近年、タイガーウッズを始めとするプロスポーツ選手、有名人も多く受けている「レーザー視力矯正手術」。この手術、一体どんなもの? というわけで、両目の視力0.02という恐るべし数値を持つレポーターが、13年間に及ぶ怒涛のコンタクトレンズ&メガネ生活に終止符を打つために、レーザー視力矯正の門を叩いた! 取材・文 ギブソン有里
メガネちゃん、永遠にサヨウナラ〜。
今回手術をお願いしたのは、ダウンタウンにクリニックを構える『Coal Harbour Eye Centre』。同クリニックでは、「LASIK」「PRK」と呼ばれる2種類の手術方法から、術前の検査結果を元に患者の目の状態に適した手術を決める。但し、コンタクトレンズ常用者はソフトレンズは1週間、ハードレンズは4週間前から外し、メガネフル活用の生活を経て術前検査を受ける。ソフトコンタクトレンズを使用していた私は、瓶底メガネとの辛〜い1週間を送り検査に挑んだ結果、PRKが目に適しているとのこと。痛みが少なく視力回復が早いと言われているLASIKに比べ、術後に不快感が伴う上に視力の回復に時間を要するPRK。あぁ〜、安全と分かっていても目の手術なだけにちょっと怖い。しかし、近眼による長年の不便を思うと、「また今度」なんて呑気なことは言ってられない。早速、翌朝に手術の予約を入れた…。高校の時から使っている愛着のある壊れたメガネともお別れ…。今夜、眠れるかなぁ。
手術当日。
 ノーメイクの顔をサングラスで隠し、ドキドキしながらクリニックへと向かった。術前の同意書にサインし、手術費を支払い、クリニックのスタッフと談笑していると、何と彼女は2ヵ月前にLASIKを受けたと言うではないか!! 「手術痛かった? 今の視力はどのくらい?手術やって良かった?」と鼻息荒く質問攻めにする私に苦笑する彼女。手術体験者に会ったことで、何だか手術前のドキドキ感がなくなり落ち着いてきたみたい。その後、執刀医による最終検査を受け、待機室で待つこと数分。「ギブソンさ〜ん、手術の用意ができたのでこちらへどうぞ〜」とナースの声。頭にシャワーキャップのようなネットを被り、いざ手術室へ。「あぁ〜怖すぎる、逃げてしまおうか」とバカなことを考えている間に、麻酔薬を点眼されナースの指示に従いベッドに横になっていた。
遂に“恐怖の”手術スタート!
 手術は片目ずつ行われた。始めに専用器具で上下の瞼をぐわっと開けられ、眼球にレーザー照射後、角膜上皮を取り除かれた(その時、コンタクトレンズみたいな物がペロッと剥がされるのが見えた)。そして「赤いライトを見て」というドクターの指示に従う中、近視・乱視・遠視の度数にあわせて上皮を除去した角膜表面にレーザーを照射され、目の上に保護レンズが置かれオペ終了。時間にして15分くらいかな。「えっ、もう終わったの?」と思うくらいスピーディーで痛みも全く感じられず、嬉しいことに怖がっている時間さえなかった。手術終了後は自らの足でベットを降り、隣接されている休憩室へ移動。ナースの指示によりリクライニングチェアーで休んでいると、執刀医自らブランケットをそっと掛けてくれるという感動の一幕も! 20分くらい休んだ後、執刀医による術後の目の状態のチェックを受け、翌日の来院時間を告げられて全ての行程が終了。この時点でボヤボヤながらも視力が回復しつつあり、術後のボーっとした頭で裸眼で見える幸せを感じ始めていた。
<取材協力>
Coal Harbour Eye Centre
2788-1177 W. Hastings St.
Vancouver, BC V6E 2K3
604-682-4900
トールフリー: 1-866-682-4900
http://www.seewell.ca
月〜金10:00-16:30
*術前検査、コンサルテーションは無料。
当クリニックでは一生のアフターケアを保障
<LASIKとPRK>
「LASIK」…レーザーを使って、角膜前面を薄く削り蓋を作り、残りの表面を削った後その蓋を元に戻す方法。
「PRK」…LASIKと同じくレーザーを使うが、角膜表面を微細に削り近視や遠視を矯正。術後24時間は保護レンズを装着し、レンズ除去後、角膜表面を再生させる。

※一般にアジア系民族は角膜が薄い傾向にあり、LASIKに必要な蓋を作る充分な角膜の厚さがないため、PRKが向いていると言われている。

眩しい〜! 家の中でもサングラスな1週間。  
手術後には感染症を防ぐ3種類の目薬と、人工涙の目薬、そして鎮痛目薬の5本セットを頂く

 術後24時間はテレビ、コンピューター、読書は禁止、シャワーも48時間後から目に水が入らないようにそーっと浴びるなど、たくさんの禁止事項、決まりがあり、「エエ〜、何をすればいいの〜」と困惑したものの、数時間後には眼内の異物感&不快感に悩まされ、5種類の目薬をさしながら只ひたすら眠ったのであった。
 期待していた清清しい朝とは裏腹に、翌日はボヤボヤワールドの中、開けにくい目を無理やり開けクリニックへと検診に向かった。「はい、術後経過は良好。では1週間後にまた来てね」と言われ、医療用のドデカイUVカットサングラスを装着し家に帰った(今思うと恥ずかしいけど、その時はこのへんてこサングラスに対しての羞恥心は一切なかった)。それから1週間、不快感と、忘れた頃に大波のごとく押し寄せてくる痛みと戦い、屋内でも眩しさを感じるボヤボヤワールドの中、24時間顔にくっきり跡がつくほどサングラスを手放すことはなかった。改めて目が見える大切さを思い知らされた1週間だった。目が見えにくいことで普段の生活が一変し、家事も仕事もできず、「ただ食べて寝て、目薬を点眼するだけ」という生活で、視力回復と共にブクブクと太ってしまったのは計算外だったけど
 
もうメガネは要らない! 驚きの視力回復。  
 さて、怒涛の1週間を経て、保護レンズも無事に外され、両目とも何事もなく順調に回復。術後3週間経った今では、両目の視力が0.7まで回復しているとのこと! LASIKとは違い、術後直ぐに視力回復が得られないPRKは、とにかくBe patient(辛抱して待つ)。その辛抱の甲斐あって、患者により個人差はあるが、術後およそ2ヵ月後には大半の患者の視力が1.0から1.2まで回復するそうだ。  
 
 ココだけの話、術後3日間くらいは、目の表面に異物感があり、瞼の裏がザラザラする不快感と痛みが続いた。何度も人工涙の目薬をさしては、タメ息をついていた。だが、コンタクトレンズケア&メガネから解放され、24時間世界が明るく、「マリンスポーツでも何でも平気!」の今現在、手術やってよかった〜!!と、心の底から大満足。裸眼で見える生活って、本当にすご〜い!! 手術費、およそ2,200ドル。この先のコンタクトレンズやケア用品の代金を考えれば、全然悪くない。私の今までの人生の中で、一番納得したお金の使い道だったと言えるかな。
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