中級編 手軽で豪華に、が僕のスタイル
お父さんが和食の料理人だったことに影響を受けて、小学生の頃から料理に慣れ親しんできたというサトシ君。一時、料理離れの日々も続いたが、高校卒業後に再び料理に目覚め、今では料理暦8年以上の大ベテランだ。「パパッと作っちゃいましょう」といってはいるものの、用意をしていく姿はとても真剣で自信が感じられ、今日の料理にも期待がふくらむ。
 「料理のモットーは、簡単だけど豪華に見えること」というサトシ君が選んだ今日のとっておきのメニューは、食が進みそうな中華風の3品。「料理は時間配分が大切」とサトシ君がまず取り掛かったのは「台湾風炊き込みご飯」。愛用のMy包丁は切れ味が抜群で、具を切るのもとてもリズミカル。ほんの数分で具材を切り終えてしまった。後は具を米の上にのせて炊飯器のスイッチを入れるだけ。「絶対誰でもできますから、おすすめです」とサトシ君も太鼓判を押す。
 そして、今日のメインディッシュともいえる「鶏肉の揚げ焼きねぎソースがけ」に取り掛かる。サトシ君はソフトなタッチで鶏肉を扱い、肉質を壊さないように気を付けながらスムーズに骨を取り除いていく。しかも、捌き終わった後の肉の厚さは均等になっていて、サトシ君の腕の確かさに脱帽。その後、たっぷり目の油で、きつね色になるまで焼き上げられた鶏肉は、かなり食欲をそそっていた。  
 今日のメニューも普段作っている物と変わりはないというサトシ君だが、そのアイデアの源は?と聞いてみると「食べたい物を作っているだけ。インターネットやテレビを見て作るときもあるけど、冷蔵庫の残り物を見て、そこから組み合わせを考えて作ることが多いですよ」とのこと。料理人のお父さん譲りの“料理の勘”が鋭いのだろう。
 3品目の「インゲンのピリ辛炒め」も、ほんの数分で仕上がり、おつまみにもぴったりのメニューができ上がった。2品を立ちっぱなしで作り終えても、サトシ君の動きは作りはじめと変わらずスムーズ。フライパンやお玉を扱う手もまだノビノビと動いていて、瞬く間に3品目を仕上げてしまった。
 お皿に盛り付けると、栄養と彩りのバランスの良さがとっても際立つ3品。また、手際の良さは料理だけではなく、もちろん片付けにも反映され、料理が完成した時点で洗い物もきれいに片付いてた! というわけで、気持ち良く食事にもありつけた。実力を出し切りホッとした様子のサトシ君に、試食後、料理のできは何点?と聞くと、“95点”という高得点が出た。今日の料理に満足気なサトシ君は、ホクホク顔で食卓を囲んでいた。  
レポター小棹の感想
チャイニーズソーセージに初挑戦だった私は、それがどんな味なのか本当に楽しみでした。でき立ての炊き込みご飯を試食してみましたが、チャイニーズソーセージはほんのり甘めのやさしい味。チキンブイヨンもご飯の味をやわらかくしていて何杯でも食べれるくらい美味しかった。3品とも大満足の味で、今度は自分でぜひ挑戦したいです。

サトシ君は、自宅前にある台湾食材店の『QS Super Market』(Kingsway×Fraser St.)でいつも買い物をするそう。野菜や肉、魚、アジアの調味料などが安く手に入り、お気に入りだそうです。
  材料すべての分量、値段
鶏肉 3枚(約300g) / 2.00ドル
チャイニーズソーセージ 2本半(約100g) / 3.89ドル
ベビーパクチョイ 4束(約200g) / 1.48ドル
ネギ 3束(約180g) / 0.39ドル
インゲン 約500g / 1.39ドル
タマネギ 中1個(約300g) / 0.19ドル
合計 9.15ドル
 
台湾風炊き込みご飯
材料・分量(2〜3人前)
ご飯……1カップ半
チャイニーズソーセージ……2本半
ベビーパクチョイ……2束
チキンブイヨン……小さじ1杯
しょう油……少々

1.ご飯をとぐ。2.チャイニーズソーセージを5ミリくらいの厚さの輪切りにする。3.ベビーパクチョイを洗い適当な大きさに切る。4. 1でといだご飯にいつもお米を炊くように適量の水を入れ、チキンブイヨンとしょう油を入れる。5.4の上にチャイニーズソーセージ、ベビーパクチョイをのせる。6.炊飯器のスイッチを入れ炊く。7.炊き上がったら10分蒸らし、その後ご飯を混ぜ合わせる。8.お皿に盛って完成。お好みでオイスターソースをかけるとさらに美味しい。
豚肉の揚げ焼きネギソースがけ
材料・分量(2〜3人前)
鶏の背肉(ムネ肉でも可、今回は骨付きを使用したが骨なしも可)……3枚
ベビーパクチョイ(飾り用)……2束  油……適量
―鶏肉の下ごしらえ用タレ―
しょう油……大さじ6  料理酒……大さじ6
―ネギソース―
ネギ……3束  しょう油……大さじ5
酢……大さじ3〜4  唐辛子……1本

1.骨付き鶏肉を購入した場合は、食べやすいように骨を取り処理する。2.しょう油と料理酒を混ぜ合わせ、味がしみやすいようにフォークで表面に穴を開けた鶏肉を15分ほど漬ける。3.ベビーパクチョイを炒め、予め皿に敷いておく。4.フライパンにたっぷり油を引く。5. 2の鶏肉の表面に片栗粉を薄くまぶして、フライパンできつね色になるまで揚げ焼きにする。6.鶏肉を焼いている間に、ネギを小口切り、唐辛子を細かく切って、しょう油、砂糖、酢と混ぜ合わせネギソースを作る。7.こんがり焼き上がった鶏肉を食べやすい大きさに切り、皿に盛る。8.鶏肉にネギソースをかけてでき上がり。

ここっ! ポイント!!
◆鶏肉には下味を付ける
中までしっかり味が付くように鶏肉には下味を付けるのが基本。でも、ただタレに漬けるだけでは、なかなかしみ込まないので、先にフォークで穴を開けてからタレに漬ける。今回は15分ほど漬け込んだが、濃い目の味が好きな人は30分ほど漬け込もう。
インゲンのピリ辛炒め
材料・分量(2〜3人前)
インゲン……200g  タマネギ…中1個
油……適量(たっぷり)
豆板醤……大さじ2(辛さに合わせてお好みで)
塩……少々

1.インゲンを洗って、ヘタを取り除く。2.フライパンに油をたっぷり入れ、インゲンを油に通す。引き上げたらキッチンペーパーなどにのせる。3.タマネギをみじん切りし、甘くなるまで炒める。4. 3に2のインゲンを入れる。5 .塩、豆板醤で味付けをしてお皿に盛れば完成。

ここっ! ポイント!!
◆インゲンのヘタは折り取って処理を
インゲンはそのままで食べることもできるが、頭とお尻のヘタを折って処理をしてから洗おう。スジが気になるインゲンもヘタの処理をすると、太いスジは一緒に取れるので、一層食べやすくなる。