Photo by Kim Stallknecht/Vancouver Canucks.
 

熾烈なプレイオフ争い
 中盤戦の日程が終了し、これから2週間のオリンピック休みに入るCanucksは、59試合を終え33勝21敗5延長負けで、現在ディビジョン2位、カンファレンス5位。プレイオフ出場権のカンファレンス8位以内をなんとかキープしている。ただ、カンファレンス8位との差は勝ち点にして3点、9位アナハイムMighty Ducksとの差はたったの6点。Canucks3連敗、アナハイム3連勝で順位が逆転してしまうほどの僅差だ。
 2月のCanucks、同ディビジョン首位を行くカルガリーFlamesに快勝したものの、4位のエドモントンOilers、またリーグ最下位のセントルイスBluesにも敗れ、6試合を3勝3敗と波に乗りきれない。それに対し、中盤以降に実力を発揮し始めたコロラドAvalancheが連勝で、勝ち点1差とCanucksのすぐ背後に迫ってきた。
 レギュラーシーズン残り約20試合、プレイオフ出場をかけて各チーム全力をかけてくるこの終盤戦において、最悪でも勝率5割以上がプレイオフ出場の絶対条件だ。ゴーリー#39クルーチェ、ディフェンス#55ジョバノフスキー、守りの柱になるべき2人を怪我で欠くCanucksは今後、厳しい戦いを強いられるだろう。最後の頑張りどころだぞ、Go Canucks!!  
 
 
 


☆勝ち ★負け

2月3日vs カルガリーFlames
3-1  ☆

第1ピリオドパワープレーで1点を失うが、中盤以降ゴーリー#35オールドを中心にCanucksディフェンス陣が堅い守りで追加点を許さず。逆にセディンラインの華麗なコンビネーションで得点を重ねたCanucksが快勝。

2月4日vs エドモントンOilers
1-3  ★

守りのミスが目立ったCanucksは大量40本のシュートを放たれる。#35オールドが再三好セーブを見せるが、Oilersに終始主導権を握られ完敗。

2月6日vs コロンバスBlue Jackets
7-4  ☆

開始直後から切れのある動きを見せたCanucksのFW陣が4連続得点、中盤守りのミスから3失点を許すが、この日パワープレー5得点とセットプレーが冴えたCanucksがBlue Jacketsの追撃をかわし勝利。

2月8日vs セントルイスBlues
2-4  ★

第1ピリオド、怪我で欠場していたアジアンロケット#18パークが復活ゴールを決めるも守りに精細を欠き3失点、中盤以降Canucksも果敢に相手のゴールを攻めるもチャンスを決められず、リーグ最下位Bluesに痛恨の敗戦。

2月10日vs アナハイムMighty Ducks  1-3  ★
第1ピリオド、Canucksは13本のシュートで3失点を許す。乱調のゴーリー#35オールドに代わった#1オレーが堅い守りを見せるが、序盤の点差を縮められず完敗。

2月12日vs ミネソタWild
3-2  OT ☆

中盤までリードしていたCanucksだったが、リーグNo.1の守備力を誇るWildから追加点を取れずゲームは延長戦へ。開始1分セディンツインズの見事なパスワークから鮮やかなVゴール、粘るWildを下した。


※「ナカジの私見」コーナーでは、ホッケーについての質問を大募集しています。「ホッケーのここが知りたい」「このルールは何?」など疑問・質問がありましたら、どしどしお便りを下さい。お問い合わせはEメールでmail@oopsweb.com
  カンファレンスの動向
 両カンファレンスにおいて上位の順位にはあまり変動がない。ただ注目したいのが、過去スタンレーカップ優勝経験があるチーム。Easternでは2002年度王者ニュージャージーDevils、2003年度王者タンパベイLightningが、Westernでは2000年度王者コロラドAvalanche、1998年度王者ダラスStarsがそれぞれプレイオフ出場圏内まで順位を上げてきた。レギュラーシーズン残り約20試合、現在Easternカンファレンス9位の強豪トロントMapleleafs、8位のモントリオールCanadiens、スーパーエースJoe Thorntonを獲得したWesternのサンノゼSharksなども含めて、NHLはプレイオフ出場をかけた最後の激戦に突入していく。

中島仁実(31)
1974年、北海道釧路市生まれ。7歳の頃からホッケーを始め、高校時代にインターハイ全国優勝の経験を持つ。早稲田大学を経て古河電工とプロ契約、その後、日光アイスバックスでプレー。4年前カナダに渡り、現在はコーチングを学んでいる。同時に、北は北海道から南は沖縄まで、日本でアイスホッケーの普及活動に励む。
オリンピック特別版
 2月10日に開幕したトリノ冬季オリンピック。NHLのスター選手が今度は各国の代表選手としてアイスホッケーの世界一を争う。金メダル候補筆頭はもちろんカナダ。「打倒カナダ!」で、各国も最強のチームを組織してきている。2月21日までに予選を終え、決勝トーナメントはいよいよ22日からだ。今回の「ナカジの私見」では、予選を通過して上がってくると推測される話題のチームを分析!



※決勝トーナメント(Playoff Round)の日程は、NHLのウェブサイトで確認できるよ! http://www.nhl.com/olympics/2006/schedule.html

チームCANADA   チームSWEEDEN   RUSSIA   CZECH REPUBLIC
ナカジ評価9
攻撃力10 守備力9
チームワーク8
 
NHL界のトップスター選手で構成されるカナダは、金メダル候補No.1だ。攻撃陣はとにかく点を取ることにかけては世界トップレベルがずらり。守備については、守護神マーティン・ブロドューワがカナダの壁となって立ちはだかるだろう。
注目選手
FWトッド・バトゥージ:ご存じCanucksの番長、恐い顔とパワフルなプレーにご注目
FW ジョー・サキック:“Burnaby Joe”と呼ばれる彼は、バンクーバーのお隣りバーナビー出身。ここぞという時に得点するカナダのエース
  ナカジ評価7
攻撃力8 守備力7
チームワーク7

 ナズランドはCanucks、サンディンはMaple Leafs、アルフレッドソンはSenatorsとスウェーデン人がNHLカナダ6チーム中3チームのキャプテンを務めることでわかるように、とにかく個人能力に長けている選手が多い。ただ、今大会は怪我でナズランドが欠場、エース格フォースバーグも万全ではないため、自慢の攻撃力が出せるかといったところだ。
注目選手
FW ピーター・フォースバーグ:NHL界屈指のテクニシャンだが、股関節の怪我で万全ではない
FW ダニエル&ヘンリック・セディン:ツインズのコンビネーションは間違いなく世界一
  ナカジ評価8
攻撃力10 守備力7
チームワーク8

 ルーキー・オベチキンは得点部門でNHL全体5位、コバチャックは2位と2大点取り屋を擁するロシア。それに加えて天才的攻撃センスをもつFWがぞろぞろ揃うチームだ。これらがかみ合えば華麗なゴールを量産すること間違いなし。
注目選手
FWアレクサンダー・オベチキン:ルーキーとは思えないその卓越したゴールセンスは必見
FW アレクセイ・コバレフ:天才という言葉は彼にふさわしい。パス、シュートどれをとっても神の領域
  ナカジ評価9
攻撃力9 守備力9
チームワーク10

 8年前長野で金メダルを獲得したチェコ。世界一のスコアラー・ヤーガーを筆頭に、NHLでもおなじみのスターFWがごろごろ。そして守護神ハシェック、40歳ゴーリーは未だ衰えを知らない。自国が独立して以来、愛国心も強くチームワークも抜群。チーム状態は再度金メダルを勝ち取るに申し分ない。
注目選手
FWヤロミール・ヤーガー:シュートの神様。エースストライカーという言葉がホッケーにあるならば、その言葉はまさに彼のものだろう
GK ドミニク・ハシェック:アクロバティックな独自のセービングスタイルでグレートセーブを連発