トウガラシの国Korea 2005年は「日韓友情年」に指定され、多くの旅行者が日韓両国を行き来した。“ヨン様”に代表される「韓流ブーム」の影響で、主婦層の訪韓が多かったが、実際に韓国で住んでみたいという若者達も増えてきている。日本から最も近い外国、韓国のワーホリ生活とは、一体どんなものだろうか? From Kaori in SEOUL
DATA ●ワーホリ開始年:1999年4月1日 ●発給上限数:1,800名(2004年発給数:387名) ●年齢制限:申請時に30歳以下 ●為替:1000ウォン≒121円
(写真1)「オソオセヨ!(韓国にいらっしゃいませ!)」明洞や江南には、韓国美人がいっぱい。昨年から、90日までの滞在ならビザが不要に。もっともっと近い外国になった。(写真2)マイナス15度まで気温が下がるソウルでは、この時期、鍋料理が美味しい。部隊チゲ、キムチチゲ、カムジャッタンとその種類も豊富。もちろん、焼肉やビビンパブ、パジョンも、本場の味を堪能することができる。(写真3)韓国では、街のあちこちに市場があり、スーパーやデパートより安く、新鮮な物が手に入る。また、夜になると、トッポギ(餅)や天ぷら、おでんの屋台も所狭しと並んでいる。
(写真A)キム・ヘヨン「2人で日本に留学する予定です」
(写真B)ミン・キョンファン「大学で日本語を専攻しています」
(写真C)イ・ヨンラン「アジュマパーマは、“雷様”じゃないよ!」
オヤクダチ
総合情報掲示板『ソウルナビ』
韓国に居住する日本人向けの情報誌は存在しないのだが、ウェブサイトなら『ソウルナビ』がお勧め。毎日更新される街角情報だけでなく、テーマ別の掲示板があり、留学や住居に関する情報が交換されている。http://seoulnavi.com
韓国人の3代特徴
 せっかち(飛行機で、着陸と同時に立ち上がるのは、韓国人)
■ 見栄っ張り(韓国人男性は、女性にお金を出させない)
 情に厚い(夏でもスキンシップは、欠かせない)
Work 働
ワーホリ制度のある他の国と比べて、圧倒的な違いが、日本語を話す現地人の多さ。英語に次ぐ第二外国語であるため、多くの韓国人が日本語を話すことができ、日本人が「日本語」を武器として、働ける環境はあまり無い。ワーホリ制度が開始されてから歴史も浅く、日系メディアも少ないことから、就職活動はかなり厳しいといえる。「日本語教師」という仕事もあるが、ビザを変更する必要があり、その場合、大学卒業が絶対条件で、さらに日本語専攻か、「日本語教師養成講座」を受講したことを条件にする学校も多い。
※最低賃金は、地域にもよるが、時給3,100ウォン(約375円)以上。(ちなみに、コーヒー1杯5,000ウォン≒600円!)  
Living 住
ワーホリや留学生が多く住んでいるのが「ハスク(下宿)」で、「アジュマ(おばさん)」が朝・夕食を用意してくれる(月々350,000〜500,000ウォン)。さらに節約したければ、「コシウォン(考試院)」という2畳程の部屋なら150,000ウォン前後で探すことができる。また、ワンルームマンション等を契約する場合は、「ウォルセ」という月払いのシステムと、入居時に多額の保証金を支払い、大家がその保証金を資産運用するため、月々の家賃が不要で、保証金も退去時に還ってくるという「チョンセ」というシステムもある。
Food 食
韓国料理の味付けと言えば、唐辛子やコチュジャン(唐辛子味噌)。多くの料理が赤く染まり、やはり辛いのだが、不思議と慣れてくる。代表的な料理としては、「サムギョプサル(三枚肉)」や「ダッカルビ(鶏肉のコチュジャン炒め)」といった焼肉系や「スンドゥプ(純豆腐スープ)」や「キムチチゲ」といった鍋系がある。夜の街らしく、レストランはほとんど深夜2〜3時まで開いており、屋台の数も多い。
Fun 遊
韓国人の遊びと言えば、とにかく「飲む」こと。受験戦争や軍隊生活の抑圧から解放された勢いは何とも凄まじい。治安も良く、女性が夜遅く帰ってもそれほど心配ではない。また、タクシーの初乗り料金が1,900ウォン(ソウル)なのも嬉しい。レジャーとしては、物価に比べて交通費が極端に安いため国内旅行が盛んで、ソウル−釜山もバスなら往復約40,000ウォンだ。スキーやゴルフはまだ高級感があり、週末に日本でプレイする人も多い。一方、映画も、庶民の生活に浸透しており、毎月、数多くの韓国映画が配給されている。
地元のワーホリにFOCUS
和田 かおりさん
11月に来韓したかおりさんは、積極的に日韓交流会にも参加する行動派! 最近、仕事も始め、念願のワーホリ生活を満喫している。

●韓国語のリズムにビビっ!
 かおりさんにとっての初めての海外生活は、カナダのトロントでの3ヵ月の留学だった。ESLには、多くの韓国人留学生がおり、「彼らが学校外で話す韓国語のリズムに、好奇心と妙な親しみを感じました」と振り返る。韓国人の友人との親交は帰国後も続き、いつか彼らのルーツ訪ねてみたいと思うようになったという。まずは資金集めと、派遣社員やアルバイトで9ヵ月間がむしゃらに働き、独学で韓国語の学習もスタート。働くことで得ることも多いと確信し、ワーホリビザを取得したかおりさんは、「韓国のワーホリのパイオニアになりたい」と熱く意気込みを語ってくれた。

●学校に行かなくても・・・
 「エージェントに頼らず、自力で韓国生活を始めたかったんです」と語るかおりさんは、現在、ゲストハウスのドミトリー(350,000ウォン/月)に住んでいる。カナダで得た自信から、海外からの旅行者にも積極的に話しかけているという。近々、学生街の新村にあるコシテル(考試院を少し大きくした所)に引っ越すそうだ。
ソウル随一の繁華街−鐘路でパシャ!
ゲストハウスで、仲良しの友人たちと
日々の生活を伺うと、午後3時ぐらいまでは、韓国ドラマを見ながら、聞き取りの練習をしたり、自主学習に当てているという。そして、午後からは、日韓交流カフェで、日本語専攻の大学生とほぼ毎日Language Exchangeをしたり、夜には、日韓交流会に参加し、交友を広めているという。

●仕事も無事ゲット!
 韓国での就職は、思いがけないことから始まった。日本で韓国文化を紹介しているという韓国人女性とゲストハウスで出会い、かおりさんに魅了されたこの女性の紹介で、外国人街として有名な梨泰院にある革製品の店で、週3回働くことになった。主な業務は、日本人観光客への応対であるが、他の従業員は韓国人で、「生きた韓国語を学ぶのに、絶好の環境です」と満足げに語ってくれた。

●ライフワーク「Kao Project」
 かおりさんは、現在、韓国生活を満喫しているが、ビザが切れる2006年11月には帰国し、日本での活動枠を広げる予定だ。また、彼女の人生設計には10年前からの構想があり、昨年、「Kao Project(http://kaoproject-jp.net/)」というNPOを設立した。現状では、HP中心の活動だが、「韓国で多くの人脈を形成して、多くの人が集まれる場を提供し、韓国語学習や書道を始めとした文化活動を、ドロップ・イン形式で参加できるようにしたい」とその夢は果てしない。