ス○バやブレン○だけじゃない!? 
「なごみ系喫茶店」
 数ブロック歩けば必ず見つかるというほどコーヒーショップの多いバンクーバー周辺。ふた付きの紙カップを片手に街を行くのもいいけど、たまにはゆったりと「お茶する」ってのもおすすめ。そこで今回は、街中にある「カフェ」とは一味違った「なごめる喫茶店」をご紹介します。コーヒーあり、紅茶あり、日本茶あり…。さぁ、どこでなごもっかな?
 
おしゃれな「お茶カフェ」発見
INFUZE Tea House
 
 北米では珍しいコンセプト、「お茶を楽しむお店」がバンクーバーに登場。産地から直接取り寄せるお茶の葉は、世界一厳しいチェックを受けた最高級のものばかり。お手ごろな価格と、今っぽい空間演出も話題だ。今この街でブレイクしかけている旬の「お茶カフェ」だけに、友達より一足お先にチェックしておきたい。
 
NY発のブームがこの街にも
 数年前にニューヨークで「ハイティー」と呼ばれるお茶ブームが起こった。お茶は、実はコーヒーよりカフェインが強いものの健康には良いということ、また「世界各国のお茶を楽しむ」という行為が、ちょっとしたハイセンスな習慣として受け入れられたことがきっかけとなり、コーヒーはもう飽きたという人たちを中心に火が点いた。なかでも、日本茶(抹茶)は1番の人気だったという。
 ビジネスマンが朝、抹茶を飲んで会社へ向かう。『INFUZE』の登場で、この街でもそんな姿が見られるようになった。店内は、白を基調としたデザイン。ちょっとしたインテリアにもこだわりを感じる、クールな空間に仕上がっている。それもそのはず、こちらのデザインを手掛けたのは、その道では有名なデザイナー、ケン・クー氏。この話題は先日バンクーバー・サン紙にも掲載されたので目にした人もいるだろう。

こだわりの「銘茶」たち
 ジャパニーズカナディアンであるオーナーのブライアンさんは、大学でビジネスを勉強中にお茶の市場が立派なビジネスになるということに目をつけた。その論文が教授の目に留まり、その後はとんとん拍子で現実化へ。そして昨年12月、ビジネスパートナーのマルスさんとともに『INFUZE』をオープン。
 お店には、世界各国の多種多様なお茶が揃う。「始めるからにはマニアックなまでにこだわりたい」という思いで、お茶の葉の選定では世界一厳しいと言われるドイツの認定をクリアした物だけを直接産地から取り寄せている。さらにすべてのお茶は、それぞれに合った温度のお湯で煎れられるというところも彼らのこだわりだ。

カナディアンにも抹茶が人気
 品質にはこだわりながらも、お茶の価格帯が1.50ドルからと比較的安い設定なのもうれしいところ。
 1番人気は『抹茶』($3.50)。もちろんこれも世界一の産地、愛知県西尾市から空輸しているので、ここバンクーバーでも新鮮な高級抹茶が頂けるというわけだ。
 もう1つのおすすめは『チャイラテ』(Lサイズ、$3.00)。こちらはスパイシーなのにまろやかな味わい。その秘密は煮立てた後にジンジャーをパッと入れることだとか。「ジンジャーの香りは30分くらいしかもたないので、飲む直前に入れるのがいいんです」。オーナーの気配りも入った1品だ。
 
カジュアルなお茶碗で『抹茶』(左)を頂くのもおしゃれ。右は『チャイラテ』
有名デザイナーが手掛けたというクールなインテリア

INFUZE Tea House
住 870 W. Cordova St., Vancouver
電 604-688-3170
営 月〜金 7:00〜19:00
土・日 12:00〜19:00

お店のスタッフから一言!
バンクーバーで1番のお茶です。味と品質は保証します。夏にはお茶のテイスティングのイベントも考えていますので、気軽にくつろぎに来てください。

オーナーのブライアンさん(写真)
 
 
古き良き喫茶店の香り…
LEISURE
 
 リッチモンドのメインストリートNo.3 Rdに交差するAlexandra Rd。一見地味な通りだが、実は地元のチャイニーズ御用達の隠れた名店が点在する注目スポットだ。その代表格が、今回ご紹介する台湾系の喫茶店『LEISURE』。多くの人が推薦するこのお店、リッチモンドを訪れた際にはぜひ立ち寄ってみたい。
 
お茶好き中国人も絶賛、老舗パワー
 台湾にある本店は1986年創業の老舗で、このリッチモンド店は96年のオープン。以来、地元住民による「落ち着く」「日本の喫茶店みたい」「プリンが激ウマ」「かき氷がイケてる」などの声が口コミで広がり、評判の人気店へと成長している。
 ドアを開けると「チリンチリン」と鳴るチャイム。重厚な木調インテリアで統一された店内は、電車のように細長い造りだが、明るい窓際あり、奥まった隠れ部屋ありと、ちょっとした忍者屋敷のようで楽しい。次々に来店するのはほとんど中国系の人たちだが、日本の喫茶店的なところが受け日本人のファンも多いそうだ。

目移りするドリンク類は全123種!
 飲み物メニューは、サイフォン式のコーヒー各種、水出しアイスコーヒー、紅茶系カクテル類、パールドリンク類、フルーツドリンク類、フローズン系ドリンク、ミルクシェイク、豆腐系など計123種。どれもおいしそうで、この中から1つを選ぶのは至難の業かもしれない。
 まずは『Blend Coffee』($4.25)。サイフォン式はやはり、香りが違う。味にも深みがあり、独特の心地よい苦味もいい。コーヒー好きならブラックで飲むのをすすめたい。コーヒーは苦手…という人には『Fresh Fruits Tea』($5.75)がおすすめ。生のフルーツがふんだんに入っていて、自然な甘味が体に優しい感じ。
 デザート系、軽食も充実だ。絶対に食べたいのがオーナー手作りの『Pudding(プリン)』(ブレンドコーヒーとセットで$6.25)だ。かき氷類も評判で、プリンが載った『Caramel Pudding Milk Icy』($4.75)は特に人気の品。他にも、ほとんどのテーブルでオーダーされるという『揚げ豆腐』($5.25)や、ワッフル類も試してみたい。

雑誌片手にのんびり過ごすのが基本
 店内には、昔ながらのサイフォン式でいれるコーヒーのいい香りが漂う。これがなんだかアロマテラピーを受けているみたいで心地いい。周りを見渡すと、複数で来ていてもそれぞれ新聞や雑誌を読みふけっていたりして、皆思い思いにのんびりと過ごしているという感じ。アジア風の「放っておくサービス」も、くつろぎたい時にはありがたいものだ。
 
イチオシ! 手作りプリン
『カルピス・グリーンティー』($4.25)と珍味『海苔トースト』($3.25)。この味、絶対ハマる
理科の実験みたい? コーヒー用サイフォン

LEISURE
住 1110-8391 Alexandra Rd.,
Richmond
電 604-821-9998
営 月〜金 12:30〜25:30
土・日 12:30〜26:30
(無休)

お店のスタッフから一言
どれも自慢のメニューだけど、私はアイスクリームワッフルがおすすめ!それと夜はけっこう混むから、静かにくつろぎたいなら昼間がいいかもね。

店員のアニーさん(写真)
 
 
バンクーバーで最初のイタリアンカフェ
Caffe Calabria
 
 バンクーバーにも数多くのコーヒーショップがあるが、イタリアンカフェをバンクーバーで最初に始めたのは、このお店。1976年のオープン以来、コーヒーとおしゃべりを楽しむ特別な空間として人々から愛され続けている。
 
Italy in Vancouver !
 個性派通りのコマーシャルドライブで、一番人気のカフェ『Caffe Calabria』。壁画や彫刻に噴水まである凝った内装は、まるでイタリアの街をそのまま店内に持ち込んだかのよう。  オーナーのフランクさんは、出身地イタリアのコーヒーをこよなく愛し、「それと同じぐらい人々が好き」だからこのカフェをオープンしたという。3人の陽気な息子たち(長男は夜勤担当)と店を切り盛りしながら、毎日お客さんとの会話を楽しんでいる。

何杯飲んでも飽きないコーヒー
 こちらのコーヒーメニューは、フランクさんが情熱を傾けて生み出した『Calabria Special Blend』($14.00/1lb)という豆で作られる。ダークとミディアムの中間のスムーズな味、一杯飲んだらもう一杯飲みたくなる飽きのこない味だ。店には10機のイタリア製グラインダーがあり、好きなテイストに合わせて豆の挽き方を調節してくれる。人気の『Cappuccino』や『Caffe Latte』(どちらも$3.00)なども全てこの豆から。
 「ちょっと面白いソフトドリンクもあるよ」と持ってきてくれたのは 『Chinotto』($2.50)というイタリアで人気のハーブ入り炭酸飲料。これならコーヒーが苦手な人でも気軽に立ち寄れる。

21種類ものお菓子に目移り!
 そしてショーケースにズラリと並ぶビスコッティやクッキー。全部で21種類もあるお菓子は、フランクさんのお姉さんが営むベーカリー(Victoria Dr.×E. 33rd)から仕入れている。取材時にたまたま居合わせた常連客のひとり日本人学生のサクラさんは、すでに全種類を制覇。フランクさんいわく、「彼女はもう客じゃない、大切な友達だ。彼女の好きなものがウチのおススメ」。そんな彼女のおすすめ『Figbar』($2.50)は、いちじくとチョコのペーストがサンドされたクッキーバー。しっとりとしていて甘すぎないところがいい。
 ここのコーヒーを飲む。病みつきになる。度々訪れる。みんなと友達になる。そのうち友達に会いに行く気分で店に入る…。そうして28年、この場所は人々から愛され続けている。
 
サクラさんおススメの『Americana』($2.50)と『Figbar』
この一家が毎日笑顔で迎えてくれる
お店は賑やかなコマーシャル・ドライブの一角にある
店内はイタリアの街の雰囲気

Caffe Calabria
住 1745 Commercial Dr., Vancouver
電 604-253-7017
営 毎日7:00〜24:00 

【バスでの行き方】
DTのGranville St.から20番バスで約20分。Commercial Dr.とE. 1st Ave.の交差点を過ぎた所のバス停で下車。

お店のスタッフから一言
ぜひ一度はここへ来ないと! なんてったって、バンクーバーで一番古いイタリアンカフェなんだからね!

オーナーのフランクさん(右)と常連客のサクラさん
 
 
『不思議な国のアリス』の世界に招待された気分…
The Secret Garden Tea Company
 
 「おいしいお茶をいただきながら、ホッと一息できる場所が欲しいわねー」という、おばあちゃんのつぶやきから始まったこのお店。孫からおばあちゃんへ、最高に心のこもったプレゼント。温かい気持ちがたくさんつまった素敵なお店をのぞいてみよう…。
 
やさしい雰囲気に包まれたティールーム
 41st. AvenueとWest Boulevardの辺りは『Kerrisdale』と呼ばれ、昔のバンクーバーのたたずまいがそのまま残されている地域。個性あふれるお店が建ち並ぶエリアだが、イギリス色の強いお店も多い。『The Secret Garden Tea Company』もそんなお店のひとつだ。
 深い森のような濃い緑色の落ち着いた色合いの外観。銀色の文字で『The Secret Garden Tea Company 』と書かれている。お店に足を踏み入れると、まさにそこは、あの『不思議な国のアリス』のティーパーティー会場のよう。お店全体が、やさしい雰囲気に包まれているのは、木製の椅子とテーブルでコーディネイトされているからかも。首から時計をぶら下げたウサギが、ピョンピョンと姿を現わしそうだ。ウサギのかわりに出迎えてくれたのは、オーナーのエリンさん。

贅沢気分でハイティーも楽しめる
 「ゆっくりしていって下さいね。今、ハイティーをお持ちします」。このハイティーとは、1700年代のヨーロッパで始まった3〜4時ごろにいただく「午後のお食事」のようなもの。3〜4段になっているトレーに、サンドイッチ、スコーン、ジャム、ティーケーキ、レモンタルト、ファッジケーキ、オレンジポピーケーキなどの一口サイズのホームメイドのお菓子が賑やかに並べられ出てくる。それらのお菓子と一緒に、数十種類のお茶の中から自分のお気に入りの紅茶を見つけ出し、午後のひとときを楽しむのだ。

本格的な紅茶をエレガントなティーカップで…
 レポーターがいただいた紅茶は、エリンさんお気に入りの『Creamy Earl Grey』。香りのいいアールグレイにバニラの甘さがほんのりときいていて優しい味わいのお茶だ。人気の紅茶は、『Secret Garden’s Secret』、『Buckingham Palace Tea』、『Black Currant』 など。紅茶だけの注文だと2.75ドル 。ハイティー・コースは19.95ドルとなる(ミニマムチャ―ジ $8.95)。ハイティー・コースを希望の場合は予約することをお勧めする。
 このお店で紅茶をオーダーすると、世界各国から集められたティーカップでサーブしてくれる。エレガントでかわいらしいカップの数々は見ているだけでも楽しめるほどだ。
 さあ、あなたも、『不思議の国のアリス』の世界で、おいしい紅茶を飲んでみませんか?
 
やさしい雰囲気の店内
午後のひとときをゆっくりと楽しむ…

The Secret Garden Tea Company
住 5559 West Boulevard, Vancouver
電 604-261-3070
営 月〜土 8:00〜19:00
日 9:00〜18:00 

お店のスタッフから一言
High Tea を通して、自分が本当に好きなフレーバーを探してみてください。50種類の中から、必ずみつかるはず!

オーナーのエリンさん(写真)
 
 
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