青空を目指して出かけよう!
 Highway 99に乗って、George Massey Tunnelを抜けたら、そこはもうデルタだ。「Exit 28」からHighway 10をトゥワッセン方面に向けて走り、Highway 17 との最初の交差点を右折すると、その先がラドナービレッジになる。
 さらに、ラドナービレッジ からそのまま47th Ave. を道なりに進むと、やがてWestham Island へのサインが見えてくる。そこを右に曲がると、木でできた橋が現れる。車一台分の幅しかないこの橋は、対向車があれば交代で渡るというもの。ガッタンゴットンと木造ならではのサウンドを楽しみながら橋を渡り切れば、そこにはもう本物のカントリーライフが待っている。

 


広い大地と夏の青い空が気持ちいい!(左)
道のいたるところにこんな看板が立ってます(右)
 橋を渡った途端に広がるファーム。建物らしい建物は数えるほどしか見当たらないし、むろんお店なんてありゃしない。その中を真っ直ぐに伸びる1本の道が、この島のメインストリート「Westham Island Rd.」だ。まずは、この道に従って、ひたすら車を走らせてみよう。途中の道沿いに立てられた、数々のファームの看板に目をやりつつ走っていると、見えてくる景色はどこまでも果てしなく広がる畑や、羊たちの放牧場だ。そして遠くに見える山並みは、いつもダウンタウンで間近に見ていたノースショアの山々だ。時折すれ違う巨大なトラクターが、我が物顔で横を通り過ぎていく。「本当にここは島なのだろうか」と思えるくらい広大な景色の中を行くと、やがて木々の生い茂った所に出くわす。川なのか池なのか、水辺に沿って車を走らせると辿り着くのが、今回の最初の目的地『Reifel Migratory Bird Sanctuary』だ。




 フレーザー川の河口に位置する島には数多くの渡り鳥が飛来し、そして帰っていく。野鳥保護区として、徹底した管理が行き届いているこの区域は、いわば鳥たちの楽園といえるだろう。 園内はいくつもの沼や池などの水辺が、まるでパズルのように堤防で区切られており、その周りを歩いていくので何通りものコースが考えられる。全てを回ろうとしたら半日、最短コースでも1時間位はかかるだろう。
 また年間を通して、230種類もの鳥が観察できるという園内には、9月から10月末にかけてロシアなどの北方から、2万5千羽もの渡り鳥が越冬のためにやってくるという。夏のこの時期、鳥たちの数は比較的少ないが、子育てがひと段落したグースや鴨たちの親子が、エサをねだりに人懐っこく後をついてくるのが愛らしい。さらに、野生の草花や木々の緑が美しい季節なので、散歩コースとして出掛けてみるのもいいだろう。

園内は鳥たちが主役。人の気配がするとすぐに集まってくる

REIFEL MIGRATORY BIRD SANCTUARY
5191 Robertson Rd. Delta, BC V4K 3N2
604-946-6980
9:00-16:00
料金 大人4ドル 小人2ドル シニア2ドル(エサ代 一袋0.5ドル)



 バードウォッチングを楽しんだ後、帰り道に出会う最初のファームが、『Bissett Farms Big Blue Barn』。自然に恵まれた当農場で栽培されるのは、イチゴやブルーベリー、ラズベリーだけでなく、グースベリー、テイベリー、ボイスンベリー、マリオンベリー、そしてお酒のカシスで有名なカラントなど、日本ではお目にかかれない珍しいベリー類もある。ただし、そのまま美味しく頂けるのは、やはりイチゴやブルーベリー、ラズベリーなどで、その他のベリー類のほとんどはジャムなどに加工してから頂くのだそうだ。
 今回ご紹介したいのは、こちらのファームで収穫されたベリー類を使用してから作っているというワイナリー。ワインの他にも自家製のジャム類やローカルアーティストの木工製品、ワイングッズなども売られているので、ワイン好きでなくとも充分楽しめるはず。クセがなくほのかに甘いロゼタイプのルーバーブのワイン($12.95)を始め、ドライタイプのテイベリーワイン($14.95)や各種ベリーのデザートワインなど、テイスティングしてからお好みのワインを買うことができる。


(写真右)オーナーのLorraineさん(左)は亡くなられたご主人の意志を継いで、ワイナリーをオープンした。右はJeannetteさん (写真左)予め摘まれたべりーも売られている。これは珍しいグースベリー

Bissett Farms Big Blue Barn
2170 Westham Island Rd. Delta, BC V4K 3N2
604-946-7471
8:00-18:00(夏のシーズン中)



 ワイナリーを後にして立ち寄りたいのがこちら。「HONEY」の看板をたどって右手に曲がると、一軒の家にたどり着く。小さなテーブルの上に並んでいるのはハチミツ。かつてトロントのビジネスマンとして多忙だったDonさんが、リタイアの地として選んだのが、ここWestham Island 。「HONEY」作りは、あくまで彼の趣味なのだとか…とはいえ、一から養蜂の技術を学んだり、牧場では羊やその番犬代わりにラマを飼うなど、カントリーライフがしっかり板についるようだ。

WESTHAM ISLAND HONEY
4440 Tamboline Rd. Delta, BC V4K 3N2
604-946-4237
値段 ジャー 小6ドル 大11ドル


(写真右)この島がお気に入りのDonさん
(写真左)ハチミツの試食もできる




 再び島のメインストリート、Westham Island Rd.に戻ってすぐに見えるのが『Emma Lea Farm』だ。今年は、春の天候が良かったことと、夏の訪れが早かったことから早めに終わりそうだが、ブルーベリーはまだまだこれからが食べ頃。
 よく整備されたファームには、それぞれの種類ごとに立て看板があるのでわかりやすい。U-pickはそのままファームへ行き、各自好きなベリーを摘んだら、駐車場の前にある小屋で計量してもらい、そこで重さに応じて料金を払うシステム。また小屋の横には手を洗うシンクや休憩できるテーブルや椅子、テントなども用意されているので、お弁当を頂くのにもちょうど良い。

Emma Lea Farms
2727 Westham Island Rd. Delta, BC V4K 3N2
604-946-8216
8:00-19:00(U-Pickは18:30まで)
Strawberries、Blueberries、Rasberrie、各1ドル/1lb。その他、Blackberries、Tayberries、Boysenberriesなど。各1.25ドル/1lb


(写真右)オーナーのJoanneさん(右)とTaraさん(左)は、とっても親切。「摘み取ったベリーを入れる容器を忘れないでね」
(写真左)ベリーの種類によってはトゲがあることも。着古したシャツを一枚持っていくといい




 U-pickを後にして、橋に向かって走り、最初の道を左手に曲がると、『Westham Island Herb Farm』に着く。ファームというよりは、ガーデンと呼んだほうが似合いそうな、センス溢れるこちらのファームでは、主に野菜や花を中心に販売していて、切花は自分でファームから選んでカットできる。7月中はポテトやブルーベリーなどが販売されているが、8月になればレタスやニンジン、アーティチョークなどの野菜も収穫される予定だ。またファーム内の小さな小屋には自家製ジャムやカントリーテイストいっぱいの可愛い小物も販売されている。

Westham Island Herb Farm
4690 Kirkland Rd. Delta, BC V4K 3N2
604-946-4393
9:00-17:00(10月末日までオープン)
U-cut Flower 0.25ドルから


(写真右)オーナーのSharonさん
(写真左)見ているだけで楽しめるファームは、ついつい長居したくなる