランジ


今年のイチロー、テーマ曲は“天城越え”!?
  08年、イチローが地元セーフコ・フィールドで第3打席に入る時、テーマ曲として“天城越え”が流れている。天城越え?? ワーホリ世代には「?」が入る曲名なのかもしれないが、“天城越え”という曲は、演歌の女王・石川さゆりさんの代表曲。言わずと知れた昭和の名曲だ。大が付くほどの名曲だけに、若い人でもどこかで1度は耳にしたことがあるのではないかと思うのだが、もしかして「石川さゆりって誰?」な〜んていう20歳前後の人たちもいるはず!?
  今では日本のプロ野球でもお馴染みになったが、メジャーでは打者がバッターボックスに入る時、各プレイヤーお好みのミュージックがボールパークに響き渡る♪ 昨季のイチローは、テレビ番組で対談した矢沢永吉の“止まらないHa〜Ha”と椎名林檎の“浴槽”、“アイデンティティ”を使用。今年は“天城越え”とMisiaの“以心伝心”、“Royal Chocolate Flush”という曲を選んだ。イチローに限らず、選曲から色んなプレイヤーの嗜好や心境を探ってみたりするのも、ツウなメジャーの楽しみ方の1つだ。

目標達成の可能性を自ら引き寄せるのがイチローのスゴさ!
  イチローは昨年、大晦日のNHK紅白歌合戦で石川さゆりさんが唄う“津軽海峡・冬景色”に大感激し、後日、コンサート巡演中の石川さんの楽屋を訪ねたという(スポーツニッポン記事より)。イチローが彼女の歌唱に強いインスピレーションを受けたのか、それとも“天城越え”が、以前からイチローのお気に入りの曲だったのか、何がどうなってイチローが“天城越え”に辿り着いたのかは定かではない。ただ08年はイチローにとって、メジャー歴代タイの8年連続200本安打と、日本記録通算最多安打の3085本「超え」に挑む、いやがうえにも力が入るシーズン。イチローは未知の世界に到達するために、“天城越え”の境地を自らに課したのかもしれない。
  “天城越え”には「誰かにとられるくらいなら〜、あなたを殺していいですか〜♪」との強烈な歌詞にもあるように、「夫の不倫現場に踏み込む、修羅場を演じる女」がテーマで、一見両者には全く共通点がないような印象を受けるが、イチローはタブーの領域に入る境遇に何か重なるものを感じたのだろうか。ここまで来たら迷いは無用。残された道はひたすら前に進むだけ…。未知の世界に達するためには、自らを奮い立たせねばならないのだ。

シーズン終了後には、また新たな歴史の1ページが
  国境を越えて、数々の記録を打ち立ててきたイチロー。その栄光の裏には、己に打ち勝たねばならない孤独で過酷な戦いがあったはずだ。その集大成となる大きな節目のテーマ曲に演歌を選ぶあたりは、日本人としてのアイデンティティを大切にしている、いかにもイチローらしい粋な計らい。
  シーズンの開幕前日、イチローは千秋楽を迎えた石川さんに電話を掛け、「千秋楽お疲れ様です。頑張って下さい。僕は明日が開幕。頑張ります!」と力強い言葉で決意を語ったのだという(スポーツニッポン記事より)。和楽器演奏のロック調“天城越え”に想いを乗せて、どんな活躍を見せてくれるのだろうか。ファンの期待を決して裏切らないイチローに、今年は今までの以上の大きな期待がかかる。


 

 
野手
チーム
ポジション
背番号
打率
本塁打
打点
盗塁
近況
イチロー
Ichiro Suzuki
Seattle Mariners
センター
#51
.292
2

10
16
シーズン前にマクラーレン監督から出た80盗塁指令を意識してか、ここ10試合で10盗塁の快足ぶり。17回中16回成功という盗塁成功率の高さだ!
松井 秀喜
Hideki Matsui
New York Yankees
レフト
#55
.331
4
17
0
一時的にではあるが、自身メジャー初の首位打者に。自己最多の17試合連続ヒットを記録した。毎年調子が上がってくる夏まで好調を維持し、ホームラン量産態勢に持ち込みたい。
岩村 明憲
Akinori Iwamura
Tampa Bay Devil Rays
セカンド
#1
.253
2
11
2

5月10、11日と2試合連続で猛打賞。チームも西地区首位のエンゼルスに3タテし、連勝を4とした。レイズはチーム創設11年目で初の貯金5、ついに首位の座が見えてきたか。

城島 健司
Kenji Johjima
Seattle Mariners
キャッチャー
#2
.208
0
5

城島の調子が上がらずして、マリナーズの上昇はなし! マリナーズ投手陣をリードするのはそんなにた易くないようで、最近急激に白髪が増えてきたような…。

井口 資仁
Tadahito Iguchi
San Diego Padres
セカンド
#10
.266
1
10
6
得意の右打ちや盗塁が再三見られるなど、調子は悪くなさそう。パドレスに走れる選手がいないだけに、2番井口の存在はこれからも重宝されそうだ。
松井 稼頭央
Kazuo Matsui
Huston Astros
セカンド
#3
.267
1
11
6
その選球眼と機動力は早くもクーパー監督のお気に入り。5月7日には3対3の9回裏、四球で出塁するとすかさず2盗。相手の暴投で3塁に進み、サヨナラのお膳立てをした。
田口 壮
So Tagutchi
Philadelphia Phillies
アウトフィルダー
#99
.182
0
2
1

ここ10試合で3試合の先発機会があったが、12打数1安打とチャンスを生かせず。試合後半に守備固めでチームに貢献はしているが、若い選手が出て来れば、その地位も危うい。

福留 孝介
Kosuke Fukudome
Chicago Cubs
ライト
#1
.326
2
15
3
5月10日に開幕以来となる第2号を左中間へ運ぶと、翌日にはランナー二塁の場面で意表を突くセイフティーバント。カブス「5番・ライト、福留」は完全に固定された。
 
投手
チーム
ポジション
背番号
勝敗
防御率
奪三振
近況
松坂 大輔
Daisuke Matsuzaka
Boston Red Sox
先発投手
#18
6勝0敗
2.45
40

コントロールに課題は残るものの、開幕からの連勝を6に伸ばした。ランナーを背負ってからの投球に力みがなく、80%の力で打たせて取る投球をマスターした。

岡島 秀樹
Hideki Okajima
Boston Red Sox
中継ぎ投手
#37
1勝0敗1S
0.50
15
抜群の安定感で、マウンドでは貫禄さえも漂っている。去年もそうだったが、今年もチームの開幕ダッシュに貢献。巨人時代に誰がこの姿を想像しただろうか?
黒田 博樹
Hiroki Kuroda
Los Angeles Dodgers
先発投手
#18
1勝2敗
3.59
26
抜群の安定感で、マウンドでは貫禄さえも漂っている。去年もそうだったが、今年もチームの開幕ダッシュに貢献。巨人時代に誰がこの姿を想像しただろうか?
斉藤 隆
Takashi Saito

Los Angeles Dodgers
中継ぎ投手
#44
1勝1敗2S
1.76
16
ここ9試合無失点と昨年の安定感が戻ってきた。リードを守って斉藤につなぐまでの中継ぎが不足しているのでセーブ機会が少なく、モチベーションを保てるかが心配。
小林 雅英
Masahide obayashi
Cleveland Indians
リリーバー
#30
2勝0敗
2.08
10
投球回数17回1/3で与えたフォアボールがたったの2つ。チームのクローザー、ベタンコートが安定していないため、そのチャンスが巡って来る日もそう遠くはないのでは?
薮田 安彦
Yasuhiko Yabuta

Kansas City Royals
リリーバー
#27
0勝0敗
7.31
12
気持ちで向かっていく強気のピッチングが持ち味なので、まずは自信回復のためにも登板毎に少しずつこの高い防御率を下げていきたい。
藪 恵壹
Keiichi Yabu

San Francisco Giants
リリーバー
#22
2勝2敗
2.45
13
ボンズが抜け、守りのチームと化したジャイアンツ。エースのリンスカム(24歳)を始めとした若い先発陣−藪(39歳)−ストッパーのウィルソン(26歳)の継投が確立されつつある。
井川 慶
Kei Igawa

New York Yankees
リリーバー
#29
0勝1敗
18.00
0

メジャーに昇格、5月9日に今シーズン初登板した。ボールが高めに浮いたところを狙われ、3回11安打6失点の大炎上。先発ローテーション入りが大きく遠のいた。



 

 
 
   
     
   

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