〜依頼のお便り〜

 彼氏いない歴24年、寂しい女の胸の内を聞いてください。最近、親友にカナディアンの彼ができたんです。それ以来、彼女の口癖は「彼ったら、とっても優しいのY」…。しかも彼女と会う時は何故かいつも彼がセットでくっついて来ます。彼女のためなら車のドアを開けたり、歯の浮くような台詞を囁いたり・・・。彼女もまんざらでもないようで、「ムードのない日本のオトコとなんか2度と付き合えない」 と断言しています。
 経験の乏しい私にはよくわかりませんが、日本とカナダってそんなにオトコのロマンティック度が違うんですか? 探偵さん、真相を究明してください!!
 

★探偵 ナゴヤシミン★

 好物は味噌煮込み、趣味はパチンコ。今回の調査担当に抜擢されたのはアダチクミンの姉貴分、「探偵ナゴヤシミン」。シャイで口ベタな日本人の彼氏にはうかがえない、カナディアンのこってりした恋愛模様を探るべく、いざ街へ出陣!

まぁまぁ、落ち着いて。
確かに私自身も、こちらの男性陣は「ロマンティックな演出を恥ずかしげもなくできちゃう」というイメージが強いです。正直言ってそんな風に扱われてみたいものです。
でもそれって本当なのかしら? というわけで、依頼人のために、そして純日本男児である私自身の彼への果たし状がわりに(!?)…公私混同気味の私ことナゴヤシミンが徹底調査!
調査1 レディーファーストの実態を暴く
 ということで、とある金曜の夜に探偵アダチクミンを引き連れ、モールの出入り口付近に張り込むこと2時間。ジェントルマンの基本ともいえる「ドアの開閉」 について、カップルの動向を徹底調査しました。
 ここはレディーファーストの国、カナダ。自らドアノブに触れる女性など存在するのであろうか? 対して亭主関白エリアのアジア。女性を颯爽とエスコートする男性には巡り合えるのだろうか…。統計結果は以下の通り。
 予想通り欧米人はかなりの割合で男性がドアをOPEN。荷物で手がふさがっていた、な どという特例を除いてはほぼ100%に近いレディーファーストぶり。が、アジア勢も意外に 健闘。当然のように女性に開けさせている人もいたものの、男性が担当していたカップルも。しかも何気なく、さりげなくやっていたりなんかしていて「なーんだ、やればできるじゃん!!」なんて親心のような心境のナゴヤシミン。でもこれって、「郷に入っては郷に従え」ってやつじゃあ…? アジアのみなさん、母国に帰ってもぜひその習慣を忘れないでね!

寒空の下、木陰に隠れて調査中

統計結果
欧米人男性 開ける 17 (63%)
開けない 10 (37%)
(コーヒーで手がふさがっていた 等の理由あり)
アジア人男性 開ける 2 (33%)
開けない 4 (67%)

調査2 お店の人に聞き込み調査
 続いて“生”のロマンティック秘話を求めてプレゼント選びの定番スポット、Robson St.沿いのシルバージュエリーショップに突撃。「あら、これかわいいわ」と、仕事を忘れしばし商品に見入るナゴヤシミン。もちろんアクセサリーをプレゼントされたことなど皆無。いつもの癖でついつい自分の懐と相談してしまっていることに気づき、ハッと我に返る。悲しい性である。
 偶然にも日本人店員の若菜さんが中国系カナダ人の彼を持つ国際恋愛組だということが発覚し、早速聞き込み開始!

N カナダ人男性のお客さんは多いですか?
W 「はい。彼女を驚かせたいのか、サイズもよく知らないまま指輪を買いに来る方が多いです。一人でお店に入るのも抵抗がないみたい」

N 対して日本の男性は?
W「もちろんいらっしゃいますが、少ないですね。それに、彼女かお友達と一緒の場合がほとんどですね」
―なるほど。やっぱり恥ずかしいのかしら。

N ところで若菜さんから見てカナディアンの彼ってどうですか?
W 「スキンシップは多いですね。ちょっとした贈り物もよくもらいます」

N あのぅ…、何かロマンティックなこととか言われたことありますか?
W 「ええ、"You are my angel."って(照)」
…そうですか、天使ですか。でも下世話な質問にもニコニコ快く答えてく れる若菜さんは同性の私から見てもまさにエンジェルのような女の子でした。 カナダ人男性ってロマンチストなんじゃなくて、ほんのちょっと素直なだけなのかもね。

笑顔の素敵な若菜さんに聞き込み

調査3 ラブラブ中すみません・・・突撃取材
 まだまだこれだけでは不十分。ここはひとつ、道行くカップルの皆様方にノロけていただくことに。カナダ人男性と日本人男性のノロけ度の差を調べ ようというわけ。結果やいかに!?
1. もしや不倫!? 取材はOK、写真はNGのワケありカップル
(韓国人女性×カナダ人男性)

「彼女は頭がよくて、おもしろくて…とにかく性格美人。素晴らしいよ」
「韓国人の元カレは子供っぽくって、根掘り葉掘りいろいろと聞いてきてちょっとうんざりしたわ。今の彼は四六時中ロマンティックな言葉で私をときめかせてくれてるの、最高よ」

そうですか、次。
2. トロントよりハネムーン中の新婚ホヤホヤカップル
(ハンガリー人女性×カナダ人男性)

「彼女はパーーーーフェクト。僕は彼女のエーーーーーブリシングが大好き なんだ。つい2日前に結婚したばっかりなんだけど、式も最高だったよ。飲ん で、食べて、踊って…素晴らしかったね。この時計、彼女からのプレゼントなんだ。あとこのブレスレットを見て、僕らのイニシャルが入ってるんだよ。それから、それから…(以下省略)」
「彼はオーーーーールウェイズ、ロマンティックなの(見つめ合い、じゃれる)」

取材中も彼は彼女の髪の毛や頬にキスの嵐…。次!
3. いかにも人の良さそうなアダルトカップル
(カナダ人男性×カナダ人女性

「彼女のどこが好きって? 見てみろよ、この素晴らしい笑顔。フレンドリーなところもたまらないよ」 「彼はジェントルハートの持ち主。料理が大好きで、私が仕事から帰るといつも美味しい夕食が出来上がっているの」

私もおなかいっぱいです、ごちそうさまでした。
4.ラブラブ街道爆進中の国際カップル
(カナダ人男性×日本人女性)

「彼女は天からの贈り物だよY」
「スキンシップを欠かさなかったり、バスの外から投げキッスをくれたり… あとよくほめてくれるの。コミュニケーションを取りやすい日本人男性もいいけど、もう物足りないかも」

いや、日本の男性もなかなかいいですよ。
5. 結婚4周年の日本人ご夫妻
とりあえず、奥さんをほめてもらえますか?
「ほめる!?あんまりしないからなー。いや……気が利く子ですよ。うーー ーーーん、うーーーーーーーーん。(しばし沈黙)いつもニコニコしてますよね」
「今、無理矢理探してたでしょ!」

型的な日本人夫婦?

と、国際色あふれる数組のカップルを取材してみたところ、彼女のことを恥ずかしがらずにほめるカナディアン男性はまさにロマンティストという印象!!always、 everything、 perfectなどの言葉がポンポン飛び出してきたのも特徴的だった。一方日本人男性は取材拒否のごとく足早に走り去った り、あれこれ考えてもなかなか言葉がでてこなかったりと、やっぱりシャイでした。

調査結果               
スマートに女性をエスコートしたり、彼女を堂々とほめることができたり、プロポーズの場を自分流に演出したり…。恥ずかしがり屋で思っていることを素直に口に出すことができない日本男児に比べると、やっぱりカナディアン男性はロマンティスト揃いということが判明! でも、愛する人を思う気持ちはきっと万国共通。表現力の違いだけで、本当の優しさや愛の深さを測ることはできないのでは…。国籍を問わず、世界にたったひとりの恋人やパートナーはかけがえのない存在ですよね。
以上です、局長!!
 
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