ビールの美味しい国 Germany 他のヨーロッパの国に比べ派手さはないものの、実直で素朴な国ドイツ。地理的にもヨーロッパの中心に位置し、ドイツを拠点に欧州各地を旅行するにも便利だ。2005/2006年は折しも日本におけるドイツ年であるとともに、今年6月にはサッカーワールドカップが開催される。そんな注目のドイツの魅力とワーホリの実情をご紹介。 From Sayaka in Frankfurt
DATA ●ワーホリ開始年:2000年12月 ●発給上限数:なし ●年齢制限:18歳〜30歳まで ●為替:1ユーロ≒142円
(写真1)在独外国人で最多のトルコ人が広めたドナーケバブ。焙った串刺し肉をそぎ落とし、野菜と共に軟らかいパンに挟んだもの。ケバブインビスは日本のコンビニ並に普及。ドイツ国内ケバブの総売上はハンバーガーの2倍だとか。(写真2)肉大好きドイツ人。中でもソーセージは大人気。そのまま丸かじりしているドイツ人をよく見かける。パンに挟む場合も、あくまで主役はソーセージなので、半分以上がパンからはみ出しているのがポイント。(写真3)フランクフルトのシンボル、「レーマー(旧市庁舎)」。1556年から皇帝の戴冠式後の祝宴が開かれた広間がある。2002年W杯で2位になったドイツ代表がここのバルコニーから手を振る映像は全世界に流れた。
(写真A)Micky「ドイツ人は精密で柔軟性がなく、尊大で無礼だね(笑)」
(写真B)Jan「ドイツってドイツ人の僕にも不可解。発電所と焼きソーセージ、銀行とベンツって感じかな」 (写真C)Helge「ドイツ人はゴージャスで素敵。かっこよくて面白いし、外人好きでパーティー狂!」
オヤクダチ
欧州日系情報誌と言えば『ニュースダイジェスト』
紙面全項が閲覧可。求人情報も。
http://www.newsdigest.de/de/index.html
生活情報が豊富なウェブサイト
デュッセルドルフ中心。求人掲示板がある。
http://www.duesselnet.com/index_1024.html
Work 働
日本人が人口の1%を占めるデュッセルドルフをはじめ、フランクフルト、ベルリンなどの大都市では日本食レストランを中心に日系企業の求人が多い。ドイツ語ができるに越したことはないが、英語が話せるだけでも有利。地道に日系新聞やインターネットの求人を当たるだけでなく、友人・知人を通じて仕事を紹介してもらう場合も多い。ただし、就労時間の制限はないものの、合計90日間という就労日数制限があるので注意。
※ドイツでは法律で決められた最低賃金はなく、各契約ごとに異なるが、時給5ユーロ(約700円)〜が多い。
Living 住
エリアとしては比較的働き口の多い市内がやはり人気。おすすめなのは「WG」(ヴェー・ゲーと発音)と呼ばれるルームシェア。1つのアパートで自分専用の寝室に、共同のリビング、キッチン、バスルームを数名でシェアするもの。安いものでは15uの広さで150ユーロ(約2万円)。学生街では特にWGが多い。アパートの場合、ワンルーム350ユーロ(約5万円)前後で見つけられる。ただし公共費や光熱費が別に必要な場合もあるので契約時に確認しておこう。また家具なし物件では、キッチンのシンクさえない場合もあるので家具付にしておいたほうが無難だ。  
Food 食
食料品は日本に比べて安く、自炊派には嬉しい。ただし日曜はどこのスーパーも休み。レストランは高めだが、料理の量は日本の2倍。ドイツ料理は肉がおいしいが、重いのと塩味が強いのが難点。レストランよりお手軽なのが「インビス」と呼ばれるテイクアウトのお店。ソーセージ、トルコのケバブ、ピザはもちろんタイや中華をはじめとするアジア料理もポピュラー。日本食レストランや日本食材を扱うアジア系スーパーも多い。
Fun 遊
ドイツはテクノ発祥の地だけあって、テクノ好きにはたまらないクラブがたくさんある。世界的にも有名なのがコクーンクラブ。蚕をイメージした内装がすばらしい。大小さまざまなギャラリーや博物館も多く、イベントも豊富。夏にはバーベキューやサッカー、カフェのテラスでビール片手にスポーツ観戦も。一歩郊外に出ればやはり森の国ドイツ。フランクフルトの北西にはタウヌス山が広がり、ハイキングや森林浴、クロスカントリーが楽しめる。
ドイツ人の3大特徴
 四角い性格、丸い体格 
■ 肉食の大食漢
 合理的
地元のワーホリにFOCUS
菅谷 まゆさん
去年の冬からフランクフルトの郊外でワーホリ生活をスタート。音楽出版社で働き、ドイツ人の彼と生活している。

●簡単かつスピーディー
 「もともと海外に住みたいと思っていましたが、ドイツに決めた理由はただ1つ、彼がドイツ人だったから」と話すまゆさん。ビザは何でもよかったが、就職も未定、お金もそんなに所持していなかったので、現地で就労可能で、簡単に取得できるワーホリを選んだ。「申請してからなんと5日後にはビザが届いたんです!」。

●彼との共同生活
 渡独後、彼が住んでいたアパートでドイツ生活開始。寝室、居間、キッチン、仕事部屋とバス・トイレが付いたアパートは、Offenbach中央駅のすぐ近くで、フランクフルト市内へのアクセスも便利だ。ドイツ人は物を大事にするので、新しい家具など自分で揃えられなかったのが残念だが、南北両側にある2つのベランダが特にお気に入りという。「洗濯物を通りから見えるところに干してはいけないことを知らず、ベランダにシーツや布団を干していたら管理人が血相変えて飛んできたなんてことも」。
彼の実家近くの街サン・ゴア(St.Goa)にある
ラインフェルス(Reinfels)城にて
友達と一緒にテラスで誕生日パーティー。彼と仲良く撮影
 日本のメディア業界で働いていた経験を生かし、現在はドイツの音楽出版社で働く。ミュージシャンの彼の友人から依頼され、今の仕事をし始めたという。ドイツ語は苦手なので会社でのやり取りは英語でこなす。「ドイツの生活費は日本に比べるとかなり安くすむので、今の収入で困ることなく暮らしています」。

●ドイツ流
 ドイツで一番苦労しているのは食事。ドイツ料理は毎日食べる気になれないが、料理が苦手なので週2、3回は外食かインビスのピザやケバブで済ませるという。日曜には全ての商店が閉まってしまうドイツ。「最初は、土曜の度に早く買い物に行かなければ!とパニックになっていました」。
 ドイツでは、街中で知らない人同士が気軽に話をしたり、困っている人に積極的に手を差し伸べることが多い。そんな助け合いの精神が好きだと語る一方、自分の非を認めないところが嫌いだという。「役所や郵便局、何か向こうの不手際があった時に、言い訳ばかりされた経験が何度もあります」。
 「彼がドイツ人なので、必然的にドイツ人との交流が多い」と語るまゆさんは、暖かい季節になると料理や飲み物を持ち寄って友人宅に集まり、バーベーキューをしたりする。友人とバーに集まって飲む事が多いドイツ人だが、「お酒を飲み出すと8時間くらい飲み続けることもあります」とのこと。
 最後にドイツの魅力を一言。「広大な自然と歴史あふれる街並み。全ての建物に歴史があり、ドイツ人がそれらの建物を残すことで、自分たちの歴史を守ろうとしていることを感じます」。