
道の向こうから1UPキノコが近づいてきた。
取っちゃおうかって思ったけど、
実際のそれは、そういう柄のTシャツを着た外国人であったので、
横目でスルーしながら一緒にいた友達とこんな話をする。
「1UPキノコあったら、使う?」
「私は使わない。もう1度の人生は長い」
「今の記憶がそのまま引き継げるとしたら?」
「じゃあ今すぐ死ぬ」
予想外のその強い口ぶりに驚いた。
『自分には死んでやり直したいほどの後悔があるだろうか。
これから先の50年は犠牲にしてもいいと思うほど、
新しい人生に何か望むものがあるだろうか…』
掘り下げても楽しい話にはならないだろうし、この話はこれきり終わりにしよう。
こんな話をし始めたつまらないサービス精神と、それをフォローできず逃げただらしなさが嫌になって、自分を責めていた、その時。
道の向こう側からヨッシーとマリオが近づいてきた。
(そういうTシャツを着た外国人が)。
…思考の呪いを解いてもらった。そうだ、別にいいんだ。
そういう気にしてもどうにもならないこと、気にしなくていいんだ。
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