カナダ人の謎を追え!日本人との服装の差は体温差?
 
〜依頼のお便り〜

 こんにちは。最近急に寒くなりましたね。Oops!メンバーの皆さんは 風邪などひかれていませんか? 私は寒さの余り、耐え切れずにとうとう 冬物コートを引っ張り出してしまいました。街中で手袋をしている人、マ フラーをしている人、毛糸の帽子を被っている人を発見する度に仲間 を見つけたみたいで嬉しくなります。でも、それに反して「まるで寒さを 感じていない」かのような半袖のカナディアンに遭遇することも。同じ場所に住みながら、どうしてこんなに服装に違いがあるのでしょう? カナダ人と日本人の間に体温の差に関係があるのでしょうか? 気になって仕方が ないので調べてもらえませんか? よろしくお願いします。 (学生ビザ・女)
  

★ 探偵タツキチ ★

 今回探偵初挑戦のタツキチ、年齢●●歳。このコンピューター時代に、下書き原稿を未だ手書きで書いているタツキチは、見た目はおっとり系の清楚なお嬢様タイプ。だが、実際は…!? 半袖のカナダディアンに負けずにタツキチも薄着で勝負だ!! あっでも、風邪をひいても当社は一切責任を持たないので悪しからず。それじゃ、無事に帰ってくるのだよー。
 
 同じ様なこと、ワタクシも感じてました。でも、体温? まさか街頭で体温計片手に測ってもらうの? どうしよう、体臭のキッツイ人で体温計にまで匂いが染み付いちゃったら…。それをまた、私が回収するの?? うわぁ、やっぱり嫌ですぅ、局長。あ、でも調査相手は選り好みできるじゃない。「香る人(臭う人)」を選ばなきゃいいのよね。
 
調査1 「日本人代表」の平均体温は36.1度
 最近すっかり日没も早くなり、冬に向かってまっしぐら。調査当日もどんよりとした曇り空。おまけに雨もパラついたりして寒い…。こんな 日に「半袖」なんてお目にかかれないですぅ、局長。とボヤきかけた途端、 半袖姿のカナディアンがチラつく。調査対象者が「半袖姿」のカナダイアン限定なので、この際見つけたら体当たりしていかないと。結局選んでなんていられないじゃなーい! 気を取り直して行ってきま〜す。
 「カナダ人の方が日本人より体温は0.5度くらい高いらしい」と、ある薬局で情報を入手。じゃあ、日本人の平均体温ってどれくらい?というワケで我々日本人の代表として、Oops!探偵局の面々に半強制的に体温測定していただきました。結果、下は35.4度から上は36.7度までバラつきはあるものの、平均36.1度。見た目はいつも「熱い」印象のあるスポーツ好きのセールスガイ「マサ」が、意外にも局内で一番低い体温であることが判明…おかしいなあ…。この体温計、脇の下で測るんですよ、脇の下。測り方、間違えてませんか? 日を変えて再度検温。やっぱり低い。「でも、周りの人たちには近付くとホカホカして温かいって言われるよ?」体温が低いのに熱を発してるの?? 自己発電???
 医学的には人間の平熱は36.5度が一番健康体で、それ以下だと体のバランスが崩れて病気になりやすいらしいけど、探偵局のスタッフは体温が低くて大丈夫? 運動してくださいよ。

「ヴォォ〜ッ」

体温で分かる、あなたの健康度合い
体温って1度違うだけでだいぶ体調も変わるもの。そこで皆さんに、知ってて損はしない(別に得もしないけど…)日本人の平均的な体温別症状について、ちょっとご紹介しましょう。

安心健康体温 平熱(平熱は36.5度前後がベストだと言われている)免疫力が高く、病気になりにくい。
低体温 いつもの平熱から1度低い体温。自律神経が乱れがちでむくみやすいでしょう。
瀬戸際体温 いつもの平熱から2度低い体温 生き残れるかどうかの分かれ道の状態。
危険信号点滅体温 いつもの平熱から3度位低い体温 山などで遭難した時に幻覚を見てしまう状態。
調査2 「平熱」なんて気にしないカナディアン
 さて、ここで半袖カナディアンにいくつか質問をぶつけてみました。

Q 「ホントに寒くないの? 平熱は?」
A 「ぜ〜んぜん! 平熱? 分からないなあ。体温計持ってないし」
Q 「そんなあなたも長袖を着ることあるの?」
A 「たまにね」
Q 「恋人や友人も半袖なの?」
A 「薄着は自分だけだよ」
Q 「あなたの好物って?」
A 「BBQ、ステーキ、ポテトもね」

 共通するのは自分の体温を気にしない、 自分だけ薄着、肉好きの点。と、これじゃ調査にならないわ。
 なんだかんだ言っても皆さんシャイなのか、体温計を手にとってはくれるもののなかなか測ってくれない。 遠慮しがちに近寄り、笑顔とともに半ば強引に体温計を握らせる。お願い! やった〜! ついにカナディアンの体温をゲット。結果は、下が36.4度から上は37.0度、平均36.8度。お〜、明らかに日本人より高いです。0.7度も高いんだ〜。そして誰一人ダルそうには見えない。平熱35.8度のワタクシから見れば立派な「発熱=病人」ですよ! 毎日こんな微熱状態での生活なんて。確かにエネルギー使いそう。ステーキだのBBQだの、食べなきゃもたないかも。

「彼女も半袖だよ。」
「え?ここで計るの?」

 でも、本当にカナディアンだけが寒さを感じないのかという疑問が…。そこで、カナダで20年暮らしている日本人の移住者にも聞いてみました。
 「多分、寒さへの慣れもあるんじゃない? 冬に日本に帰った時、11月の末でも暑くて半袖で十分だった。昔は寒がりで、厚着だったのに…。毎日、日本食を食べている子供たちも冬でも半袖姿だしね」。ちなみに、この方のお子さんの体温を測ったところ36.7度とカナディアン並。
 なるほど、寒さへの慣れ、食べ物、生活習慣、体温など、
“寒さ知らず”の要因には複雑な因果関係があるんだな〜。

「昔は寒がりだったのよ…」
「友達の中で僕だけ薄着かな」
調査3 カナダ人が何故寒さに強い?
 なんとなく分かってきたカナダ人の謎。でも日本人より寒さを感じにくいのには、医学的にも何か根拠があるのかな〜? ということで、『Medical いんぐりっしゅ』でお馴染みのDr. Takaこと押味先生に伺ってみました。
疑問その1 肉食だから寒くないの?
元々欧米人の方が骨格も大きく筋肉質。その筋肉を支えるために必要なエネルギーを補給するには肉を多く食べる方が合理的なんです。

疑問その2 肉食だから寒くないの?
皮膚の厚さではなくて、皮下脂肪の厚さの違いです。脂肪の役目はエネルギーを蓄える&断熱。 つまり日本人より皮下脂肪が厚い分、寒さに強いわけですね。

疑問その3 肉食だから寒くないの?
基礎代謝というのは、「じっとして動かない状態で身体が消費する熱量」のこと。「基礎代謝の高い人」とは、「筋肉量も毛細血管も多くて血の巡りが良い人」。逆に「基礎代謝の低い人」とは、「筋肉量も毛細血管も少ない人」。血液が心臓まで戻れないのでむくんだり、自律神経のバランスが悪いんです。一般的には基礎代謝が高ければ、基礎体温も高いと言えるでしょう。
 ふ〜ん。「肉好き」にも理由があったのね。食べてもちゃんとエネルギーに変わるなんて羨ましい。でも、食べ過ぎてたら脂肪に回っちゃうのよ! 冬の寒さと引き換えに暖かさを保証してくれる「脂肪」。欲しいような、いらないような…。究極の選択!?
調査結果               
カナディアンは本当に日本人より0.7度も体温が高い!
 調査結果をまとめると、カナダ人は「大きな身体を支える筋肉が肉を必要としており、そのため基礎代謝が高まり、体温が一定に保たれるよう温度調節がうまく出来る」ということに。調査中、お礼の挨拶ついで?に皆さんと握手。それほどあっついわけでも、汗でジメッとしているわけでもなかったなあ。平熱を知らない人が多いのにはビックリしたけど、実際に測ってもらってまたビックリ。本当に体温が高いんだもの。だからこの時期に日本人にはマネできない薄着(半袖姿)でも彼らはへっちゃらなのね。これでカナディアンが寒さに強い理由、少し納得できました!? 平熱が低くて寒がりの私…今日はステーキでも食べよっかな。以上です、局長。
 
≪TOP