Canucks' game with the Detroit Red Wings on Nov. 13. (c) The Vancouver Canucks and Orca Bay Sports & Entertainment.
 

うーん、痛い3連敗
 開幕から絶好調のCanucksだったけど、11月に入ってからややスローダウン気味。
 第一の原因として挙げられるのが、怪我人の続出。好調GK#39クルーチェ、それに続いて手堅い守りを見せていた#5アレン、#26マッカーシーの両ヤングディフェンスマンの相次ぐ故障で守りの歯車が狂い始めた。序盤はベテランディフェンスマンが怪我人の穴を埋め、ミネソタWild、コロンバスBlue Jacketsに辛勝するも、連勝中で勢いに乗るカルガリーFlamesは止められずアウェイで2連敗、ホームに帰って迎えたコロラドAvalancheにも敗れ3連敗を喫する。開幕からのホームゲーム連勝記録は7でストップしてしまった。このままズルズルいくかと思われた13日、優勝候補の一角デトロイトRed Wings戦でクルーチェが復帰、見事相手を1得点に抑え快勝した。不調時にも3勝3敗と勝率5割をキープできるチームに成長したCanucks、まだまだこれからですよー。
 

宿敵カルガリーに要注意
 忘れもしない2004年4月19日、ここバンクーバーでスタンレーカップファイナル第1ラウンド最終戦が行われていた。相手はFlames、このシーズンとにかく圧倒的な強さを見せていたCanucks、ファンの誰もが勝利を信じて疑わなかったこの試合だったが延長戦で負けてしまったんだ。勢いに乗ったFlames、その後強豪を次々に撃破、結局ファイナルまで勝ち進んでしまった。予想すらできなかったFlamesのファイナル進出、勝ち進むうちに攻守のバランスがとれた本当に強いチームに成長していったんだ。そして今シーズン、選手補強で更にチーム力を整えたFlames、11月に入ってから7連勝と一気に勢いづいてきた。Canucksとは同じカンファレンスで同じディビジョン、今後最も怖い存在になりそうだ。

パワープレーが武器
 選手は反則を犯すとある一定時間ペナルティボックスに入れられる。その間人数的に優位にプレーしている方を“パワープレー”、不利にプレーしている方を“ショートハンド”もしくは“キルプレー”と言うんだ。

 
Canucks' game with the Detroit Red Wings on Nov. 13. (c) The Vancouver Canucks and Orca Bay Sports & Entertainment.
今シーズンのCanucks、このパワープレーにおいてのゴールが多いのが好調の要因。現在までのチーム総得点60点の内、22点がパワープレーによるもの。今まではパワープレーで点を取れるのがエース#19ナズランドのトップライン(FW3人組のことをラインと言う)だけだったんだけど、前々号でも紹介したように今年はセディンツインズのラインがとにかく良い!多種多様なフォーメーションが必要とされるパワープレーにおいて、ツインズのコンビネーションは抜群。相手反則でパワープレーをゲットできた時には、セディンズラインの見事なパスワークにご注目!
 
 


☆勝ち ★負け

11月2日  vs ミネソタWild 2−1☆
トータルシュート数がCanucks 30本対 Wild 32本と両チームFW陣が奮闘。それに対して両チームGKも好セーブを連発する互角の戦い。中盤何とか1点をもぎ取ったCanucksが接戦を制した。

11月4日 vs コロンバスBlue Jackets 5−3☆
第1ピリオドで一瞬の隙をつかれBlue Jacketsに先制点を許すも、中盤好調のCanucks DF陣とセディンツインズの活躍でゴールを重ね快勝。

11月5日 vs カルガリーFlames 0−1★
開始10分で3ファイトと序盤から大荒れのこの試合、Canucksは苦手とする相手GK#34キプルソフにShut out(無得点)される。宿敵との対決第1戦目はFlamesに軍配が上がる。

11月7日 vs カルガリーFlames 3−4★
Canucks1点リードで迎えた第3ピリオド、Flames重量FW陣が猛攻、シュート大量12本を放ち3得点、痛恨の連敗を喫す。

11月10日 vsコロラドAvalanche 3−5 ★
#55ジョバノフスキーのミス連発で開始直後に4失点、中盤ペースを取り戻したCanucksは必死に巻き返すが、序盤の失点が重くのしかかり、またもAvalancheに破れる。今シーズン初の3連敗。

11月13日 vs デトロイトRed Wings 4−1☆
怪我から復帰したGK #39クルーチェが好セーブを連発、攻めては#44バトゥージがハットトリックを決めるなど終始Red Wingsを圧倒、連敗を3で食い止めた。

  NHL全体の動向
 各カンファレンスで上位8位ずつ(各ディビジョン1位はプレイオフ無条件出場)の計16チームが進めるプレイオフ、レギュラーシーズン4分の1を消化した各チームはその出場権を得るべくデッドヒートを繰り広げている。Easternカンファレンスはリーグ屈指の点取りラインを擁するオタワSenators、古豪ニューヨークRangersとフィラデルフィアFlyers、モントリオールCanadiensがそれぞれ好調を維持している。とにかくこのEastern、点を取りまくる試合展開が多く、NHL全体のポイントランキングTOP10がすべてこのEasternの選手なんだ。対するWesternカンファレンスは2年前にスタンレーカップファイナル出場を果たしたカルガリーFlamesが7連勝で、一気にCanucksに迫ってきた。Centralディビジョンでは優勝候補のデトロイトRed WingsとダークホースのナッシュビルPredatorsが引き続き熱い首位争いをしている。

※「ナカジの私見」コーナーでは、ホッケーについての質問を大募集しています。「ホッケーのここが知りたい」「このルールは何?」など疑問・質問がありましたら、どしどしお便りを下さい。お問い合わせはEメールでmail@oopsweb.com
ホッケー観戦のコツ 其の壱
 ホッケーを観戦中「今何でホイッスルが鳴ったの?」と思うシーンはたくさんあるはず。今回はホイッスルで試合が中断される行為について解説。何故ホイッスルが鳴ったのかがわかれば、ホッケー観戦はもっと面白くなる! オフサイド 敵陣に攻め入る際、選手がパックより先にブルーラインを超えてはいけないというルール。(選手が既にラインを通過後に)パックがラインを超えた時点でホイッスル。ホイッスル後はブルーライン付近からFACE OFFで再開。
アイシング センターラインより手前から相手ゾーンに向けてパックを打ってはいけないというルール。パックが相手ゴールラインを通過、相手選手がパックを触った時点でアイシング確定。ホイッスル後はパックを打ったチームのゾーンまで戻されFACE OFFで再開。
ゴーリーフリーズ ゴーリーがパックを抑えるとホイッスル。
アウトオブバーンズ パックがリンクの外に出る、もしくはゴール裏にあるネットに当たるとホイッスル。
ペナルティ 反則が行われた際、反則された側がパックを奪われるまでプレーが続き、反則したチームがパックに触った時点でホイッスル。反則した選手はペナルティボックスに入れられ、ホイッスルが鳴った最寄りのFACE OFFスポットから再開。これらのルールがわかれば、ほとんどのホイッスルの意味がわかるはず。もっとホッケー観戦を楽しめるよー。