「まいどおおきに!」

“修学”旅行ですから
 秋のこの時期といえば、遠足や修学旅行のシーズン。近頃は、修学旅行は海外へ行くという学校も少なくないが、国内の修学旅行も面白い内容が盛りだくさんで負けてはいない。特に今人気なのが、大阪での「食と商いと笑い」が体験できるプログラム。大阪ミナミにある道具屋筋の店舗で販売体験ができる「あきんど・丁稚体験」や、たこ焼き、お好み焼きなどを屋台で販売できる「実演販売体験」、そして、プロの芸人から学ぶ大阪弁や上方落語講座などの「芸人体験」などなど、大阪ならではの文化を実際に体験できるようになっていて、生徒たちにも大好評。また、体験だけではなく、商人の心意気や物を売る難しさ、楽しさもきちんと学べるとあって、学校側にもこれまた大好評。年々申し込みが増えているという。

大きくなったら何になる?
 職業体験といえば、東京では、10月5日に「ららぽーと豊洲」にオープンした「キッザニア東京」に注目が集まっている。これはメキシコから日本に初上陸した、“子供たちのための職業体験アミューズメントパーク”。園内では、子供たちが商品を生産、販売し、別の子供たちが買うなど、町がすべて子供によって成り立つという設定。まさに“子供の、 子供による、子供のための”施設。警察官、消防士、美容師、コンビニ店員、新聞記者やラジオのDJなどなど、なんと70種類以上の職業から、子供たちが自由にトライしたい職業を選ぶことができ、悩んだ時には仕事を紹介してくれる「おしごとガイド」まで完備されている。
 で、どんな体験ができるかというと、例えば歯科医の場合だと、患者役の人形に治療した歯の上にかぶせ物をしたり、飛行機の客室乗務員だと、カートを使って機内食(模型)を、お客役の子供たちにサーブするといった感じ。でも、ただの“ごっこ”ではない。飛行機関係ならANA、歯科医院はライオン、宅配センターはヤマト運輸など、それぞれの職業に関する企業がスポンサーとなっており、どの職業も制服から設備まで本物ソックリ! 飛行機なんかは実際に飛んでいたボーイング727を使うなど、かなりリアルに職場体験ができるようになっているのだ。そして、働くことで、このテーマパークの独自通貨「キッゾ」を手に入れることができ、“稼ぐ”システムもきちんと確立されている。ちなみに、一つの仕事をして得られるのは8キッゾ。仕事は一つあたり30分ほどで完了するように設定され、5時間の制限時間の中で何度も“転職”できるようになっている。そして、稼いだお金を使って買い物をしたり、運転免許を取得したり、銀行に預金もできたりするのである。が、買い物でも、絵はがきが30キッド、ラジコンカーなら50000キッゾなど、少し働いただけでは簡単に購入できない価格に設定されているのが、社会の厳しさを教えているようで面白い 。

社会の先輩だって負けない!
 子供たちが憧れの職業に向けて夢を膨らませている頃、同じように働くことに喜びを感じている「ジーバー」と呼ばれる人たちがいる。「ジーバー」…漢字で書くと「爺婆」。最近、増えてきたファーストフード店で働く60代以上の高齢者スタッフのこと。ファーストフード店といえば、マニュアル対応が付きものだが、このジーバーたちの特徴は、なんといっても独自の接客スタイル。例えば、「ドリンクはLで」というお客さんに対して、Lサイズのカップを手に取り「Lってこの大きさよ。大きすぎない? 大丈夫?」なんて、絶対マニュアルにはない接客をしてくれるのである。中には、中・高校生たちの人生相談の相手になっているジーバーもいたり、若者の間でも「自分の本当のおじいちゃん、おばあちゃんとしゃべってるような感じで楽しい」と大好評だという。ジーバー自身も、「働くのが楽しい!」とイキイキしている。
 そういえば、日本で11月23日は勤労感謝の日。働く事の意味、この機会にもう一度よく考えてみようかな…。

<ピカ中ヤマ>


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